まだ
緑の生い茂った頃につく花梨の実は
毎年のように
手が届かないところについていて
酒に漬けると美味しくなるとか
蜂蜜を加えたら喉の薬になるとか
はす向かいのKさんは毎 ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる
同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと
あれが初恋ならば
はじけて ....
   

私の好きなとこ

チェリー
     って名前にして


それから食べて




  
  

水を引き 平城山宵の 月を溶く
谷田平田に 降る人の声

みずをひき
ならやまよいの
つきをとく
たにだひらたに
ふるひとのこえ


石上 其の稲穂に 乗り移る
現 ....
その朝が来ても

その明日が来ても

代わり映えのないことよ、



目をつぶってら


  
  
  

急停車すると
鉄の焼ける匂いがするのね

そんなふうにして磨り減りながらも
あの時のあの人を止めていれば
よかったのかな

もう帰れないのか
生きているのか
上りきった ....
  


先の夢/机の上に/長い間そのまま/
雲の隙間/照る光に沿っている


せんのゆめ
 つくえのうえに
  ながいあいだそのまま
   くものすきま
    てるひかりに ....
 

君が見ているのは 

雲から降ろされる光のはしご




不思議かい

  それは君のノートが
  白く見えているのと同じことなんだよ

そしてまた微かに笑った

 ....
  


空を眺めてると
涙が出そう
 って君は嘘をつく
ときどき
そういう意味のない嘘が
心地よくてしかたがない
今日も
寒い一日
北風に
首をすくめて
相変わらず僕は間が ....
さてもさても
今宵も意味のないものを書いたか
と自問してみると
どこかから
そんなことはないよ
と聞こえてくる
耳鳴りだろうか
そうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも


 ....
  

たんたんと
こころのおきばしょをさがすために
いきてきたわけじゃないのに

あいらくも
たんたたんとやられちゃ
もうなにもかも

あぁ
そんなことのために
ことばが ....
あたかも 森が海を恋しがるかのように


 僕たちは
 いつかはそこにたどり着けるのか

 僕たちは
 いつかはどこかにたどり着いてしまうのか



 あたかも森が海を恋しがる ....
馬鹿につける薬をください

 それは優しさなのか
 厳しさなのか
 完治してしまう前に
 同じ轍を踏む俺に



ビームに混ぜてあいつにも届けるから

 その光が射しこむことに ....
 あおばさんが「車輪人間」というお題を即興ゴルコンダに出した時、もじもじしてるうちに詩集掲載に乗り遅れましたが、下記のようなものを書いてました。

 船橋の小さな店で、憧れの方がリーディングの ....
  

2000年、
世界の偉い人達が 島に来た
彼も島に来た   


***************

ニライ・カナイ
(初出 OVER THE SIN 2000年夏)

 ....



なまぬるい詩を書こうと思います
それでひとりでも
どっかの誰かが平和になれば
いいと思います


ずっと 
なまぬるい詩を書いていこうと思います
それで世界中の誰もが
 ....
いろんなニュースを聞く
いろんな中継映像を見る
忘れてはいけないことや
今すぐ自分の心に問いかけなければいけないこと
がある
そのために歩きださなければいけないこと
がある
そんな日 ....
  

僕達はお腹の中にいる頃から何度も
ボブ・ディランに、ジョン・レノンに
何度も包まれてきたというのに
また振り上げてしまった拳のその先で
煙が青空に溶けた

失敗とか過ちとかそん ....
ラベンダー絨毯の中
東へ東へ向かうバス
点在するハーブ園
スィングするカラフルな文字
流れる
ラジオから
セージ、パ リ、マリ 、タイム、、、
と聞こえ
行くのですか
と問い掛ける
 ....
  

 かたり。音がするから置き場を探して、そこじゃない、そこじゃない、と帰る場所が消えてゆく。昨日までいた場所に、君がいないのならば、もう。


 雨降り。夜の八百屋、メロンとむきだしの ....
雪溶けて/
消え逝く記憶/溶けゆく昨日と/蹴りだす明日と/
照らされた歩幅


村いっばいの/ららばいららばいと/
一生って/ついついと通りすぎて/
パステルの花/いっぱいの夢 ....
  
世迷言をいうと言われても
心のまま、心のままよと
思って来ただけなので

何か間違ったのか
そう、何かは間違ったのだろう

日の本の国の
日が昇ろうと沈むもうと
何も感じ ....
 
ふいに淋しく/なんて口にしながら/随分と
正体も無くして/やがて眠りにつく

ひとの子の様で/子猫の様で/寝息とその顔は
野に咲く花が/白い野の花が揺れていた畔と
蝋燭の記憶/人間の記 ....
  

名を知らぬ
野辺に寄り添う
花ふたつ
凪いでも鳴かぬ
やがて泣きぬる


告げるもの
聞こえぬふりの
母の手の
彼岸の先の
蒲の穂の
しとりしとりの
虹の向こうの ....
  
春の
ルミエールという
野原のアパート
海は、夢、努々にも
見えず

ひねもすの
眠り
戻れない、戻らない
全ては
野の花の中
たくさんのあなた
竜胆のあなた

 ....
  

都会の空気に疲れきって
卑怯ながらも故郷に向かった
再び優しい家並みが
包んでくれると思った

けれどもこの町も変わってしまって
昔の面影はどこにもなく
ただ町外れの道標
 ....
穂渡りの君が
口笛を吹く

錦糸町にお蚕さんの面影を重ねてみる
ほら
そんなふうに季節を忘れた町に
探している何かを求めている
探している


穂渡りの君が
嘘をつく

 ....
 

さてもさても
今宵も意味のないものを書いた
かと自問してみると
どこかからそんなことはないよと
聞こえてくる
耳鳴りだろうかそうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも

 ....
  

ふいに淋しくなる
なんて口にしながら
随分と
正体も無くして
やがて眠りにつく

ひとの子の様で
子猫の様で
寝息とその顔は
野に咲く花が
白い野の花が揺れていた畔と ....
おぼろ

あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの

わたしのしまいかた

うつむかないで

だれにともなく
たぶんいきた
いきた

わた ....
AB(なかほど)(620)
タイトル カテゴリ Point 日付
枝垂れ自由詩7*23/4/4 17:43
みっつの渡り自由詩623/3/23 17:15
チェリーとのり子自由詩3*23/3/12 17:00
岩躑躅 いはつつじ伝統定型各 ...823/2/24 18:36
変身自由詩323/2/23 16:30
もう触れることもない自由詩523/2/17 20:13
もう少し、野辺に背を向けて自由詩723/2/9 20:11
チンダルのはしご 末自由詩423/1/22 16:21
ときどき(冬)自由詩722/12/31 19:22
あいわず 1 より自由詩622/12/20 18:52
かがりぬい自由詩622/11/4 19:42
ゴル四題自由詩222/7/22 21:07
自由詩1*22/5/2 16:53
オート三輪に乗り遅れました。散文(批評 ...222/3/20 18:35
ニライ・カナイ 2022自由詩122/3/15 18:15
新しい武器 (抜粋) 20220301自由詩122/3/1 18:49
ときどき(抜粋) 20220227自由詩122/2/27 19:25
声を押し殺して 20220226自由詩022/2/26 22:08
ハーブ園(再掲)自由詩2*22/2/25 15:59
魚の頭 2自由詩9*22/2/18 18:55
ゆきとけて自由詩222/2/13 18:06
私達の川に帰ってくる魚自由詩122/2/11 13:54
湖畔/ひねもす/西自由詩5*22/2/6 18:20
いり自由詩322/2/1 10:07
ひねもす自由詩222/1/30 17:57
道標自由詩122/1/27 0:18
穂渡り自由詩8*21/11/24 19:01
あいわず自由詩121/9/20 12:30
彦根湖岸自由詩421/9/16 19:53
おぼろ R自由詩221/8/26 18:39

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