ジュブナイルジュブナイル
どうにもこうにもわしにもあんたにも
いくらおとなになってもエラでちゃって
サンショウウオにもなれへん
ジュブナイルなロートル
ロートルロートルてじぶんで ....
そのふるえる糸にも
ひとつふたつの意味はあった
のかもしれない
時折の風雨に晒され
形を変えてしまった
その幟ももう
争うためのものではないし
御触れの見張りでもない

そよ ....
生温き句捻らむかと風の夜

私達は私達の進むべき道を
そんなこと判ってるのに
判っているのにどうして
こんなにも無為に時を過ごすのだろう
また、それを慈しむかのように
それも ....
なまぬるい くひねろうかと かぜのよる

むしのこえ よんどころなく かきさらし 

これしきと はをくいしばり むかうふゆ

くりすぱあ つぐたけのはる きゃすないん
 ....
  

夕焼けのポケットさん

まだ公園も整備されてなくて
材木置き場で資材主の目を盗んで遊んでた頃
もうお家へ帰ろうかという時間に
畑から帰る吉じいは子供達を集め
動物の真似をさせて ....
ポケットに
風のシールを
しのばせて
使い途など
無いほうがいい

けどそこの
あなたとあなた
そのすきま
何もないより
吹かせましょう

風の色
見えないはずの
赤、青、 ....
宇宙のむこうへ
理想のむこうへ
灰色のむこうへ
迷路のむこうへ
バスのむこうへ

孤独の向こうのかなたへ
道理の向こうのかなたへ
もう少し向こうのかなたへ
思いの向こうの ....
蝸牛
ひとつふたつと
数えつつ
昨日の
夢へ降り来る光

九品寺より材木座に向かい
ほどなく波が見えて
もう秋のにおい

天道虫
ふたつみっつと
数えつつ
明日の
夢へと還 ....
今日のKQ電車はゆれる
こんな日に限って
いつも以上にゆれてる
ゆれてなんぼなんやろか
ゆらしてなんぼやろか
こころは、こころは
かっくんって
こころが、こころが、
かっくんって

 ....
かきつらねてみるのは
きらきらぼしと
さらさらぼしと
らいららいのほしのこと
しんぼうたらんのかなわし


よんどころないこと
んんってあたまひねっても
どうにもこうにもさ
こ ....
https://i.imgur.com/Ud5k5SP.jpg



ヒルギの影         
 を映す水面         
  に波紋が少し       


 ....
花束と折り鶴が
そと風に揺れ
すべて
やさしく包まれるよう

赤い辞書の
その辺りに夕焼けが
君の夕焼けが
挟まれていて

いつまでも
「あの頃」なんて言っている
花梨も僕も
 ....
その雨は
もう降らないとあきらめる
もう降り止んだかとあきらめる

魚屋の前ではきっと
夕焼けが足り
ないなんて俯くだろう

そして今
空から降りるチンダルの光のはしご
指を零 ....
 
茅葺家ぬ 無ぇんなてぃん
胆ん中今とぅ 在ゆるしまぬ

赤ん坊ぬ ぐとぅぬやる
胆ん中今とぅ 残てぃるむん

手捧ぁさや うーとーとーんでぃ
手捧ぁさや ぐすーよーんでい

忘 ....
個体発生は系統発生をたどって
夕陽があらぬところに射し込むと
新しい何かが始まるかもしれない

かもしれないでは何も
何も解決できない
かもしれないけど

ほどけた点に射し込む
 ....
園芸すきな
こてんはあげん先生
満点くれへんかった

こたえのない問やから
空欄のまましとったら
そんでは点やれんのやと

ほんならまともなこたえて
そん花壇に
さいてたんかいの
 ....
もう二度と戻れない
とつぶやきながら僕らの日常
入口も、出口も
いくつも開いている
環状2号線

トンネルを抜けると
道がいくつも別れていた頃の幸せ
次のトンネルを抜けた
 ....
{引用=うさんでーさびら}

わたしの血となり肉となるもの
わたしの血と肉であったもの
なおらい
この世は現であったか
夢であったか

生まれたその時から
すべてとつながり ....
ながりゆるみじぬあてぃん    流りゆる水ぬ在てぃん
がれちぬあとぅんかい      瓦礫ぬ跡んかい
りんどうぬはなぬさちゅる    竜胆ぬ花ぬ咲ちゅる
ゆちゅぬさちや         行ちゅぬ ....
   


ながりゆるみじぬあてぃん    流りゆる水ぬ在てぃん
がれちぬあとぅんかい      瓦礫ぬ跡んかい
りんどうぬはなぬさちゅる    竜胆ぬ花ぬ咲ちゅる
ゆちゅぬさちや     ....
最後の花びらが
ついさっき
昨日にとけて
待っていたはずの人も
終に

花びらになって散ったか
なんて
立ち上がるともう
ちゅうりっぷも
花菖蒲も
夏へ向かって
伸びをしている ....
そんなことあるわけないと
昔は気にもしなかったけど

21 mg だけは
計算が合わないという話
それ
今、聞かせてくれ
  
金曜の夜
彼女が出てった
理由なんか知りたくもない
土曜の午後から彼女のものを片付けてると
冷蔵庫の奥から何重にもラップされたくさや
彼女が嫌いと言ったもんだから

島の親にはわ ....
父親は帰って来なかった
隠れた墓の中に壺はあるけど
骨は入っていない


アカミチモー(赤道毛)グヮーの真ん中に
旗を掲揚する柱が立っていて
村の誰かに招待状(赤紙)が来たら
みんなが ....
をとひと

ひとしきり夢をかたるもの
いつまでたってもそのままで
ずっとそのままで



いもひと

ずっと手を
つないでほしがってると
ただ思いこんでいた



 ....
  

ファイヤーバードが心のどっかにとまって
翼を丸めてうずくまってしまう
僕たちはそれぞれの命を生きているのか

解き放てファイヤーバード
心の中のファイヤーバード

やがて僕ら ....
自然環境におけるチャンスは
人間の想像以上に確率の低いもので
まず心よりも先に
愛しいと感じる全ての器官

すれ違う
ということも心より先に感じる

そこにある(いる)、ということは
 ....
夏コミ

ガロイ先輩の冊子の山は夏の氷のように無くなり、最後
の一冊を手に、どうしてこんなもの、と皆目見当もつか
ない僕に、代々木駅掲示板のカリスマだったんよ、とチ
ブラさんが明後日を見なが ....
ちぃたかた

今朝発見された
言葉もない頃の手向けの花は
やがてその形も無くしてしまう
のかもしれないけれど
それが僕らの世界のはじまり




フランケンムース

年中クリ ....
三線 半鐘 笛 の音
  三線 半鐘 笛 の音


  色とりどりの 風車
  赤花黄花 揺らされて
  色とりどりの 風車
  九月の風に 回されて

  可愛い頬を 撫でられ ....
AB(なかほど)(620)
タイトル カテゴリ Point 日付
サンショウウオ自由詩319/11/7 20:22
そよぐ自由詩10*19/10/24 17:58
生温き自由詩3*19/10/17 8:13
なまぬるく俳句319/10/11 20:52
夕焼けのポケットさん~コメットさん自由詩119/10/8 17:58
風のシール自由詩619/8/29 6:51
果て、より自由詩1*19/8/25 16:55
夕立、止んで自由詩819/8/23 19:41
KQ自由詩319/8/19 19:33
かきさらし自由詩3*19/8/8 9:22
八月の汽水域自由詩1*19/8/1 18:35
夕映えの実自由詩2*19/7/31 22:15
雨上がり自由詩119/7/28 15:05
明日、(なーちゃ、)自由詩3*19/7/14 8:00
鼻毛先生自由詩0*19/7/11 0:21
流れける を続けとる自由詩4*19/6/28 8:25
環状2号線自由詩6*19/6/22 17:02
直会自由詩4*19/5/26 23:15
流りゆる / 照らしょうり自由詩1*19/5/23 19:42
流りゆる自由詩2*19/5/20 22:31
弥生から皐月の自由詩3*19/4/27 18:14
質量保存自由詩219/4/23 19:18
泣いてたのかもしれない自由詩519/3/26 21:36
イジュン(泉)グヮー自由詩319/3/20 23:41
昨日にとけた音かうばし自由詩6*19/2/19 20:52
Fuoco Intrappolato/閉じ込められた火との約 ...自由詩319/1/2 20:14
虫の生態 AB説(素文)自由詩218/12/28 10:29
クロッキー 5 孵化自由詩418/12/20 0:45
クロッキー 4 夜盗自由詩9*18/12/15 0:36
花の風車(カジマヤー)自由詩4*18/11/30 22:19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 
0.09sec.