会話だけでは
君を理解できない
熱いキスをしないと、
心は通わない
一晩じゅう愛し合って
瞳と瞳で想いを映しあわないと
夜が白みはじめても
心は暗く閉ざされたままだ
どうか ....
昼に、近くのイオン・モールで
いつも使っているボールペンを買おうと思って
売り場に行ったら、1本もなかった。
MITSUBISHI UM-151 黒のゲルインク
ぼくの大好きなボールペ ....
午前0時も半ばを過ぎて ヨット・ハーバーの周りには 黒い潮風と引き揚げられた古ボートが眠っている 白くぼやりと浮かぶのは 疲れ切って萎えた帆
その白さに小指ほどの言葉を当てはめながら ....
食べてすぐ横になると
牛になって
川まで来ていた
晴れたら洗濯をして
布団を干そうと思っていたけれど
雨も降り出して
残っているものもない
これからの人生どうなるのだろう
いや牛だ ....
ごめんなさい
ずいぶんと久しぶりにもかかわらず、あるいは
そうだからこそ?
マナー違反の連続張り、やりまくっています。
ま、これ一回だけなので、許してやってくださいね。
いーや、 ....
(短歌七首)
ミスすると
百億円の損をする
契約みたいに守る約束
ただ前を
みるだけみたいなメガネの子
レモンの恋をしたげな制服
あなたには
....
人が飛び込めば湖も革命の単位になった
手紙に張り付いた幽霊の筆跡を
植物を魔女に見立てた寓話と取引し
子供はそれが対等ではないことがうれしかった
あー久しぶりに
マスがかきたくなった
昔みたいに
想像力を働かすだけで
何も見ないですると
不思議なことに
頭に浮かぶのは
中学生の頃の
あの娘のことばかりで
だからといって
俺が ....
肉の輪郭崩れる前に
泣く、哀しみ湛え、笑う
降り積もる雪の純白の帽子被り
泣く笑う 静かさに佇み
次第どろどろろ崩れ
死して新生する、
己ではない誰かの為に
こどもが走ってる
星くずがむやみに光りながら
燃えつきるのをみてるみたいで
なんだかみすぼらしい気分で
ささくれた木のいすにすわって
半分眠って溶け出していく
スクラッチ アンド ....
銀河の岸で
小鬼が一人
青い小花を摘んでいる
小鬼は気付き
私に手をふる
今日は寒いね 温かいものでも作ろう
手作りだからきっと美味しいよ
暑かった昨日のかき氷みたいに
あなたのためだけに使うこの時間が
どこかの偽物にはない価値を生む
過去 ....
卒業式より入学式
きっとそのほうが近い
おわかれが悲しいより
ちょっとどうなっていくのかなって
そわそわ、未知の道
ようこそと迎え入れる
手の花束を渡って
そこはしばしの ....
冨の神を崇める教義では、
あなたの身体と魂は誰よりも清く
その清い身体のために、
毎朝オレンジジュースを飲む
また、あなたの美貌のために
幼い夢を祭壇で屠り、鮮血を啜る
既に世界は ....
北風に肩を丸めてまた開き
ペダルを踏む 帰り道
うう うう う
消防車の隊列とすれ違う
夕暮れの国道に放出されるサイレンのエコー
赤い閃光は次々にドゥルドゥル廻りながらどこへ向かう
その瞬 ....
伽羅の香を
独り静かに
聞く夜は
墨すりて
香る龍脳
沁みる夜
白檀の
甘き香りに
酔い深く
龍涎香
男はいざと
紅求む
密やかに
眠りに就いた
きみ想う
銀幕に
きみの姿を
映し観る
らぁ~! らぁ~! と 叫んだ夜は沈みゆく
静か過ぎて聴こえない
破短調{ルビ奔=はし}る{ルビ宵=よい}に酔う
突破する壁は厚くて泣き濡れた
ドクドクと胸は彼方に飛んでゆく
....
俺「向日葵がうな垂れるほどの猛暑の中、
ヤッケを着ての作業、
水、泥水、土のけむり、構内のホコリ、そして自らの汗、
そしてときには鉄骨、
そんな、
荒々しい太陽にまみれた ....
ズズズズズズドンッと
とつぜん、学校が
手足をのばして
立ち上がる
で、ドドドドドッスン
ドスンと、しこを踏むと
走り出した
窓から、扉から
子供たちがこぼ ....
真夜中に
グラス傾け
訃報しる
酔い酔いて
一杯二杯
もう一杯
ウイスキー
琥珀は誘い
誘われて
あまやかな
味たる酒は
琥珀色
素っ頓狂な音で目覚めた
冬の朝、
意識の視界に映る
弓形の細い木橋の伸びる向こうは純白
ベランダに出れば、
零度の万華鏡に
太陽の光熱 入射して居る。
子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ
葉をつけないで咲いている、昨年の晦日の晩から降りしきっている、しろい雪の華の、サクラの裸の枝に、ついばむ蕾をもとめてやって来たのか。つがいで雪の積もった枝に憩う、灰色のヒヨドリの、その鮮やかな色彩に彩 ....
登場人物 夫──壮年のサラリーマン。
妻──夫より三歳下。専業主婦。
娘──短大出たてのOL。
舞台 東京都世田谷区の一戸建て住宅。
(平成二年、八 ....
じっと、みつめている、
スマホ
を、
あちらこちら。
/!/
こだまする、
誰もが心に聞く、
きっと。
一円刻みのPOP。
便利な電算アプリ。
知っている ....
(だれが呼んでも
(きこえないよ
(きみが、いちばん!
羽根のない子どもは月に擬態する
集団下校の輪の中に居たはずなのに
だれも名まえを思い出せない
古い友だちの口笛は
(風が散ったから ....
ともに歩いている砂浜、
こちらをむいて、
つよい波風にすこしウェーブがかかる、
花のように、首を、傾ぐ、
ながい黒髪の、まるでオニキスのようにまるい、
とてもおおきな瞳、
しろいレース柄の ....
「クリスマスチキン」
だから、と
ちょっと張り込んで
ネットで評判が良かった
ガストの
ローストチキンとピザのセットを
【娘と夫に確認してから】
予約したのに‼️
....
恋してる渦中にいるの今はもう焦がれてしまい灰になりそう
しのぶ恋甘く柔くて健気でもあってなによりいとおしくなる
恋熱く燃えていきますメラメラと一歩手前で形残して
あざ笑う恋はやがては ....
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