*

終りのないものの終わりを決める
生きることは括り閉じることの繰り返し

言葉に置き換えられた
かたちのないものが夜うっすらと発光する
夏の夢の欠片が螢なら

抗うことを止めた ....
本名も知らない男に胸を揉まれてる間
スタバの新作フラペチーノのことを考えていた

チョコレート味の氷に
粉々のクッキーがまぶしてあって
ホイップクリームがたっぷり絞ってある
とても美味しそ ....
歩こう

歩こう

止まることなど私は知らぬ

歩こう

歩こう

止まれば私は形を失うだろう

歩かねばならぬ

歩かねば

どうすれば私は休める

歩きたくない ....
ビルの狭間に空遠く
月は薄く雲にて翳り

色付き映える木の葉の末は
キャンバスを染めることなく
道の染みへと成れ果てる

香り薄く
色薄く
四季薄く

寒いなぁ
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して、どこからか忍び込んだ鼠が食い破った洗顔フォームのチューブをごみ箱に投げ込んだ、太陽が顔を見せる時間があまりなかった日、深く息を吸い込んだら黴の臭いを .... いつもあなたは一人ですね

どうして一人なの?

それでいいです

私は一人です

ありがとうございます

毎日幸せです
ある男は
大きな島の森の中で
明日を見据える
アマガエルを見つけた

ある男は
夜の無人のバッティングセンターで
白球を捉える
金属バットの音を響かせた

ある男は
絶望的な雨ふ ....
もうすぐ生えてくるよ。いまにみてろ。
0+1+0=もうすぐだよ。
ふたつあるお釜が重なって大きな鍋になる。
なるわけないじゃない
ひとつとひとつのお鍋が重なって大きな釜になる。
どんだけ ....
課題詩『秋の霧』対応随筆

夜勤明けの朝には霧が深く立ち込めていることが、しばしばある。僕の住む地域は盆地であり、すり鉢の底に水が溜まるように霧も溜まり濃い霧の中に町は沈む。視界も悪くなるので、自 ....
私のメールボックスに詩編をくださった方がいらっしゃいます。今年は災害の多い年でしたが、いつも通っておられる教会も被害をうけておしまいになった方から、一遍の詩が私のメールボックスにとどきました。

 ....
「生活習慣の改善」
捨てたのだ。躰を
鳴き声に眼が覚めて、土の魚は焼かれた。
そして人間は泡から生まれたと水はいう
それは泡に生まれ変わるのだともいう
気になるのは置いてきた框の景色
 ....
お気に入りのマフラー

手編みのマフラー

私を過去へと繋ぐ
私をいまへと繋ぐ

きっと未来にはあなたと繋いでくれる
思い出のマフラー

あたたかい
手紙を書こう

こんなにも夜が長いから
たまには手紙を書こう

伝えたいことは
どう言葉にすればいいのかわからないけれど

私の心を掬い取って
素直な気持ちのままに美しく着飾らせてあ ....
今日もひとり閉じこもっている
自らが作った箱の中

周りに合わせて作ったから
私には少し窮屈で

歪な形が胸を圧迫する
こんなにも隙間は空いているのに

穴から覗く外の世界は
みな ....
9さいの無垢な涙の一滴は
遠い空から
地上の友の頬に、おちる

9さいの君を想う友の涙の一滴は
遠い空へ
やがて 吸いこまれてゆく



 * 今夜行われた
   詩人のともちゃ ....
陽が次第に落ちてゆるゆると薄暗くなった町を歩いている。信号機の赤で立ち止まる。まだ青が潜むうすぐらく滲んだ空に爪のような三日月が覗いていた。じっ、と真上を見上げればそんな空しかないのだ。雲はどこか、星 .... ホームレスが
避難所に来た
ホームレスなのに
ホームを求めてやって来た
ホーム以外に行き場のない
近隣の一般ピーポーが
仕方なしに避難したその場所に
元々ホームを求めていない
ホームレ ....
四番街の真っ赤なシトロエンの中の焼死体は一七歳の娘だった、その車がいつからそこに止められていたのかということについては誰もはっきりと思い出すことは出来なかった、そこは居住区の端っこにある不便な地区 .... 海は待っている。誰かを待っている。それは潮風に溶けた予感だ。海へと続く秋の小径に吸い込まれて行く時、私は知らず足早になっていく。透明な水に青いインクを落とした色の拡がりが、あの松の林を抜けた先にある。 .... 自称詩人きっかけで
交際が始まるなんてことは
あってはならない
ましてや、結婚、出産など言語道断だ
自称詩人を両親に持つと
その子どもは
かなりの確率で自称詩人か
大量殺人犯になることが ....
注がれて、熱くなって、割れちゃった
苦い液体をよくわからないまま漏らしている

シャリシャリ割れながら天井を見回したわたし
あなたはふわりと電気を消した
行方不明小1女児の
大規模捜索が打ち切られたというが
我々は大事なことを忘れてはいないか?
そう、我々には
あのスーパーボランティアのおじいさんという
切り札があるではないか!
おじいさん ....
今日の月は電気みたいにピカピカ
お月様ははね 宇宙なんだ

君が言うから見上げてみる

眩しいなあ
今日の月
光が丸におさまりきれないよ

そうかぁ
ピンホールカメラなんだ
 ....
綺麗にしてたつもりなのに
悲しみの中に蜘蛛が湧いた

わたしは掃除機をかけた
ただ、黙って、掃除機をかけた
利用者がうんちを漏らした
トイレに誘導して、ズボンをおろすと
お尻にもデイパンツにもみっちりうんちが付着している

デイパンツを千切って丸めてゴミ袋へ
ズボンを脱がせて新しい着替えを履かせる ....
風に飛ばされてゆく葉っぱを拾いあげ
それを大切に懐にしまう人をみた
まるで栞を挟むような手つきで
忘れられてゆくはずだった葉っぱが
何か違うものに変わったのだ

ある日、出会った他人同士が ....
{引用=独居美人}

託児所の裏の古びたアパート
窓下から張られた紐をつたい
朝顔が咲いている
滲むような色味して

洗面器には冷たい細波
二十五メートル泳ぐと
郵便物の音がした
 ....
真昼のまぶしさの下
水中眼鏡で世界をのぞく
あらゆるものがここでしかない自由をまとい
わたしだけが不自由だった
にせもののひれを誰も笑わない
ゆるされていた夏
さよなら、まりも
ひんやり ....
わたしは 年老いたわたしの失われた記憶
小さく萎縮した脳の中 仕舞い込まれて 
行方知れずの 動かしがたい過去の事実だ

茫漠として靄のかかる
瓦解した印象の墓場から
時折ガラクタたちが目 ....
珈琲とパイナップルをふるまわれて

味噌汁がのみたいと言って死んだ友を

ぼくはしばらく忘れてしまっていた

おおきな目的ってなんだったんだろう

ずいぶん恨まれそうな変心だ

家 ....
田中修子さんのおすすめリスト(910)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
201912第一週詩編- ただのみ ...自由詩11*19-12-8
スタバの新作フラペチーノ- 印あかり自由詩8*19-12-8
さんぽ- 霧の小灯自由詩119-12-7
絵の具- 霧の小灯自由詩119-12-6
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して。- ホロウ・ ...自由詩3*19-12-5
一人- moote自由詩419-12-5
即興詩2「ポエトリー四銃士」- 服部 剛自由詩119-12-4
地上最強の人類- アラガイ ...自由詩8*19-12-4
秋霧の朝に- 帆場蔵人散文(批評 ...3*19-12-4
たいふう- るるりら自由詩7*19-11-30
覚醒家- アラガイ ...自由詩13*19-11-16
ひっかきマフラー- 霧の小灯自由詩119-11-14
手紙- 霧の小灯自由詩419-11-10
箱の中- 霧の小灯自由詩519-11-3
世界の果てへ- 服部 剛自由詩519-11-2
ハロウィンの夜、木星は見えているか- 帆場蔵人散文(批評 ...519-11-2
非難所- 花形新次自由詩119-10-21
頭のいい子が幸せになるのは難しい- ホロウ・ ...自由詩3*19-10-20
秋の海へ- 帆場蔵人散文(批評 ...4*19-10-17
交際- 花形新次自由詩119-10-10
珈琲カップ- 印あかり自由詩9*19-10-10
再臨- 花形新次自由詩119-10-9
満月- 鵜飼千代 ...自由詩16*19-8-31
悲しみの中に- 印あかり自由詩12*19-8-24
障害者支援施設に勤めて- 印あかり自由詩11+*19-8-23
- 帆場蔵人自由詩419-8-18
坂だらけの街- ただのみ ...自由詩7*19-8-18
まりも- そらの珊 ...自由詩1019-8-18
わたしは記憶- ただのみ ...自由詩4*19-8-17
珈琲とパイナップルと味噌汁- 函館ドラ ...自由詩519-8-14

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