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二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに
湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は
昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ
空曇り風は吹きて段上り息つきては ....
lucky cloverこんど摘もうとスルーしたら虫に食われて三つ葉になってた
SEXはやりたいときはしたいけどしたくないときやりたくもない
君はまだ
憶えているかあの夏を
八年前の
ワールドカップ
その場所は唇に似るやわらかく あるいは水を含んで 深く
そこは駄目と言うなら理由を次から選べ 1)気持ちいいから 2)怖いから
組み敷いて舌を真下に這わせゆく 同心円か ....
高速の防音壁にへばり付く夾竹桃は耐えて咲く花
蝶じゃなく人に生まれたつまらなさ花の誠が分からないから
群青の夕暮れ削る三日月を吊るし支える宵の明星
砕け散るはやぶさの下ひとすじの軌跡をえがきカプセル還る
緑一色
一気通貫
....
6月の空がジョウロを傾けた小鈴フルフル優しい水遣り
一語訂正しました。 優し → 優しい
共になり三十二年の今朝の庭紫陽花咲きて陽はうらうらと
夫たちよ妻を愛せ六月の今日の聖句を心に置きて
水無月の妻と語らうこの日々の瞼に浮かぶ蛍が二三
いいから、と君が言うからいいかあ、と とろけてゆくの朝の素肌に
もう顔も見たくないのにあの海の写真のきみは女神みたいだ
かなしいよ、かなしいよああ、どうでもいいチャンネルにして少し ....
月なき夜 くぬぎの森の カブトムシ 幹に耳あて 樹液流を聞く
若き日に帰りたりけり今日もまた午睡の夢のしばしの間
雀たち囀りておりにぶき陽のさしこむ路地に水無月の風
体力の弱りを知れど負けるなと言い聞かせては七十路半ば
パラソルの陰に座りて ....
水を打ち水滴の付くあお葉見て妻の居ぬあさこころなぐさむ
知り人が不治の病に伏しおりてしきりに願う良くなることを
今朝もまた陽は昇りゆき風は吹く良き一日をすぐさむと思う
スズメバチ ....
三本のアジサイの木はふくらみて六月に入り咲きいださんと
豊かなる朝の陽を受け今朝もまた歌書きつまに贈らむとして
出勤す妻のこころをはげまさん朝食ととのえ漢詩紀行をみる
今日も ....
遠くから聞こえるチャイム 岩尾商店のベンチでこっそりキスした
せんせいの涙と怒鳴り声は全力でぼくらを抱きしめている
雲を切るようにピイッと笛の音 ゆらゆらゆれる25メートル ....
亡き君の 記憶の海で 耽溺す 未来を閉ざし 過去へ過去へと
彼はいつはじけたとしてもおかしくない赤い悪魔のような人だ
「君のパスタはすごくうまいね!でも俺のマンマの味には劣るけどね!」
彼の幸せとは愛人とサッカー観戦することでわたしじゃない ....
看護師の知識と笑顔に救われる患者の闇に光を当てる
紙コップ片耳にあて糸電話壁にあてれば寒気する声
手作りの弁当箱に入れられた手作り色の好物並ぶ
あとがきの文字が見えればもう終る小さな ....
緑濃き妻の花壇のアジサイは蕾ひらきて咲き出でむとす
チャイコフスキー?悲愴?響きて朝の花壇は潤いており
春風に風鈴が鳴る朝日さす椅子に坐しておもいはおおし
妻が植え吾は運びて共になす ....
神様が ドロップスの缶 シェイクして 巻き散らかした 薔薇の花園
風なき日 湖底に沈む オルゴオル 目覚めたらしい やさしき波紋^^
うそつきのうそつきによるうそつきのための国家はうそばかりなの
がらがらの電車の中には昼間とは違う世界の人、11時
ひとりでも眠れる きみにおやすみと言ってからもう1時間半
....
僕の眼は 夏空うつす 水鏡 君のタマシイ Jumpして恋
アジサイの蕾ふくらむ真昼どきふと戦争の頃思いいず
公理さえ定理もいらぬ人もいる健全に過ごさねば滅ぶ
妻ととも来年からは二人して新しき人生はじめむかな
看護師の熱い思いを膨らませ高いレベルの看護を目指す
哀しげに僕を見上げる捨て犬の心の扉半開きのまま
一人では 広すぎるベッドの上で 孤独を隠し 丸まって寝る
眠る前に本を開けば 私のベッドは 物語りで溢れて
夜空の星を 一つずつ解いて 僕は見知らぬ場所へ旅に出る
....
死のうかと
君がオイラに言った夜
別に良いよと
返しドキドキ
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