どうにもならんことを
どうにかできると
拳をにぎり
どうすればいいのか
考えに考え
手をにぎりしめ
向かう先がどこなのか
確かめる支点を
持ち得ぬこともまた知らず
その方法で ....
うーん
飛べない
どてっ 

うーん
飛び上がれないよ
バタバタバタッ どてっ

羽根の生えた缶詰とは
ぼくのことです
どてっ

羽根は何のために
生えているのでしょう
わ ....
 日々が流れるように過ぎていく。
と言うよりも
ずるずるといろんなものを未解決のまま引きずりながら、
おしだされながら過ぎていく
という形容のほうが適切に感じる。

 定期的に憂 ....
エアコンも無い部屋の中
脱力するだけの二つのからだ
魂が生まれた場所へ行こう
それは過去に属するものなのか
それとも未来への道しるべ

人間らしさという言葉
権力のうねりの中で人 ....
ぼくは21才の時、初めて人のぬくもりを感じる経験をしました。
人間の温かさに始めてであいました。
ただ抱きしめてくれる人に出あいました。
その人はものすごい孤独を抱えた人でした。
去年 ....
ひとつひとつのご縁を大切にすること
だけども、どうも実際のご縁においては、そう思うようにはいかない
自分がこうだ!と思うように大切にすることが
相手を大切にすることになっていかないというこ ....
 
 心臓の鼓動を感じたとき、あっ!わたしは生きているんだ。こんなに確かなリズムを刻みながら、今生きているんだ。と驚いたことがある。
私の生命を刻む心臓を「わたしの心臓なんだ」として見つけること ....
向き合って生きるということは
剥き合って生きるということと言うと
皮を剥き剥きし合って生傷だらけになるし
逃げ惑う君を袋小路に追い詰めて
今にも死んでしまいそうな気持ちに追い込んで
そんな君 ....
たとえてみるならガランドウ
気分でいえばそんなからっぽなはずが
石ころコトリ落ちていく空間もないほどに
枯れ枝はりめぐらされた
小宇宙、胸の中

新しい夢追うごとに
芽吹きの季節のたびに ....
生きる力をそぎ落として食べてしまおうとするようなものに対して
ぼくらはどうやって向き合って生きていくのだろうか

抗う力は
意識から奪い取られ
場から奪い取られ

ニヒルなヒツジ ....
愛されることに慣れてしまった僕は
不用意な言葉を君に投げかけて
信頼されていることに安心してしまった僕は
君を裁き続けることをやめようとしない。

ただ愛して欲しいと思う二人の人間が
 ....
言葉にすることさえ許されないゆるさない
親鳥が産み落とした卵が割れた日に
悲しみはこの世に生まれ出た
にこやかな若者は足近づけて
なぜそんなに悲しむんだよ
なにがそんなに悲しいんだいって問い ....
遠い空間という名前の洞窟があります

近い空間という名前の肉体があります
詰め込めるだけ詰めてしまうと
当然パンクしてしまいます
なんでもかんでも入れたくなるのですが
入口があるのなら当然 ....
人間と人間の間で起こりうるものに
無限の可能性 
無限性の可能を感じた
わたしが何者であるかとか
彼女が何者であるとかはそれほど重要ではなくて
彼女との出会いを通して
わたしのなかに新 ....
今のわたしの生活にはぴんとこないの
あなたの言葉は

考える暇がないの
いそがしくて
目の前にあることで精一杯なの

愉快に私を笑わせて
考えることなんてこれ以上要らないのよ
今の ....
人生はめぐりあわせ
かたちあるものは必ずいつかはこわれてゆき
同時に精神の壁も崩落してしまわぬように
ぼくたちは両手首をコンクリートの中にぬりこめる
押し戻そうとしてもできっこないのに
 ....
もっと鼻が高けりゃ見れるんだがな
刑事に侮辱された女テロリスト
鼻に入れたつめものがもれだして
神経にさわりだす
爆裂弾へのみちころがっていく

生きるちからを奪うものを
恨みの純粋さを ....
人間って悲しいなあ

そういう現実をつくりだしてる自分

変わろうと思ってもそう簡単に変わらない
エゴの悪循環


あなたに出会い
ぼくはぼくの悲しみに出会った

悲しみよこんに ....
日当払うからスケッチさせて
と言いたくなる女に出会った
夜なべわらじ編みしながら女を想うとき
浮かんでくるのはパステル・クレヨン・石膏・CG
いろんな手段で空間から切り取られた
彼女の姿 ....
望めども望まねども
遠いみちのり
果たす夢は現実から遠のいていく
その実現が難しいというわけではない
世間の常識という幻想が生み出す幻想社会としての
現実が水平線の果てへと消えていく

 ....
性欲の対象にするということは
そんなにおぞましいことでしょうか
あなたをいとおしむ気持ちが
口淫へと私を導き
ただあなたの精神が天の高みへと
達することだけを
祈っておりました。
そ ....
泳ぎにいこう

真夜中の海へ

知ってしまったきみ
何年も
物心ついたころから
その肩に背負いつづけ
世界が広がれば
重みもひろがり
いつしか
道にうつぶせに
たおれて ....
指し示す指が
ぶるぶる震える
なんでもない
ただ指をさしておしえるだけのことで
からだはこわばり
震動は腕を通って
指先へと伝っていく

なまのきみに近づいたら
ぼくの妄想の中に生き ....
まくらを抱きしめ
まぐわいのなか
きみを想うとき
ふわりと
ある種のエネルギーが
ぼくのなかで
かたちどる

妄想 
セックス
奪い取れ
のぞむままにことはすすみ
まくらの中に ....
帰るべき場所へ
たどりつくことはない
決して満たされることのないこころは
あてどなく
人生をさまよい
そのときどきの欲望を
甘いジュースで満たす
グラスの底に沈澱する
苦味の液体を
 ....
おそれることを知れ
十二年という
循環する
エネルギーの流れがある
十八才のあなたが
三十才になるとき
あなたの歴史に
なにひとつ
無駄なものは
なかったことを
知るだろう
魂が ....
雨があらいながしてくれる

空をかけめぐる

あんな想い

こんな想い

みんな

きみの足元へと

流れおち

小川となって

いつか

あの人の

小川とめ ....
なにも求めやしない
ぼくはだれのものでもなく
きみをただ愛する
ただの愛

もともとないものを
きみはうしなったというけれど
きずつきようのないものが
こわれてしまったときみはなげくけ ....
うるおいのある
くちびるを
舌なめずり
黒ふちどりの
うるんだ瞳を
ぼくにむけ
なぜか
因幡の白兎を連想
してしまう
きみの
なまなましさが
生のにくのにおいを
周囲にただよわ ....
人を愛するとき
それまでことばにしようのなかった
あなたの中の大切なことが
はじめて
ことばになる

じぶん以外の何者かに
なれと言われながら
生きている人生のはざまに
人は恋をし ....
七尾きよし(107)
タイトル カテゴリ Point 日付
悲しみを知れ自由詩2*08/9/29 0:33
羽根の生えた缶詰自由詩4*08/8/19 22:50
ずるずると日々自由詩2*08/7/21 22:21
熱暴走自由詩1*08/7/5 0:47
悲しみよこんにちは自由詩0*08/5/23 1:34
生老病死の川自由詩1*08/3/27 1:22
ワレラノナノリノモトニ散文(批評 ...0*07/10/19 3:56
ムキムキ自由詩1*07/9/2 23:17
ガランドウ自由詩3*07/6/9 1:09
メエーと叫ぶ自由詩1*07/6/3 23:19
星屑自由詩3*07/5/4 21:42
悲しみよこんにちは自由詩5*07/2/23 3:25
洞窟のスケッチ未詩・独白6*07/1/8 17:46
ぼくらに必要なもの自由詩8*06/12/14 4:38
「いそがしくて暇がない」自由詩3*06/10/18 14:04
ちょっと一服しよう自由詩8*06/9/24 3:31
菅野須賀子を忘れない未詩・独白2+*06/9/4 16:22
人間って悲しいなあ自由詩4*06/8/10 22:09
妄想と現実の境界線自由詩8*06/8/6 9:40
もう食べれない ぷらとにっく 自由詩1*06/8/2 18:44
夢は増殖する自由詩4*06/7/20 2:04
真夜中の海水浴自由詩4*06/7/18 2:25
腕が生えました自由詩3*06/7/12 3:22
きみは二人いる自由詩8*06/7/9 0:39
のそり自由詩5*06/7/6 15:26
おそれることを知れ自由詩6*06/7/2 21:50
想い川自由詩5*06/6/30 19:14
ピンボール自由詩6*06/6/29 4:31
なまなまなきみ自由詩7*06/6/28 21:06
愛の註釈自由詩3*06/6/27 3:03

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