カラカラリン

  と卒園式


はじめてのさよならは

  カルピスの味




{引用=fromAB}
うるま 
うるま
はじまりのなまえ
うるま 
うるま
ぼくんちどこいったん
ひんぷんのよこの
ゆーなんぎーのそよと
ゆーなんぎーはーめーの
いとのつつつと
はじまりのとおく
とお ....
  

なにか?
とあまりにも
涼し気に微笑む君
のせいで
僕はとりあえず
牛乳飲んで
落ち着こうと思う
確か僕は
君の肩に手をまわして
さりげない愛情と
そこからなにげなく続 ....
屋根裏部屋には
消しゴムの標本があるって
かりふぉるにあおじさんが
声高々に自慢してた
その中に
砂消しもあるんやろかと
梯子に右手をかけると
親指がちょとだけ(約1cm)
 ....
故里行きの廃線が決まった

子供達の広場が掘り起こされると
すべり台の横あたりから
縄文の玉が三千年の時を超えて
いくつも転がりだした

あの場所で
昭和スキップをしたときに失 ....
サイレンサーに縛られた心持ちで
公園まで歩く

遠くの方から
チューニングのずれたストロークが
ジャカジャーン

いっそのこと
走り出そうか
走り出そうか

空から
オープン! ....
穏やかな顔を探しに
小春日和の古い児童科学館へ
ふうせんヒコーキを作ってみようか
と言ったのが聞こえたのか
エプロンを着た還暦過ぎのボランティアは
当店では
ふんわりロケット
と ....
雨、降ってきたかと
てるてるぼうず

雨、降ってきたよと
へのへのもへじ

雨、降ったやろと
黄色い傘

雨、降ったんかと
お地蔵さん

雨宿りの軒先を探しながら
帰り道 ....
隣のカオリさんが
きりのない話をする
相手はうちの妻で
僕はこれみよがしに
ほなまた回覧板を渡すのだが
分厚い彼女達の図鑑に
埋もれてしまう
らしい

おはようはいつも新しく
 ....
県庁跡の建物の中で期待もなく調べ物にとり
かかり、時間を待って香林坊に出る。そこは
ほんのひとにぎりの銀座で、渋谷で、新宿で
もあり池袋の匂いを探して片町に流れる。ス
クランブル交差点では ....
とっぷりとくれる
きょうのよるはきまえがいい

なのにぼくはねむれない


るるる と


{引用=初恋の頃の歌が聞こえてきました
耳を澄ますつもりはないのですが
それはもう
 ....
トボトボと
T-FAL の口から黒いマグカップに
安堵が注がれ
煎ったヘーゼルナッツの香が広がり
OA 椅子をクルクルと回すと
北窓から
向かいのブリック貼りの壁に映える陽射し


 ....
カーブの仕方や
止り方が判らなければ
轍の上を転がっているほうがいい
自由とは自らを律する事

と言いながらも
また勢いよくひとつのワッカが
あらぬ方向に転がり出していくのを
羨望して ....
  

炬燵にしようかどうしようか
と思いながらも身は縮んでゆき
まるで寂しがりやの格好で
膝を抱える
どうしてこう膝を抱えると
思い出さなくてもいい友達の
笑顔が入れ替わり立ち代わり ....
  

秋も終わろうとする頃の曽々木海岸は
夏の終わりの穏やかさや冬の激しさもなく
ただ駐車場から公衆便所へと歩く僕は
景色に吸い込まれて
浜には
放置されたものなのか
駆動機もついて ....
まさるの家で山羊汁がある
と聞いて出かけた

子供のうちは山羊の脂に中るということで
その場に呼ばれることはない
ようやく二十歳を過ぎたので
山羊汁が食べられるのである


さてさて ....
  



汗臭いソフトボール部室の角
グローブやベースが積まれた壁

  「すろー かーぶ おしえるけん

            やまねこ拝」

きたない赤い文字

   ....
ほら
いつまでも進まないから
そろそろ代わろうか

静かにうなずいたのかどうか
オールを離した君は

君の目は膝に落とされ
僕の目は池のまん中に向けられ
あの浄化用のエアーポンプのと ....
  


観音山のすそ野に拡がる田が
今年は三色パステルの絨毯になって
そよと花が揺れる
ときおり
少し遅れて
風にすれる音が続く
明日
あの人に見せたい
と思う場所が
またひ ....
  



あなたはどうして 
あなたの存在を否定しているのですか



宇宙人、幽霊、前世来世、宇宙の果て、

なんかはともかくとして

熱水鉱床に巣くう細菌塊
深海で共 ....
 

ぐるぐるまわる世界で
立ち止まるなんてこと
しなきゃよかった
空が広がって



     何人もの君への想いを
     愛しているかもしれないこと
     と唇から綴 ....
ガロイ先輩は
割れにくい卵の研究に6年

チブラさんは
すぐ割れる卵の研究に3年

間に挟まれる僕は
ただ暖め続けている
だけ


やがて

夕暮れになってやっと君たちは
 ....
  
金沢の隅っこ
と言ってもこの中途半端に古い街では
どこがまん中でどこが端っこで
なんて遅々とではあるが変わり続けていて
ただ
最後の文化住宅が未だに壊されずに
次の住人を待ち続 ....
 

おうい

て声が聞こえる
聞こえる

振り返らない

熊が山を降りてゆく
呼ばれたわけでもないのに

呼ばれたのは
君じゃないのか
とさっきから
そこでしゃがんでい ....
  

日平均残業三時間の男で惣菜売り場がごった返する午後9時
たまには
という連中が鮮魚コーナーでうろうろする
帰りの電車でグルメ漫画を読んでたりなんかすると


白い袋の中には当然 ....
明日降るはずの雨が
雪になるという


いたたまれない気持ちで
坂道おりていくと
君の住む町角ではもう
もう静かに積もりはじめているのだろう
と思えた


流してしま ....
  



十五年ぶりに
山辺の路を歩く
あのときは誰と歩いたっけ

いくつもの寺や神社で
いくかのお願いをしながら
あのときは誰と

箸墓の謂れを読んでいるころから
みぞお ....
キュウちゃんいなくなった

ピーちゃん泣いた

おばあは笑った



じいちゃんいなくなった

みんな泣いた

おばあは笑った

おばあは笑ってた

お ....
と何回唱えても

僕の鼓動は少しずつ速くなって



よくあることさ

とつぶやくと

君は翼で空をひとつたたいて

すいと方角を変えて行く



見上げれば

立 ....
あの日

君と僕があの日拾った木の実の種は

同じように見えていたけど

そのうちに

芽が出て

葉がついて

茎がやがて幹になるころから

どちらの思いも

お ....
AB(なかほど)(620)
タイトル カテゴリ Point 日付
水玉記念日[group]自由詩205/3/26 22:03
連音/うるま[group]未詩・独白805/3/16 19:41
キスデスカ自由詩9*05/2/22 18:25
梯子自由詩605/2/5 18:27
ビー玉沿線/昭和スキップ[group]自由詩105/1/23 21:58
ミュート自由詩305/1/19 23:06
ふんわりロケット自由詩205/1/16 0:43
あまがえる自由詩605/1/4 11:37
こんにちは図鑑[group]自由詩405/1/1 23:15
街の潮目[group]自由詩805/1/1 23:11
とっぷり自由詩304/12/20 23:44
UNION Bldg.への歩道自由詩104/12/18 13:21
車輪人間[group]自由詩204/12/7 8:27
連音/はんだやー[group]自由詩2*04/11/30 19:22
連音/サバニ[group]自由詩104/11/19 18:35
連音/ミンナ草[group]自由詩204/11/16 19:23
スロー・カーブを投げた猫[group]未詩・独白104/11/12 21:14
十一月ふたりのボートが、宝ヶ池をなぞってゆく日[group]自由詩404/11/7 23:59
連音/ゆうなんぎい[group]自由詩6*04/11/1 22:04
ネガチヴ≠孤高の学者未詩・独白204/10/31 23:24
着想未詩・独白604/10/26 16:28
孵化[group]自由詩604/10/24 21:14
ぶらっくぼっくす[group]自由詩204/10/16 21:10
連音/脂喰坊主 と[group]自由詩804/10/14 18:47
タラ[group]自由詩104/10/8 21:56
明日降る雨が未詩・独白504/10/1 21:15
軒下いっぱい[group]自由詩704/9/25 11:20
姥の喝(仮[group]未詩・独白704/9/24 14:26
とんぼかげろうこおろぎ彼岸花(ゆうううつ)[group]自由詩204/9/23 20:36
ものかけ[group]自由詩304/9/21 21:18

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