二年前、あの戦争が始まる日、
きみは真正面から語った。

むかしから知っている街の
夕暮れ時、
真っ赤に染まらないコンクリ壁の
向こう側の街で、
きみの言葉が世界の幸せを奪ったの ....
『世界』の平和を祈る歌

夜が好き
風吹く路地で酔い冷まし
ロボ相手にしに そのカフェ行こうか

桜もない
歩いて月虹 見る夢の中
セルロイドの花 匂うよ 冷んやり
 ....
(寒い夜。)

抱っこして。
ぎゅっと、抱っこして。
パトラッシュとネロみたいに。

「でも、それ、最後は死ぬはなしやん?」

死なない、パターンで。

お願いします。

「… ....
おみくじを引いて
中の吉凶を見ずに
コートのポケットへ入れる
クシャクシャにした
紙屑に
運命を左右されてたまるものか

「どうだった?」

「さあ………?」


代わりにみて ....


お紅茶がお好きでしたわよね、どうぞ。

お砂糖おいくつかしら?

《桜ふる夜、艶めかしい声で、》

おぐしの白いものもおふえになりましたねぇ。

私の瞳は、水を失いませんが。 ....
何をどう 間違ったのかがわからない 洗濯干しても 乾かない部屋

寂しさが あのマンションにいます 誰かと聞くの? 私の好い人

この橋を 何度渡ったことだろう 夜空が映す 白い骸骨
 ....
月を見ましょう。
中天の月。
お正月の月が、こんなに綺麗な年は、
きっと、いいことがありますよ。


その月をみて、
そう、おもって、
そう、伝えようと、 ....
寒さに震える 冬の夜は
目的もなく 歩き疲れるまで
歩くことにしている。
その間 私の息は 清潔ではない、気がする
清涼にするため、清涼飲料水を飲む。

真っ黒な 土の見えない  ....
そのレモン。
絵画のようなフルーツにまじり
仏頂面でそこにいた。

寂しさの、
数だけレモンをかじっても
泣きはしないさ、酸っぱい顔する。

夜空には、
震える無数の星があり
地 ....
クリスマス イブに降る
乾いた粉雪のなか、
折られた翼を引きずった天使が、
私の街を歩いている。
悲しみをおし殺しているんだろう、
けっして俯かない頰にあたる風に
ピクピクと泣き黒子のあ ....
カフェラテの
味するみたいな空の下
駅から歩くわ 暖かい我が家まで

お日様の
残り香 胸に吸い込んで
本屋で待つのは誰だろ たそがれ

サラダと言う
言葉がこれほど新鮮な ....
《いつでもOK》
サンタより
いちばん大事なプレゼント
くれた日サマー クリスマスイブ

《自嘲の星》
髪 洗う
女は今夜も泣いてない
鏡にむかって キラキラ笑うの

《高い ....
空からぼくを狙って、
夜を、彷徨った、
眼鏡をかけた月の顔が、
平らな海に、映っていた。

観覧車から雲に手を伸ばし、
星を捕まえた。
その星に、手をかけて、
月と見つめ合い、
絡み ....
蒼い陽炎が翔ぶ昼下がり、
短い影をアスファルトに刻印する蛇の、
唾液まみれの純白の牙は、
貴女のマシュマロの喉元を、
ぼくの命の軽さほどもない覚悟で、
食い破ろうとする残酷な牙だ。

そ ....
蛇に出会えない
泉の滸(ほとり)にいない

けれど 硬い 蛇の兄弟の
運命への抗いを 忘れないで

見渡すこの街の遥か西方で
もつれ合うことを嫌った抵抗が
太陽に飛び込み自殺を図っ ....
あの日、
蛇のように
心も体も冷え切ったあたしに、
肌をあたためて
あげるから信じてねって
姫さまがおっしゃってくれるから
「ありがとうございます、救われます」
あたまを石畳にすりつけて ....
勤労感謝の日で休日。
「おれって、アラジンの魔法の精みたいじゃない?
起きたら、洗濯も終わってるし、洗い物も溜まってないし」
横で洗い物をしている私に
感謝の一言もなく、
冷たい視線を一瞥く ....
まさか 未来が
いま決まったのですか?

まさか 言葉が
あれで黙ったのですか?

まさか 喜びが
昨夜で最後なのですか?

まさか 家族が
家族でなくなるのですか?

 ....
僕はあるくよ

胸にあながあく病いながく患い

隣町に立ち上がる巨大な虹を見上げ

流れる雲たちの薄い白が

かぼそげな悲鳴ひとつ上げ、

消失していく夕闇が

時代を闇夜 ....
せかいでぼくいがい
しあわせな顔して笑ってる
ゆめのなかでもつまずき
たちあがっては卑しい笑いをうかべる

かつて黄金(きん)色にかがやき
ぼくをみたしていた未来の理想は
さらさらさら  ....
わざと目線はずし
うつむいた横顔あまくって
わずかにうるんだ瞳さえ
シロップのようにおもえるんだ。

窓ガラスごしに
おおきなお月さまがほほえみ
いま、灰色のくもが通りかかるのを
もの ....
ゆめへ行きたいという声が聞こえる

ひとりがかなしい雨のよる

とおい旅にでるのはいましかないと

たましいのいちばん深いところで

『天国』の文字が点滅する

あかいろの危機をつ ....
なぜととう
ものもなく、
石ころの
ごとくあれ、
この世界
広すぎて、

あなたはどこに
いるのでしょう?

なぜととう
ものもなく、
ひとりのわたしは信じている、

だれ ....
季節はずれのひまわりが
咲くはふるさと停車場の
隣のコンビニ自転車置き場
むかしかよってガリガリくんを
一夏なん本たべただろうか

ドングリあたまの小学生が
紙飛行機を飛ばしている
い ....
ナイフ刺さった心の目
痛むまんまで 虫の息
きぶんしだいで咲いた愛
真綿のように 首 絞める

ずいぶん上手にやせがまん
まくらをやぶる白い棘
目を合わせない 紙 吹雪
そん ....
地球の窓からおおきな満月をみあげ
 チューチューネズミに変身する少女。

  ハイスクールボクだったよる、
  菊子に焦がれて鬼道で殺めた。

 家にはバカ犬がいなかったため、
 空と花 ....
なにかを
おおきく まちがったんだろう。

ふつうに
生きると いういみわからないなんて。

たにんとは
ちがうしあわせ のぞむこころはいやしいのか。

とおいそら
みつめつ ....
死にたくはない蛇も
野山の小さき神として生きていれば
その水性高き躰を痛めつけることもなく

死にいそぐおろかなやつとして
(想像上の)指をさされることもなく
泣けない赤い目をぬらし
最 ....
記憶は戻らない
魚となってさっていった

秋の大阪湾のすべてをかんじようと
遠く淡路島までの星々のみちをさがす
泳げないから夜空をとぶよてい

港の教会ではいのりが
毎夜あすへ捧げるも ....
素敵なお庭だったわね、
あのお家。

こんど伺うときは
ちゃんと
こころを持って伺わなくっちゃね。

そうそう、
ほんとうに失礼しましたよね、
あれほど喜んで迎え入れて下さるなんて
 ....
秋葉竹(1024)
タイトル カテゴリ Point 日付
ぜったいにしあわせになる方法を知っているという大きな嘘をきみ ...自由詩218/2/18 9:29
(ケンカはやめよう、もう泣いちゃうぞ)自由詩218/1/14 22:52
月の綺麗な、いつもの夜。自由詩118/1/7 3:14
おみくじを引いて、彼女を見られなかった自由詩118/1/3 18:03
あらかじめ、言の葉を置く(とある予言詩)自由詩218/1/2 10:27
何をどう 間違ったのかがわからない短歌218/1/2 7:52
お正月のお月さま自由詩318/1/1 19:52
月への道自由詩317/12/31 15:04
愛に、行くから。自由詩217/12/24 9:41
泣かないで、クリスマス イブ自由詩317/12/24 9:36
ガラクタの歌短歌117/12/23 4:04
クリスマスなんか、クリスマスなんか……いまは好きよ、天使だも ...自由詩217/12/16 17:58
砂の月の鼓動自由詩217/12/11 15:41
夕暮れの街を見下ろす自由詩2*17/12/4 0:37
残照自由詩317/12/3 7:52
あたまを石畳にすりつけて感謝するしかなかったんだ自由詩217/11/26 20:36
今日は『勤労感謝の日』自由詩217/11/23 15:55
最後の祈り自由詩217/11/13 1:48
僕はあるくよ自由詩217/11/8 21:14
せかいでこどく自由詩317/10/29 22:49
あまいひと時自由詩217/10/29 8:50
うつくし声のとどくあさ自由詩217/10/28 6:30
嘘にまみれた世界で自由詩317/10/25 21:24
季節はずれのひまわり自由詩217/10/24 5:31
ナイフ刺さった心の目を痛むままにして自由詩217/10/21 7:46
贋作自由詩217/10/18 21:50
なにもかわらない自由詩2*17/10/16 4:49
蛇の彼女自由詩417/10/8 10:23
それを夢洲(ゆめしま)とよぶ大阪湾自由詩217/10/7 22:41
きえゆくものたち自由詩217/10/7 0:05

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