わがやのまよこの
       原っぱには
(ときには鴉が来るけれど)
 幼い子たちを待ちわびて
 晴雨をいとわず座ってる
   木製ベンチと滑り台
    ジャングルジムや
  ....
欠けた月が気に食わない と云って
それが満ちれば もっと大きいのが欲しい と云う

きれいなお人形 欲しがったくせに
それがだんまりなら 寂しい と云う


グスコーブドリになり ....
おとなの字じゃないから
と口をとがらせたとき
ルーズリーフに
野花が咲いたのかと思った
息づかいのリズムで
少しだけゆれる髪と
同じようにさらさらと走るペン
の後に花が咲いたのかと
あ ....
大きくなったら何になりたいの?
将来の夢は?

絶対に嘘はついてはいけない、人の傷みのわからない人間にはなるな、女の子がそんな言葉を言ってはいけません、男の子なのに泣いては駄目だ、ものを粗末 ....
【人間になれなかった】
人間になれなかった
野原をひたすらつんのめり
海原を懸命に切り裂いた
だが
人間になれなかった
人間はずっと向こうにある
どこを走ったのか
どこを泳いだのか
 ....
すでに起きたのか 
これから起きることか
おまえの吐息 ひとつの形のない果実は
始まりと終わりを霧に包み
不意に揺れ 乱れても 損なわれることのない
水面の月の冷たさへ
わたしの内耳を し ....
赤いボールペンばかりインクがなくなっていく
これでもう4回目の買い物
忘れない様に赤のインクを握りしめてレジへ
研修中のお嬢さんは
奇妙な顔をして作業をこなす

3つパックのプリンと無糖の ....
ドクイチゴのジャムはどうですか
焼きたてのパンにぴったりです

あの日貴方にぶたれた頬は赤く染まりました
初めての衝撃から幾回も繰り返された蛮行は
わたしをわたしにしてくれました

一瞬 ....
馬鹿ってばかりの国
馬鹿ってばかりの国
寒いものを暑いと言い
増えたものを減ったという

馬鹿ってばかりの国
馬鹿ってばかりの国
声も出せない小娘に
肥えた豚が金を注ぐ

 ....
生きていてこそ
花を見つける
実りを見れる
カルピスは美味い

生きていてこそ
空はあおく
雲はしろく
カルピスは美味い

生きていてこその友よ
生きていてこその私だ

未来 ....
きょうかいせん、って言葉があるじゃない。
と、いった、彼女が、線をひいた。
むじひに、スッと切れめをきれて、
彼女は、だからね、と無意味なことば。

ひとつひとつが、正義である必要はなかった ....
廃屋になっているのに
ばらの蔓が家中を取り巻いて
賑やかに花を咲かせているのでしょう

公園では透明な子どもたちが
鎖の浮き出たぶらんこで遊びながら
漂う香りをぱくぱく食べています

 ....
朝から部屋で臥せっていると
唐突に金剛力士がやってきて
口元を引き締めた形相で見下ろしている
それがあまりに突然の出現だったので
なんの心構えも用意もできておらず
ただただ驚愕して畏まるばか ....
缶コーヒーの色を確かめて飲んだ事が無いから
それが透き通っているかと聞かれると自信は無い
匂いはまるで麦茶の様で
そいつがどんな味かもろくに覚えていない

寝る前に見た景色がどんなだったか
 ....
    卒寿をすぎて
      ふと想う
    痩せっぽちの
      俺さまが
  よくも いまでも
 生かされている と
  「時」が真っ赤な
「塑像」になっている
  「空 ....
きのうの猫のぬくもりや
おとついの雨のつめたさや

ずっと前
ぼくができたてだったころ
たくさんの小さな人が
かわるがわる座ってゆく
にぎやかさや

お腹の大きな女の人のついた
深 ....
叶わなかった
何かの代わりに
自称詩を書き始める奴が多い

例えば
バンドをやっていたとか
絵を描いていたとか
お笑い芸人になりたかったとか

どれもこれも
全然ものにならなくて
 ....
心臓は
いつとまるか
わからないんだよ
毎日十万回も動いているけれど
いつとまるかわからないんだよ
だれもふだんはそんなことは
考えずに
飲み食いお喋りしているけれど
心臓は
いつと ....
病院への送り迎え
手術のアドバイス
手術の立ち会い
見舞いなど
いろいろな人にお世話になった
人の有り難さをつくづく感じた初手術だった
地元の寺の住職が
病院への送り迎えをしましょうか
 ....
前略 いくちゃん お元気ですか?
さて、いくちゃん 突然のオープンメールでごめんないさい。
あなたは、いまでも私にとって秋田の素晴らしい女流詩人のひとりですが。メールアドレスなどをなくしてしまいま ....
自称詩人は
自己犠牲の精神から
最も遠い人間だから

踏み切りの中に入ってしまった
老人を目の前にしても
遠くを見つめながら
クソみたいな自称詩を呟いていたりする

愛とか
平和と ....
風に靡く髪のように
たおやかな装いで
優雅な舞を演出する舞踏家のように
はらはらと落ちては舞い上がる、乙女

満月の照明を浴びて
きらきらと光り、芳香を漂わせながら
終演の華を咲かす
 ....
竹の子の皮には
小さな産毛が生えていて
まるで針のよう
はがすごとにちくちくする
皮の巻き方は
妊婦の腹帯のように
みっしりと折り重なっていて
はがされたとたんに
くるりと丸くなる
 ....
                
父、母からの生に自立して
もう己自身がひとつの風土だ
と書いた北の国の詩人がいた
東京育ちのわたしにとって
風土とはどのような意味をもつのだろう
解体され ....
 通学時に一緒になる度
話しかける切っ掛けをくれる
君の携帯音楽プレーヤーに
感謝しながら今日もまた
肩先をつついてから聞く


 聴きたい気分であろうと
無かろうと私は必ず
イヤホ ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう

私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く

あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている

私は ....
夜あるくにはこわい道だった

夜桜は昼よりも白くて

ふたりの歩幅はうそをついていた

お葬式のような桜のぼんぼり

好きだとはとても言いだせなかった

血を流したところを抱き締め ....
好き…嫌い…好き…嫌い…好き…

あの…我が愛しき妻よ…

はい何でしょう?

いや…何でしょうではなくて…
やめていただけないでしょうか?

何を?

私の白髪を探りながら
 ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはん ....
玄関のチャイムが鳴って出ると
幼馴染みのおばさんが
手作りのプリンを持って立っていた
上がってすぐの急な階段には
いつの間にかサンタのプレゼントが置いてある
すぐ下の弟の部屋からは
サ ....
田中修子さんのおすすめリスト(900)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つつじが丘四号公園- 信天翁自由詩517-5-6
ほしがり_つよがり- 青井とり自由詩217-5-5
帰る(五月雨降られ)4- AB(な ...自由詩6*17-5-5
she_said- 木屋 亞 ...自由詩4*17-5-4
青春の記憶(小詩集)- 宣井龍人自由詩13*17-5-4
濡れた火の喪失- ただのみ ...自由詩16*17-5-3
初心者のための赤- 卯月とわ ...自由詩417-5-3
after_breakfast- 卯月とわ ...自由詩317-5-3
馬鹿ってばかりの国- ホロウ・ ...自由詩1*17-5-3
カルピス- もっぷ自由詩4*17-5-2
きょうかい。- 木築自由詩417-5-2
スケッチ(五月)- 春日線香自由詩417-5-1
かまぼこ- 春日線香自由詩417-4-27
くらげ- 虹村 凌自由詩417-4-27
大根の里を訪ねて- 信天翁自由詩317-4-26
さいはて公園のベンチ- そらの珊 ...自由詩15*17-4-26
ゼロ- 花形新次自由詩3+17-4-24
心臓- zenyama太 ...自由詩117-4-21
初手術- zenyama太 ...自由詩117-4-18
いくちゃんも_はたはたパイ_食べろ_- るるりら自由詩6*17-4-18
おまえが轢かれろ- 花形新次自由詩217-4-17
薄紅色の乙女は満月の夜に舞い散る- 長崎哲也自由詩2*17-4-15
竹の子の皮をむく- そらの珊 ...自由詩15*17-4-14
風土- 白島真自由詩12*17-4-14
イヤホン- しょだま ...自由詩2*17-4-13
驟雨- umineko自由詩15*17-4-11
夜桜幻視- 吉岡ペペ ...自由詩817-4-11
好き嫌いは白か黒(お遊び恋愛詩)- しょだま ...自由詩217-4-10
釧路- ともちゃ ...自由詩10*17-4-10
4月11日- フユナ自由詩7*17-4-9

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