アイスクリームをうる夢をみた、のきなみリンク切れの窓をかきまぜる、みんなどこに行っちゃったんだろう。
とおもうわたしの足もとも流れて、みんなどこに行ったちゃったんだろう?でもお元気で
な ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
ナナカマドのひび割れた樹皮に触れる
シロツメクサやセイヨウタンポポを撫ぜる
ダンゴムシを摘まみ上げ掌で転がしてみる

変わらないものたちの
質感の 希薄さに
抗う という ささやかな自慰
 ....
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
笑顔を作る 
今日も笑顔を作ります
どんどんつくる
何があっても
とりあえず
笑顔を作る
悔しくたって
みじめだって
傷ついたって
イライラしたって
笑顔を作る
ものすごい嘘つき ....
世界は暑くなりすぎだね。っていうあなたの涼やかさ。シャツのなかに風を飼ってるみたいで良い。
そうだねってわたしは言うけど汗でべたべたになった手がすべってつかまってられない。わたしは季節をすべりお ....
冷たい茂みのなかで ほほえむように息絶えた

光をともす雨つぶのなかに 今朝はうまれた

冷たい茂みのなかで ほほえむように息絶えた

わたしは傘を差し 家を出る

はじまりがおわりに ....
頭をいくら固くしても
心はそのまま
言葉の持つ意味は不動でも
渡す者
受け取る者
ふれる心はやわらかい
絹豆腐みたいに崩れたり
卵みたいに中身が漏れたり
隅々まで波紋を広げ
丈夫な外 ....
去年は虫に苛まれ
今年は長雨に泣く

愛するものを持つことは
憂いを抱え込むということ

悩みは執着から生まれ
拘りはただ惑いを育む

そんな中にも時折煌めく
微かな喜びを拾い集め ....
僕には、聴こえたんだよ、あの娘の
こころの(それこそ、まごころ笑、の)、
声が。

───────────────────────

あたしにはまごころしかないけど、
じぶんでじぶん ....
涙で銀の冠作りましょう

誰かのための想いは

赤い傷口でも

黒い憎しみでもありません

密かに綴る

音無き心が

手を繋いで

優しい鈴を鳴らします
小さく尖った歯で
骨付き肉に喰い付くと
遠い昔がよみがえる
自分がまだ産まれてもいない
遠い時間の記憶が

タイムマシンはまだ発明されてはいないけれど
かたちのないタイムマシンはいつだっ ....
綿密に編み込まれた絨毯のように
今夜の気分はどこのどれとも言い難いものだった
沖縄辺りで停滞している台風のせいで
エアコンをつけていてもじめついた部屋だった
アリスが自殺した小僧の尻を叩い ....
君が君とはまるで違う小さな花に水をやる時
じょうろの中に沈んでいる冷たい一個の星が僕だ
ビー玉越しの景色を一通り楽しんだなら
必ずベランダから放ること すべて朝食前に
僕の口笛が余韻を引いても ....
生きることに不真面目だから
自称詩なんかに逃げるんだ
きつい現実から目をそらして
ゆるゆるの関係性に逃げ込むんだ

おまえさ
ただの一度でも
自分以外の為に
(人でも神でも馬でもいいよ ....
ある時刻を境に街路は静まり返った、酔っていた連中たちは酔い潰れ、眠るかあるいは死んだ、お盛んな恋人たちは建物の陰でお粗末な絶頂を迎え、指を絡め合ってどこかへ消えた、忘れられた競馬場のナイター設備み .... 夜にはあれほど潤んだ月が
今はただ白く粉っぽい
褪せた青いテーブルクロスに置かれたままの紙切れ
書かれていない恨み言

呼吸を忘れた小鳥たち
見交わす一瞬の生と死を包み込む愛が
朝に急か ....
ただしい農場では
ただしい青果が生産され
世界をよりただしくしてゆくのだろう

おびただしいひとの群れは
おびただしい愛の定義をつむぎだし
世界をより美しいものにしてゆくのだろうか

 ....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった

寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
狂った世界の鼓動からは
もう受け取るものはなにもない
梅雨の晴間のウザったい午後に
少し前に死んだ詩人の詩を読んでいる
俺の世界は幸か不幸か
たいして変化してはいないが
本棚に並んでい ....
雨のにおいがする
一年ぶりの青紫を滲ませて
水たまりは歌う



いいな
そうだ きいてよ




わたし

ほんとうはクラゲに生まれて
不老不死の体で漂っていたかった ....
嵐の到来を伝えるラジオの音
突然の雨がアスファルトを冷やす
雲が覆い尽くした赤黒いアーケードを足早に歩いた

湯気のように霧散していくこともなく
ただじっとりと身体に纏わりついている
ぐず ....
雨の音のくぐもり
かえるの声は少し哀しい
遺伝子を残すために
自分とは違う誰か
或いは
自分と同じ誰かが必要なんて
生きていくことは
素敵で
残酷だね
結ばれない糸は
螺旋を繋げず ....
     ※

死の匂う、音を聞く。だいぶ疲れているのだろうか。考える人のようにソファーに座り込んで、夕方に近い、昼下がりのつよい陽射しに少しうつむく。それは沈んでいる、僕の罪悪そのもの。不意に、 ....
亀裂が走る
磨き抜かれた造形の妙
天のエルサレムのために神が育んだ
光届かない海の深みの豊満な真珠と
人知れぬ絶海に咲きやがては
嫉妬深い女の胸を鮮血のように飾る珊瑚
その両方から彫られた ....
僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
朝から珈琲をぶちまける。おそらく私が無意識にテーブルに置いたカップは、テーブルのふちから少ししはみだしていて、手を放した数秒後引力の法則によって、まっとうに落ちた。……なんてこった。一瞬の気のゆるみが .... {引用=

くさきりはら橋、火に包まれる。燃え上がる{ルビ橅=ぶな}、椎、樫の森、火事のさなかにも岩魚は泳ぎ、水の中でなお炎上する。腹を見せれば狐に食われ、背中には芥子の{ルビ膏=くすり}が塗られ ....
道路が出来て分断されて
この木は孤独に真っすぐ伸びた
辺りの土地が分譲されて
真新しい家が茸みたいに生えてくると
繁り過ぎた木は切られることになった
ざわざわと全身の葉を震わせて
震わせて ....
近頃はなんだかテレビで誰某があんなこと言ってやがったとか政治家が遊んでたとかどこぞのスポーツでひどいラフプレーがあったとかでたんびに炎上とかなんとかでボサっと座ってテレビ観てるぐらいしか能のない烏 ....
田中修子さんのおすすめリスト(910)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビルにはもうみんな名前があって- はるな散文(批評 ...218-7-14
蝉時雨- 本田憲嵩自由詩1218-7-8
質感- ただのみ ...自由詩4*18-7-7
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム- ホロウ・ ...自由詩7*18-7-6
笑顔を作る- Lucy自由詩7*18-7-5
みてもいいしみなくてもいいのこと- はるな散文(批評 ...418-7-5
繰りかえし- 印あかり自由詩1318-7-4
やわらかいもの- ただのみ ...自由詩6*18-7-4
満開の花園にしつこい雨が降る- Lucy自由詩10*18-7-3
あの娘のこどくな微笑みを美しいと思ってしまった僕は- 秋葉竹自由詩618-7-3
銀の音- まみ自由詩9*18-7-3
野性の夜に- そらの珊 ...自由詩13*18-7-2
口先だけじゃどうにもならないよ、きみ- ホロウ・ ...自由詩5*18-7-2
題名を付けられたくない二人- ただのみ ...自由詩13*18-6-30
死ぬ気で生きる- 花形新次自由詩818-6-29
街のもの言わぬ羽- ホロウ・ ...自由詩1*18-6-29
夜の忘備録- ただのみ ...自由詩5*18-6-27
気流- 梅昆布茶自由詩1118-6-26
凡人の爪- ミナト ...自由詩918-6-25
生温い風邪の週末- ホロウ・ ...自由詩4*18-6-24
6月のぬりえ- tidepool自由詩618-6-24
錆びる- 青の群れ自由詩1218-6-20
まっさらな海へつながる- そらの珊 ...自由詩1218-6-19
終末- 本田憲嵩自由詩618-6-17
亀裂- ただのみ ...自由詩5*18-6-9
さよなら- たもつ自由詩2518-6-8
不運も幸運もすべてシャッフルしたような雨上がり、ひとり洗濯機 ...- そらの珊 ...自由詩1218-6-7
草の歌_Ⅶ- flygande自由詩518-6-7
ホトトギスの木- ただのみ ...自由詩7*18-6-6
わかったように言ったところで- ホロウ・ ...自由詩3*18-6-4

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