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七月二七日
詩篇読む妻の前にて心楽しいつまでもそうしたかったのに
ぶどう酒を共に飲みつつ聖書を妻と僕と最上の時
妻は勤務讃美の歌を聴く朝は心静かに時は過ぎゆく
....
手拭を汗ふきとらむと思いてや万葉の歌涙をぬぐう
蕎麦食めば妻の与えし千円の中よりいでしそのそばの金
物乞いをなすと思わじ今朝の妻の与えし何がしかの金
芸術によって何をなさんやただ表面 ....
夏の暮れ
理性ヤられて
押し倒す
まるで動物
REST3000
親しめばいつか尾を振り向こうからここ掘れわんわん言って来るかなあ
あれこれとやな事ばかり指図してよき関係の育つ筈無く
深々と眉間に皺寄せ近づけば何事やろかと尻尾潜める
立ち座り人の服 ....
水族館
泳ぐ魚を
凝視、凝視
美味そうだなぁ、と
思うは異常?
ウンyes!どんとこいです夏がくりゃなんかイイコトきっとあるだろ
こんなのを
読むんですか?と
そう言って
ダッシュボードの
サンテグジュペリ
アジサイは盛りを過ぎて残影をあでやかならずや花の生涯
赤い花ガルシンの書を思いいず夕暮の庭妻の花壇に
色彩と吹きわたる風雀きて心なぐさむ夕暮の家
産まれ生き苦しみそして死んでゆく
たった一行闘病短歌
日赤の病棟入り口掲示板
嘆歌とあって朝顔も書く
これからは口語短歌の詩人です
出来損ないの痛みを堪え
銀色に輝け外科 ....
虹の涙が透明だから 僕と君の泉は清く正しく
青春の 透明な恋 眩しくて もう出来ないと ジブリで悟る
はじめての 旅先の道空晴れて
君の助手席心はずんで
道脇の 緑の葉陰赤い色
見れば桜桃光る宝石
好きなだけ 摘んでいいよと農園主
....
点と線 愛結ぶ距離は遠けれど 会って交わる時間ほど
計画立てる2人には 短きことをも忘れ去られる
交わる手 交わる顔を見合せば 離れる事を惜しむほど
重なる身体 溶け逝く2人
改札で ....
独り身の
暗い我が家に
この夜は
稀な待ち人
蛍一匹
こらどけと
俺の寝床にグースカと
寝てたジジィを
起こす公園
後姿すくと少女の背中したあした二歳のきみの髪梳く
生まれて一度も切ったことのない毛先肩を過ぎる誕生月
おめでとうと言えばおめでとうと応える吾子二歳の誕生日
蝋燭吹き消しまた点けて点け ....
一匹は
左目の無い老いぼれで
もう一匹は死もイトワナイ
夏痩せの
彼が気になる
ぼくもいま
土用を前に
うなだれている
朝顔が
二千円とは?
縁起もの
高いのだろうか
安いのだろうか
朝顔の
市立つ路上
ぶつけられ
そして ....
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて
なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる
君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
涼しきが慌しくも出で行きしつまの出勤心もとなし
緑濃し文月のつまの花壇のみ今は心の支えなりけり
曇り空風がそよ吹く庭に居て妻と神とを考えにけり
犬を連れ向いの娘御散歩して三歳の頃をふ ....
愛してる
愛していると叫んでも
デコメの返事
『アタシも!』だってw
今朝は曇り妻は車で出勤す歌を詠むよりやるものもなし
胸が痛む故に聖書読む日のおわり寝入るのが楽しいだけ
この世へとのこしたいのは妻の歌私のすべて命の燃え木
今日もまた奉仕に行きて帰り途コーヒーにケーキ二人食べけり
格子窓向こうに見ゆる青草の彼方の空は曇り空
コーヒーを啜ればまたき味ブルーの茶碗は陽に光りおり
トランぺットの音色が響き座っ ....
広大な宇宙は光に満ちてても君がいなけりゃただの闇だね
しゃがみこみサンダルのひも編み直す少女見つめた恥ずい感情
贋物の金魚を浮かべたバスタブをぼくときみとで方舟にする
{ルビ吃水=きっすい}に{ルビ陽光=ひかり}は搖れて{ルビ干渉=いりまじ}る翳を乳房とふふむ午後二時
隠すべき傷痕がどれかわ ....
共に読む聖書の文の励ましを日々喜びの期待となして
朝ドラマ心の糧とは思えど証人われら今日も清くあれ
歩きつつふと思う黒髪の可愛ゆき妻をパウロよ守れよ
バンタムで
奴が待ってる
そう言って
死地に赴く
誇りを賭けて
大鴉田んぼで虫をついばんで雛鳥の待つ森へ飛び立つ
神経に優しい蒼い紫陽花は銀の破線を浴びて艶めく
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