誰かの不正を突っつけば
てめえの理性が名を上げる
そんな寝言を信じる馬鹿が
今日も角立つ声を出す
断罪はあらかた
裁く側の罪を
どれだげ棚上げ出来るかという、いわば ....
月曜日

昼休み
コンビニで
メンチカツ
入りの
パンを買い
公園で
前向きに
食らう


いつもと
同じ光景
昨日と
違う蝉
財布の小銭は
明日あたり
 ....
またたくあいだに裏切るような
そいつがいちばん愛おしい真理だ
カット・イン、カット・アウト
見過ごしたものも
見咎めたものも


瞬間的ななにかをあさい傷のように残して ....
愛を説く前に銃を取れ
もう
清い心だけで
乗り越えられる時代じゃない
神は
兵器の値踏みを始めた
軍隊を揃えて
戦略を指揮するつもりさ
愛を説く前に銃を取れ
なにも出 ....
溶解炉からゆっくりと流れだしてくる
ついさっきまでなにかであったさまざまなもの
強い熱が視界をうねらせて
喉を焼く臭いは断末魔さえサイレントに踊らせる
きみの手を取り世界の線路の上 ....
不思議なくらい人通りの途絶えた
日付変更線を待つ中央道路で
鮮やかな羽のカラスたちが
産業廃棄物で空腹を満たしている
表沙汰に出来ない雨みたいな空気
ゆっくりと ....
減光の刹那から始まる気狂いをなだめる為の契約が必要、ショット・ガンが脳漿を撒き散らす幻想、不精の爪で肌を掻いて俺の身体は赤線だらけ、叫びを選択しない衝動は、そう、綿雪のように静 .... 自動世界の歪みに落ち窪んで漏電
浮遊する未浄化のたましいたちが天井に残す曲線は
首吊り縄の正確な模写のようだ
水面の波紋のようないのちの明滅
電気仕掛けとおなじ ....
浅い流れの面が跳ね返す光のように
幾つもの瞬間を網膜に焼きつけて
君は僕の縄張りから消えた、終わりを隠す猫みたいに
夕暮れが最も鮮やかな季節は
いつまでも繰り返すバ ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
おれの存在は
ナシにした話みたいなもの
壊れたオートロック
煙を上げたラジオ
真夜中にズレこんで
サイクルをゆがませる
うまく流れたはずの流れ
わずかに残留して
腐敗を ....
灰に帰したポエトリーと
そのそばでかすれた
老い始めたおとこの歌声
ほぼ消えた足跡を記憶の片隅で
なぞるように
歌って
なぞるように


雨が降り続ける ....
あこがれ


虚ろをあからさまにするひかり


そのひかりの中で
ほんとうの泣声をあげるだれか


そのかたわらで
ただ見つめているだけのどうぶつの慈愛 ....
点、で描いた集合には
意識を委ねざるをえない、火災現場の
人間が集合して燃えた挙句の肉のかたまりのごとくに
神経が摩耗し過ぎて
どこにも回路が繋がらない
約束されたはずの眠りは ....
プラネタリウムの一番後ろで
滅茶苦茶にキスをしたね
それはもう、呆然として
ふたりして、名前を忘れるくらい


きみはいつだって最強のラブリーで
ミニスカートの端っこか ....
夕暮れの名残を街の灯りが飲みこんで
一斉に路面を照らすヘッドライトは起床の景色を思わせる
これから、のひとたちがにわかに活気づいて
ここまで、のひとたちがアイフォンを眺めながらバスを待っ ....
「踊り続けることだよ」って、そう、いつぞやの懐かしいメッセージ
シンプルな言葉ほど確かに伝えるのは難しいものです
首を360度回転させて
まともに前を向いているみたいに見せるく ....
すべての明かりが消えるなら幸せだろう
あとは目を閉じて
眠りに落ちるだけでいい
だけど明かりを落とせないわけがあるから
俺は
今日の尻尾にしがみつく
眠ってしま ....
高熱で溶けたアスファルトをのた打って泳ぐ一匹の亡霊
髪はなく眼球は薄く霞みおそらくはなにも見えてはいない
肉はなく皮は骨格に張り付き伸ばす腕に力はなく
声もなく心もなくだけどそ ....
誰かが世界を斜に見て
誰かが世界を嘲笑ってる
俺は世界の国境を抜け
小高い丘からそれらを見てる
誰が世界を転がしてる
誰が世界を動かしてる
誰が世界を騒がせてる ....
ヒスノイズ駆け巡る頭蓋骨抱えて朦朧する呆然のミッドナイト、乾燥気味の手の平で触れる顔は、切り刻まれた死体のように味気なくて空洞だ、どうしようもない睡魔を抱えたまま雨が落として行く一 .... 鏡の向こうのリストランテ、流しの下の下水管、子供の服着たアダルトビデオ、虫の姿の新聞勧誘員
新しい雑誌のページで人差し指を切ったメアリーは血が止まるまでそれをちゅうちゅう吸いながらなんだか ....
こおりがとけてゆく
こおりがとけてゆくから
わたしははんしんはんぎの
ありかたをそこにながす
はんしんはんぎはうみまでながれるだろう
そしてなにか
おおきなものをみつけるだろう
そし ....
膨張する血管の中を流れるフラストレーション、悪い虫みたいに組織を押し上げて軋ませる、それがほんとに起こっていることかなんてどうだっていい、いまそんなものに苛まれているのさ
 ....
些細に行き倒れ
網膜は硬直を始める
騒ぎ尽くしたはずの夜
なぜ眠りはここを離れる
狂った蛇が食らいつく
後先のない牙の痛み
ぬるい温度を漂いながら
呼気に紛れた贄を ....
死んだプラネタリウムのそばの
かろうじて灯る街灯の下で
指と指をからませあった
身を切るような12月だった


旅自宅の途中で
こっそりと抜け出してきた
き ....
剥落する幾許かの、幾許かの輪郭を、新規の過去を手繰る輪転機の脈絡に乗せて、点滅する電灯の落胆のような痛み
病み落ちた魂のホメオパシー、降る闇の狭間の脱落、板張りの壁で散らばった羽虫 ....
暗く無残なブルースが、俺の身体を駆け巡る、暗くてむごくて無残なブルース、そいつが俺を作ってる
明るい言葉は、嘘にしか思えない、優しい言葉は、策略にしか見えない、ひときわ笑顔で近づいてくるやつは
 ....
きみはずっと、おれにそっぽを向いてなにか、おれたちのこととは関係ないことに躍起になっている、まさか世界はおれを残してすこし構成を変更したのか?そんなふうにしか考えることが出来ない四月の .... 雨が窓に描く模様は
脳幹で鳴り続けるノイズの色をしてる、指でなぞると
細胞がどのくらい損失しているのか判る
軽く頬を叩くくらいの雨降りのくせに
それは必ず鼓膜まで届いてくる
 ....
ホロウ・シカエルボク(1191)
タイトル カテゴリ Point 日付
扇動者自由詩3*11/8/1 15:54
まひるのうた自由詩5*11/8/1 15:33
ジェネレーター自由詩1*11/7/30 0:00
愛を説く前に銃を取れ自由詩011/7/25 21:23
ホワイトで滅菌的なBurn自由詩011/7/18 23:10
なにとなににさよならを告げればいい自由詩2*11/7/15 23:04
愚劣な牙のトランジスタ自由詩2*11/7/6 0:33
邪魔にならないところに放っておいてくれ自由詩5*11/6/28 1:43
ただ、流れてゆくものは行先を見ない自由詩1*11/6/25 22:52
あす君のそばへ行きたい自由詩5*11/6/23 22:22
たどたどしい進法の季節、かさばる目覚めに血を掻いたなにか自由詩3*11/6/20 11:05
路地裏のはげしい雨にまぎれて自由詩1*11/6/18 18:37
自由詩2*11/6/14 22:26
いきもの、が、騒ぐから自由詩0*11/6/12 2:51
プラネタリウム自由詩3*11/6/7 21:55
Long Shot自由詩3*11/6/4 2:39
ダンス・ダンス・ダンス・ダンス・ダンス自由詩4*11/5/30 0:53
すべての明かりが消えるなら幸せだろう自由詩5*11/5/30 0:26
クロール自由詩2*11/5/28 22:39
World Is Mine自由詩1*11/5/25 8:16
朽ちた世界に降り積もる渇いた灰のささやかな音自由詩011/5/24 0:53
サム・ガールズ自由詩011/5/21 16:41
あつくなるなつのはんしんはんぎ自由詩4*11/5/21 0:55
アダムの林檎自由詩0*11/5/19 0:09
ほんとうの真夜中の在り方は知らねえ自由詩1*11/5/17 3:16
闇の向こう自由詩2*11/5/17 0:05
Absinthe自由詩011/5/16 1:07
俺の身体を駆け巡る暗く無残なブルース自由詩1*11/4/30 23:29
フラット自由詩1*11/4/24 0:36
そんなことどうだっていい自由詩3*11/4/22 22:52

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