夕方のラッシュに逆ろうて
工業地区行く電車に乗る

降りた駅ですれ違う人たちに
ご安全に 言うて
構内に入っていく
いつもの事や
ほら若い連中がまたはみ出して歩いてきよる
ご ....
ほんとにひつようなことは
みんなおんなじで、

{引用=リン脂質でできた膜でつつまれた細胞で
遺伝物質DNAによって、自己を複製し
環境からの刺激には応答する
環境からエネルギー物質 ....
小説家は冗長
でいい

詩書きは
舌足らずぐらいでいい

僕は凡人だから
そう思う

横顔の印象は
全てに繋がる

その瞳が
レーニンの
ナポレオンの
イエヤス ....

あんまり得意やないんやけど
て とむ がゆうて
しゃあないなぁ
て じむ が
箸をのばしてきよる
なにが 違たんやろ
せやなく
なんで変わらへんのかったんやろ
誰かの思い ....
我が家では
いただきますの後
ニャー と号く



あの日から
そうしてる




{引用=ただいまもおかえりも言わない
きみがないた日から}



おやすみの後
 ....
地図を眺めても
地球儀を回しても
西方のかなたにそんな国はない
少しは知っている
今そこにどんな国があって
違う幸せを望んでいること
少しはわかっている判っている
それでも
風がふ ....
魚屋さんには
夕陽がさす

それは
雨が降っていても
モールの中でも
かまわずに


その匂いの中に
さしてくるのだ
とうつむいたり

それじゃ
見えるものも見えなくなって ....
つながらない

   つながらない

      つながらない

きこえない    つながらない

   きこえない

      きこえない

とどかない    きこえな ....
帰らなきゃ
と君が言う


また
何もないところから始める


まだ
何もなく
すべてにつながっていた
明日に帰ってゆく


私も
帰らなきゃ


また
君に会う ....
このからだのなかに
ながれているものが

うそ

にならないように
てをあわせます
 

遂げられなかった
君の夢は
星になった

その光は
誰かの夢につながっている
はず


そんなことさえも
守ってやれない僕らが

ときどき
泣いている


 ....
手をつないでいたことを
忘れていた

君のほうからほどいてく
そんな
当たり前なことに気付かぬまま
いつのまに

手をつないでいたことを忘れてしまった

手を
つなぐこと ....
君が
嘘はつかないという
嘘をつくように

僕は
もう夢は見ないという
夢を見る



明日は
ずっと雨のような
晴れがつづく



 
大田(桜公園)


{引用=油まみれの 谷やんは
朝からネジ切り 夕までネジ切り
グリス塗り塗り ハンドルと
ダイヤルゲージ 光る眼差し

油まみれの 谷やんの
屋根に煙突 雲に飛行 ....
気がついてみると
あの頃にようには心や脳が
動かなくなった
のか
とかなんとか
そんなことはないはずで
身体と心のあちこちがゆるんで
ちょっとやそっとしたことなんかで
胸が高鳴り
 ....
{引用=過去の寄せ集めですが、明日からのために}


手の振りかた


{引用=賛成多数で
人として当たり前のことが
ぼやけてく

白い手袋を振るみなさん
頑張ってください

 ....
昼下がりのよはく

 貴方の町でも蜩の声は聞こえるのですか
 窓の外に目を向け
 あれはまだ桜も咲いてない午後だったのに
 耳鳴りが
 今でも止まない


  

春のよはく ....
 
今にも泣きそうに揺れた瞳だけを
この馬鹿は覚えていて

久しぶり
の言葉も
かけられない間に
あの日よりずっときれいな君が微笑む
ので
今まで覚えていた君の笑顔が 
この胸 ....
エアコンの効き過ぎたホールの
化粧の芳香と二の腕にむせながら
逃れた駐車場の隅に


朝顔にとられるつるべもなく
埋められた井戸の側には
しろつめくさの三つ葉と
蟻の行列


探 ....
くうきのように

     くるくるまわる



くもならかぜにふかれてく

るーるそのままうけいれる

くるしいみちはさけていく

るろうのたびはおそれて ....
ひとつずつ
酸っぱい思い出を
口にしてから食べると
より甘く感じる
けれど
三つめの思い出で
泣いてしまいそうで
味がわからなくなる
その種は花を咲かせて
実もなるけれど
その ....
それから
すべての君の中から僕のすべてがいなくなってしまえばいい

それから
ふつうになにげに生きてゆく

それから
今日はやたらと月がきれいに見える
とかは気のせいで
ふつうに ....
  

それから

その絵本の背表紙はすっかり
すりきれてしまって

そんなことではなくても
胸にかかえて
ときどき泣いてしまいたくなる

くるくるまわっている
のは
だれだ ....
  

その
かんざしから
ふとももから
くしゅから
つけまから

れいざーびーむ


やえば

えくぼ
から

れいざーびーむ



うなじ

けんこ ....
無理矢理
脱ごうとしたら壊れた
泣きたいけど
自分が雌だか雄だか誰だか
どっちでもいいような気がした


あ、そう

抜け殻
っていい響きだよね

とか言いながら
かけらを集 ....
朝届いた
君の事を告げる手紙が
消えた

ノックはしなかった
答えもなかった

いつまでも

何もないという思い出だけが
残った





{引用=即興ゴルコン ....
だから
さよなら

君に会えてよかった


だから
さよなら

もうすぐ冬の鳥も来る



だから
さよなら

だから
さよなら


もうすぐ冬の鳥も来 ....
ふと足を止めるとき
ふりかえるとき
百日紅が見えるでしょう
そしたら


笑って帰って来なさい
泣いて帰って来なさい

喜んで帰って来なさい
怒って帰って来なさい

花を抱 ....
今日もそれなりに
がんばりました

ちょっと褒められると
おーばーわーくしちゃいます

でも褒めてください

ちょっと熱っぽいままでいられたなら
幸せなんです



 ....
スダジイの

樹の下眠る麦藁帽子

木漏れ日も

星影も


(幼い僕が初めて命を感じて
 泣いた絵 のような)



{引用=即興ゴルコンダより}
AB(なかほど)(631)
タイトル カテゴリ Point 日付
よるのひるね自由詩216/9/28 19:45
原核生物まで戻って自由詩216/9/24 0:36
正岡子規と大統領暗殺自由詩4*16/9/20 19:08
芋月仲間が秋夜に揺れる音自由詩6*16/9/14 22:03
ねこめし自由詩116/9/2 23:48
あえかなきみ自由詩116/8/31 17:57
夕焼けが足りない 16(対角線)[group]自由詩116/8/29 21:27
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ自由詩6*16/8/21 21:53
始発と交わる地平線自由詩3*16/7/26 22:37
連音/6月23日[group]自由詩116/6/23 20:41
はじまりとおわり(3)自由詩115/2/22 16:44
はじまりとおわり(2)自由詩4*15/2/21 23:04
はじまりとおわり(1)自由詩215/2/20 23:33
花火の夜自由詩114/8/1 17:47
いつかIさんがそう言ったように自由詩114/7/12 21:38
夕焼けより、夜明けに[group]自由詩413/12/6 23:51
よはく自由詩113/12/6 0:40
大崎駅徒歩2分自由詩613/11/23 21:41
C賞授賞式にて自由詩113/11/23 21:34
くるくるまわる自由詩113/11/23 21:21
ピオーネ自由詩613/9/29 0:55
それでも自由詩813/9/20 23:30
それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした自由詩513/9/18 0:02
小娘自由詩4*13/9/14 14:38
セミの抜け殻パズル自由詩4*13/9/7 9:31
午後の空室自由詩213/9/7 9:27
空にあってよかった自由詩313/9/7 9:26
わたしの家に来るときは自由詩5*13/9/5 8:07
ミトコンドリア系自由詩213/9/5 7:59
降りそそいだ自由詩313/9/5 7:58

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