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秋は自我を失いそうで嫌い
忘れ去られた道へ
意識が旅をしたがって
いつも戻ってこれない気がする
私を探すのは
私を見ているのは
月だけだ
おにぎりを
作ったら
おまえ
あれはしょっぱすぎるよ
と言った
あんたの
涙の味なんだろう
手作りのものを
最後に食べたのはいつ
家の中に
タイムカプセルがある
タンスの奥に眠る木箱には
古い写真や
隠していたメモや
忘れ去られた人の住所や
捨てられなかったおもちゃが入ってる
開けてみるとガラクタしかないのに
今 ....
肌寒くなり
日暮れが早いから
気がつけばいつも夜だ
どうした夜の住人
居心地のいい闇の中で
やりたいことが山ほどあったんだろ
音を言葉を絵を
並べて埋もれるはずだった夜
猫がいれば完璧 ....