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鉄の孑孑が
陽に吸い付く
山羊は飾られ 剥かれ
刎ねられる


空の管が鳴り
青は黙る
三方向に拡がる風景
外のちから 滴の影


淵の淵から
雨が掘り起 ....
 青い看板に白い文字で
 
   ビジネス
   カジュアル
   フォーマル

 朝のだだっ広い駐車場

 少しくすんだ 慎みの季節が
 春に巣立った雛たちの 瞳にも
 映って
 ....
庭に穴が開いた
直径五メートルほどの大きな穴だ
思いのほか深く底が見えない
家人は怖がって埋めたがるけれど
まあ待て、何かに使えるかもしれない
主人はそれを制止する
試しにいらないものを
 ....
誰も知らない海でした、(けしてあなたのほかには)


舟は出てゆく
夏の入り江、あなたの瞳の奥を


白い鳥は羽根を休めることなく
空にすべる手紙


返事はいらない、ただひとこ ....
もうなんども終わりにしようとしたことをはじめてしまうことは
波ににている 世界は波ににている

井戸の滑車がいつまでも回っているのに桶はとどかない夜の野原に咲く野薔薇に憩う虫の触覚がかんじる銀の ....
私はあしが遅いから
全力では走らない

前にだれもいない風景なんて知らない
だれもいなくなった風景なら知ってる

応援してくれる人はいないけど
なんにも言わない木や草花や
撫ぜていって ....
そうしてお腹を空かせては
仏の唇を食み、人の指を食らう
曼珠沙華咲く薄暮の川岸
醜い心をさらしては
とりとめもなく涙し
あてどもなく歩く

雲は燃えつきて微かな煙へ
吹かれゆく先の名残 ....
もしも真夜中がこれ以上長かったら
私は姿を変えて
あの街の塀の陰へ急ぐだろう
深海の鯨の死骸のような、
黒塗りの木のそばで、
優しい月を見つめ、
静かな排気のバイクで、
蛍光する速度制限 ....
私たちは望んだ
林檎の木のやせた小さな実を
うなだれて実をこぼす廃れた窓辺を
細い水のはねる汚れた低い蛇口を

あの庭から私たちは始まった
私たちは紫の実をつける香りのよい果物を欲しがった ....
銃身の鈍重さを仮装しながら
銃弾のようにすばやく生きるのだ
この秋の穏やかな一日は
最大限の速度で組み替えられていくから
この君の静止した生活も
信じがたい高速で雑踏に埋没していくから
 ....
うずくまっているので
その傍らに スミレの苗を置いた
少女は驚いたようにも
気づかないようにも
自在に
苗を抱きしめて帰っていった 夢のなかへ
赤い目をしていま
なにを読み
どこを跳ねるのか


あなたは謀った
{ルビ和邇=ワニ}たちの背を戯れ跳ねながら
目指すところへ近づいた時(それは幻想だった)
傲りと嘲りが
鈴のように ....
どぅわし、知てますか?

鼻毛を伸ばしたままのブラジルさんが尋ねてきた

どぅわしです

どぅわし?

瞬時に日本語検索を脳内で追いかけると前頭葉あたりがホカホカしてきたので
帽子を ....
まるで時が止まったようだ

少し酔っぱらって空を眺めている

今夜も雨模様・・・

  

私は何を求めているのか

何を求めていたのか

憧れを追い続け

何時かは理想に ....
雨のおとが体に刺さって下に抜けて行く
その先のまちで

男が酒を飲んで煙草を吸い
女が風呂に入り石鹸の香りを嗅ぐ
花は季節に散る

どうということもない
あたたかな食卓が
どれだけに ....
僕の東側から
今日も君が昇った
コーヒーの香りが
ほんのり温かい

他愛無い話に
マーマレードを塗りつけて
右目は美人のアナウンサー
左目は君の笑顔

ベーコンエッグは
半熟 ....
椅子が並んで
たくさんの人が腰掛けています

まるで出発ロビーのようです
周囲の人と
穏やかに語り合っている人たちは
旅支度の割には身軽で
しみじみと
和やかな笑顔も浮かべ

主に ....
頭と骨と鰭を付けた鯉が
泳ぐのを見た
首を落とされた鶏が
庭を走るのを見た

背骨のない蛸が泳いでも
背骨を抜いた鮎は泳げない

骨牌のような積み木(ブロック)が
髄で繋がっている背 ....
【新】

手と手と てとてとてと かさなりあって音がする
足と足  大きな靴のなか小さな足が とてとて動く
とおい日の かげが
わたしを追い抜こうとして とてと 立ち止まる

冷蔵庫に  ....
誰の手にもとられずにずっと沈んでいる本がある。
本のなかにのめり込んで沈んでいる人もいる。
人から人へと貸し借りされ、ずっと泳ぎ続けている本もある。
本たちの上を楽しそうに泳いでいる人もいる ....
もうこの世にはいないように
白い墓標の文字を眺めている
すると小さな手が払いのけて
絵本を読んでとせがんでくる

漂う意識は
もう我が子を眺めるしか
楽しみがないのかね

幽体離脱を ....
そこには木々がありました

その向こうには海の様な空

私は風に吹かれていました

思い出が溢れるこの場所で

ここには昔の私がいました

今の私と共に風に吹かれて

 ....
同じ道を歩いた
くり返し歩き
くり返し問い
くり返し答え
水の写経のようになにも
こころの所作だけが
ただ――


くり返し祈った
石の中のロザリオ
沈黙の塵は満ちて
尚も空白 ....
さみしいね
神様はぼくらから
彼を連れてった
何もかもが残って
何も捨てれない今晩

霧が晴れて
遠くがよく見えた
袖を掴んで叫んだ
歩みは止まらない
約束でもしてたみたいに
約 ....
おもいでのまちをとおりすぎて
おもいでのまちにかえる

おもいではとうにうせてあきのそらがひろがる
なんだかかなしくてくちぶえをふいてみる

おもいでのいちばではなにをうっているのだろう
 ....
――雲が早い
と思えば雨か
秋らしい振舞に
朝からおまえと飲みたくなる
なすがまま
なされるがまま踊る木々
つめたい雫
鼻先に最初のひとつを感じた蛇が
暗い岩間にすべり込み
ただじっ ....
青空に広げた重機の股間が避けて
殴打される地殻 
四散する生きものたち

コンクリ―トで覆った{ルビ法面=のりめん}に
芽生えようとしていた希望は
封鎖されて腐敗してしまった
裸の川に秋 ....
手にしていたのは
小さなひしゃく

星が消えた途方もない夜は
蛍を連れて

そしてたどりつく水源の
ほとりは

どこへつながっているのか
どこへもつながっていないのか

汲み上 ....
古い本のすき間から
ハラリと一枚の写真が落ちた

見なければ良かったと気付くのは
そこに写る二人の姿を見た後の事


笑顔で写る十年程前の私と  、の姿


繋いだ手を離した日から ....
  断捨離


芸術家とは無駄な作業をする人のこと

陶工は焼き上がった作品を
ほとんど破壊するという
書道家も高価な墨と高価な硯で文字を書き
高価な紙もろとも破り捨てるという

 ....
白島真さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒よ_黒- 木立 悟自由詩416-9-28
スーツ- ただのみ ...自由詩11*16-9-28
にわには- やまうち ...自由詩3+*16-9-27
あいしているの舟- 石瀬琳々自由詩8*16-9-27
2.- Qg3!!自由詩316-9-26
ビリからみた風景- 朧月自由詩116-9-26
仏の唇を食む- 印あかり自由詩2*16-9-26
夜ばかり- うみこ自由詩3*16-9-26
- オイタル自由詩516-9-26
銃弾- 葉leaf自由詩216-9-25
少女とそして- もっぷ自由詩216-9-25
うさぎのダンス- ただのみ ...自由詩10*16-9-24
どぅわし- 5or6自由詩6*16-9-24
生かされて・・・- 星丘涙自由詩4*16-9-24
台風の夜の音重ね合わせて- 田中修子自由詩12*16-9-23
当り前- nonya自由詩17*16-9-23
順番- Lucy自由詩7*16-9-23
backbone- イナエ自由詩5*16-9-22
新涼灯火_(三篇からなる_オムニバス)- るるりら自由詩7*16-9-22
海みたいな図書館- 水宮うみ自由詩6*16-9-22
絵本- 5or6自由詩5*16-9-22
ある公園にて、- 葉月 祐自由詩3*16-9-21
ホルン- ただのみ ...自由詩12*16-9-21
メルシー- 竜門勇気自由詩2*16-9-20
おもいで- 梅昆布茶自由詩1416-9-19
敬老の日に何ら敬うこともなく- ただのみ ...自由詩6+*16-9-19
「彼岸花の咲かない河畔で」- イナエ自由詩4*16-9-19
ほとり- そらの珊 ...自由詩9+*16-9-19
破り忘れのワンシーン- 葉月 祐自由詩3*16-9-18
断捨離- イナエ自由詩3*16-9-16

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