語る程の夢もなく
こうして命からがら
生きて来たけど

やる事なす事
嘘だらけの自分の心を
ポケットに入れ

いつまでも
作り笑いしていて
それが
優しい気持ちだなんて

恨 ....
ほころびた糸を
手繰り寄せて
手繰り寄せて
辿り着いたあなたは
優しさの欠片さえ与えてくれず
涙の滴さえ見せてくれず
私は渇きを覚え
希望を忘れ
堕ちてゆくことを夢見るようになる

 ....
夕暮れ時の公園で

ブランコに乗りながら

ぼんやりと過ごしたいけれど

そんな時間はない


ぐったりと疲れた身体を

なんとか騙し騙し

やっとの思いで家へ帰る


 ....
美しすぎない朝に
美しすぎないコーヒーを
美しすぎない新聞に
美しすぎないこの国の出来事
庭を手入れしよう
美しすぎることのないよう
美しすぎない噂話が
この街で語られることだろう
美 ....
さざ波が起きてる河面風がある妻いる身でも恋は芽生えて

気になって仕方ない人いるんだよ若い女に心さざ波

型通り生きているのが正解で踏み外したら不正解かよ

だからもう先は見えてる短いし何 ....
繰り返す月の宴の新月に
死者に呼ばれる女郎花(おみなえし)咲く


鏡という悲劇をうつす斜めから
なんど斬っても残らない傷


虚ろな眼春の終わりに死ぬ虫が
浮かんで落ちる写真を撮っ ....
あなた、きゅうり好きよね
 いつも待ち合わせで
 50m先からきゅうり持って
 走って来ておまたせーって
 目の前でポリシャキーって
 かじるよね
それでニコーって笑って
真っ白い出っ歯 ....
死なないことは分かっていても

発作がおこるとびびってしまう

曇り空の夕方が群青いろだから


僕らはまるで群青のサンドイッチ


死なないことは分かっていても

発作がおこ ....
通夜のさざなみ

鯛の骨がのどに刺さって
死んでしまうなんてね
或る死の理由が
人の口から口へとささやかれ



悲劇

重力がない世界では
シャボン玉も落ちてはこない
だか ....
眼ヂカラが強すぎる わたしは魚
君をみつめている

魚だからまぶたは無い
目を閉じることはかなわない

誰よりも雄弁な眼を持つ宿世がつらい
泣きたくて壊れそうだけど泣けない

そ ....
ドブ川に、真っ赤なバラを突き刺した、
ような東京タワーの夜景よ。


ひとごみをかき分け歩く足早に。
有楽町の階段よろめく、


さみしいと『いった』ことだけまだないさ。
『ひとり』 ....
春が深まると
ツツジが咲き始めて
やがて満開になる

鮮やかな色が集まって
人々を惹きつける

ツツジに囲まれて歩けば
夢の中にいるような
ふわふわした気持ちになった

心地良い ....
人と人の間の
カキネのカベを、壊す時
遠い空で
合図の笛は鳴るだろう  
右足が攣る

疲れているのか
精神が病んでいるのか

痙攣したその無様な
自らの意志に抗い
ただの棒きれの方がまだマシと思わせる
痛みさえももたらされる
この攣ってしまった右足

 ....
午前3:00


月明かりに 照らされるシルエットが浮かぶ

夜なのにやけに明るいわね

しずかに しずかに
上がった口角だけが印象に残った


突き刺すような香 ....
利根川の{ルビ畔=ほとり}に佇み
川の流れと
人の歩く時間について
思い耽っていた

風が吹き
ふり返る僕の方へ
無数のタンポポの綿毛が秘めた笑いを響かせ
降ってきて――今日の景色は、 ....
小さな、と言う表現は
縮こまってしまいそうな印象も受けるけれど
リトルマーメイド そう書けば
何だか 可愛らしさまで 浮かぶ

ぷちっ と 可愛らしい透明模様を描いた円を
少しずつ ....
ゆらゆら舞う はなびら ひとつ
音を立てて溶けるグラスの氷 ふたつ


いそぎすぎて ひとつ汗を拭う
グラスの汗を指でなぞって ふたつの指がふれる


始まりの合図の さくらと ....
どんな微妙な色づかいでも
突き詰めると
三色になるらしい
あか 青 黄色だったか

突き詰めると
案外
簡単だったりするんだね、


ウンチクするには
それで十分

好 ....
花でもない なんでもない 碧き苔

土に落ち 
ひっそりと咲く

世に咲く何ものであっても
わずかに命をたたえ

一瞬の音が残される

今朝は雨だった
乙女のような爪の軒先に 
 ....
CATVの24時間ニュースチャンネルを
リアルタイムで
最初から最後まで見ていた俺としては
日大の司会者に激しく同情する
(てめえ、ヒマジンだって笑いやがったら
殺すからな!)

マスコ ....
ワイングラスのうつろのなかで
ひらひら泳ぐは真っ赤な金魚
君がぱららとこぼす言葉を
一生懸命ぱくぱくひろう
うすい硝子をへだてた君は
赤い私しか知らないでしょう
ほんとうは君の腕のなかでな ....
ふわふわしている きみ と
ふわふわしていない ぼくが
同じ にんげん であることが
ふとふしぎになるので
ぼくとは異なる きみ という にんげん を
観察してみようとおもう
 ....
三角の家に屋根がないのは
甘い香りを街へ届けるため

少年少女が遥かな距離を行く
原宿はまるで歩行者天国

行列のできるパラソルの下で
肩を寄せ合ってクレープを選び
唇でめくる小説のよ ....
波打ち際で
傾いたままの計測器
どこからか
聞こえくるうた


鉄で覆われた窓を
灯の音が滑る
陽の前の静けさ
終わり はじまる静けさ


棘の上の
小さ ....
晴れた日の鎌倉は
緑の木々の間に立つ
お墓さえ
明るく見える

あの日、体を脱いだ君は
いつから
若葉をそよぐ
風になったろうか

何処かで鳥が鳴いている
それは円い空から
鎌 ....
この部屋の窓外に
まっすぐ上りゆく
街路樹の坂が見える

いつか旅した函館の風景
のようで
ここは都内だ

今日もこの街で
人々は語らい
キッチンの皿は音を立て
車は行き交うだろ ....
制服のスカートが燃やされて
プリーツを失くした黒い籠に
君という青い鳥が止まった

灰色の煙に巻かれた空は
タバコのせいで暗くなったのだと
先生に告げるつもりなどない

格好悪い所を見 ....
雨は降りやまない
けれど
雨音は音符に変換されていくから
赤子も子燕もやすらかに眠る

雷は遠く くぐもって鳴り
狙い撃ちされる心配はいらない

流れ星のいくつかは
蛍に生まれ代わり ....
本当の事は何も分からないさ
そして
どうでもいいけど
もう詩人なんていらないよ
詩人は飽和状態
猫もかしこも書いたからって
それが何になるんだ

魂の叫びなんて何も聞こえないじゃないか ....
暁い夕日さんのおすすめリスト(507)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悔やみ言1978- 板谷みき ...自由詩2*18-5-28
糸屑め- 坂本瞳子自由詩4*18-5-27
証明- 文字綴り ...自由詩3*18-5-27
美しすぎない- やまうち ...自由詩318-5-27
さざ波- こたきひ ...短歌218-5-27
星のさざなみ- 秋葉竹短歌618-5-27
あなたが好きです- 狩心自由詩5*18-5-27
群青のサンドイッチ- ペペロ自由詩618-5-26
ふたつつむじのゆくえ- そらの珊 ...自由詩19*18-5-26
恋する魚- 46U自由詩5*18-5-26
憧憬の街- 秋葉竹短歌118-5-26
ツツジ- 夏川ゆう自由詩318-5-26
空の声- 服部 剛自由詩518-5-26
攣った右足- 坂本瞳子自由詩3*18-5-25
アシンメトリー- KQ自由詩218-5-25
風にのる- 服部 剛自由詩418-5-25
プチポエム- 藤鈴呼自由詩3*18-5-25
さくらと梅酒- KQ自由詩218-5-24
三原色- umineko自由詩3*18-5-24
花でもなく- ハァモニ ...自由詩1*18-5-24
記者会見- 花形新次自由詩218-5-24
金魚- 46U自由詩8*18-5-24
お膝に大福_お尻にマカロン- KQ自由詩418-5-24
クレープの詩- ミナト ...自由詩318-5-24
めぐり_あおぐ- 木立 悟自由詩218-5-24
鎌倉日和- 服部 剛自由詩718-5-23
坂道の風景- 服部 剛自由詩318-5-23
未来記念日- ミナト ...自由詩218-5-23
架空の街- そらの珊 ...自由詩11*18-5-23
詩人はいらねえ- こたきひ ...自由詩118-5-23

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