青い雨が
灰色の空から降り落ちる
夢の中
白百合の頭部が
ポツリと
落ちる

小さな三角形の帆を張った胸が
なみだの波紋で揺れている
だれにもしあわせを
届けてあげられないので
 ....
                    


金砂銀砂の歌の粉が
この部屋の
温もりのなかを踊り舞う

聴きたい人々には、聴こえるだろう

闘いを放棄したため
笑顔を痙攣 ....
バシャバシャと
ベッドの海で泳ぐという
夢を描いた、哀しい絵の具で

遠くから
雨の匂いがする冬は
雪が降るより、心は寒い日

流星に
安い願いのメールして
刹那みっつの祈りを ....
あめがふるとこころが暗くなりますなにをどうするつもりあかるくるなりたいのでしょうそれはたしかにそうなのですよたまゆら笑いかけてくれる星がみえるから晴れたひにはこころがおどりますあめがすきっ .... あふれ出る
光の速さで楽園を
堕ちて、あなたの、胸に飛び込む


じぶんさえ
反射させてた大嘘に
痛々しくて涙をこらえた


どれでもいい
拙い愛でも泣き笑いでも
 ....
冬の爪
なにで鋭く研いでいる
刺す眼が心の形を冷やして

心臓を
明日待つ孤独と名付けたら
銀河の海で泳ぐ星たち


いうなれば
さくや流れた血の味すすり
この花咲く頃、ピカロに ....
それを好き好んで
夕刻うつろうものを
真っ直ぐな目で
追おうというのに

いまからでも手に入る
黄金の果実を
手に入れないし
探さないし
その存在さえ
感じないというのに

出 ....
もうきすしたい冬なあ覚えているかいむかちで真つ白なこころのいく先はいつだつてかなしみの真つ白な翼がなくてはいけないところだつたからふたりはいとくの真つ白な翼を生やしよごれたあきらめ渦巻く風吹く迷宮 .... 口紅に
熱いくちづけくれたって
抱かれるたびに醒めていく月

神戸には
つらい雨だけ降らないで
心くるくる狂っていきそう




口にして
ほんとの想いを送るけど
あ ....
(慟哭)

世界に影を落とした優しい諦めを知らないで惨めな豆腐の角はたいせつに磨いたアクアの舌。はもうないけど人狼の夜は深く更けゆくばかり火の鳥を知らない?

(うそ。知っている。)

悲 ....
震え、祈り、破れた、心で、声は生きたがっているように聴こえます。艶めかしい雲の色は、ふたつの虹が、絡み合い、混ざり合った生き方です。なにも捧げない、他人任せの希望、ただ生きるために、悲しみに汚れる .... 白い顔、しながら
君を探すんだけど

君の顔が見えない
強い雨が目を刺すから
くぐり抜けた街の汚れは
とりかえることもない
白いカッターシャツを
汚し続けているんだ

ため息を ....
あゝ、それにしても
時代の騒音は
どうしてこんなに胸に残るのか

夕べ、楽しい
笑顔の写真をみた
懐かしい、カーニバル
踊り狂った
ふたりの距離は
どんな不幸も忘れさせてくれ ....
天高く
伸ばすてのひらヒラヒラと
透きとおる風、雪舞わす風

あなた待ち
こころがきゅんと鳴る音と
聴かせてあげたいシャランと月光


倒れ込む
キラキラ夜空の下の街
初冬の ....
天使だって、
死ぬんだ、って。

それは、
凍りついた川の岸辺に
天使の肉体がたどり着いていた。
なぜか、
人が、
人の心を、
疑い、
恐れる、
荒野の街の、
夕間暮れ。

 ....
もしも、
ああ、もしも、ね
もしも願いが叶うなら
もしも、
ああ、
もしも許されるのなら、
今年のうちに

すべてを忘れてしまいたい

古い記憶から
あの日の寝室の記憶ま ....
僕は、
「君の背負った悲しみを僕にも分けてくれないか」
と懇願するから、

君は、
お気軽に
「いいわ」
と応えてくれないか?



君の背負った悲しみを僕にも分けてくれない ....
粉雪が降って
誰もいない夜、

心の花を枯らした
おとなしい哀しみが
うつむく

林檎の木から
甘酸っぱい香りがする
幻想世界、
真っ新な空気が
喉の奥まで冷やしてくれる ....
オヤジに土瓶蒸し、食べさせたかったなぁ、

って、思い入れたっぷりの言葉を聞いて、
オレも、そうだなぁ、と
しみじみと思ったよ。

って、
オレも食べたこと、ないじゃん。
 ....
胸もとも
濡れてるいろの恋の花
キラキラしている色気の無い雨
  
潤いの
ある意味ある目が死んでいて
流す涙は阻止するプライド
  

寝ていたが
世界の終わりに気づいてた
あ ....
炎の刻印が
街に押されて
ようやく
冷たい夜が明ける
街のマリア様たちは
眠い目をこすって
もう、
明日から振り返ったとすれば
何度目の
希望を
浪費しただろう

夜 ....
深夜
運だけ頼りに
歩き出した、情熱もなく

黒のスーツを着た
貼り付けられた影たる己を知り

着飾る自由を求め誇る
街を闊歩する人の目、その喧騒に
落ち着かず
夜の静寂に逃げ込む ....
愛の傷
君も痛みを信じない
ふたりの世界を救ってみせるわ

勘違い
しなくてすんでまだましだ
あたしを好きか聞きそうだったよ


その愛の
結晶となる十字架を
 ....
喧嘩して
言ってはいけないホントを怒鳴り
一瞬凍ってヒビ割れた愛

襟もとに
指を這わせてみだらになれない
狐がコンと啼く指人形

なぜ逢った
思い返してももっと大好き ....
心、泳いでいる

風が吹いている
いたわりはことばじゃないって
心あたたまる暗示をもらったのは
悪意すべてを認めて受けて立つ
鎧のあいつから

心、泳いでいる

泥まみれの ....
あたま撫で
られて小さく嬉しくて
目をみひらいてみえないなんちゃら


愛もらい
期限つきでも笑ってる
いつ去る秋に凍えるかんちゃら


ふもとから
登って来たの ....
雨が降った夜、純粋な目で
僕はこの街の水底を覗き込む

難しいネットの海の泳ぎ方
自由すぎて、
なんでもいえそうだった

だれの願いが叶うのだろう?
だれかの願いは
叶って ....
ハロウィンに、
魔女の眼をして貴女に逢うわ、
貴女に逢うため空を飛ぶ。


山の貴女のそばがいい、
さいわいあれから一年経つし、
山の貴女に逢いたいな、
さいわい今日は晴れてる ....
もうあざやかさにそめあげられた青空が
海に落とされ
凍りつく落下速度の門を
美しく破る波の牙

切り立つ崖の上に立って私の
半生を眼下の海に沈めたい

秋も終わり

歌う虫もいず
 ....
なのに
たゆたうように月は光りつづけ
あきもせず夜空を見上げる
あなたの横顔が冷たい

聴こえるはずのない
化鳥の鳴きごえがした

なにかを奪い去る甲高い意志
その悲しみを ....
秋葉竹(1017)
タイトル カテゴリ Point 日付
夢の傷自由詩1118/12/18 23:54
鎖の歌自由詩518/12/16 18:22
冬を越す短歌518/12/16 15:25
あさつゆ自由詩618/12/15 4:36
爛れた涙短歌518/12/14 22:55
冬の銀河短歌418/12/13 22:23
笑って。《改》自由詩618/12/9 19:27
おねすてい自由詩818/12/8 1:35
キラリ。光る涙短歌418/12/6 8:01
慟哭の夜自由詩918/12/4 23:36
静かに沈む自由詩618/12/2 6:19
白いうた自由詩818/11/23 21:32
夜の砂漠自由詩1018/11/22 23:49
キラキラ、初冬短歌818/11/15 22:11
少女は、荒野をめざす(風塵《改》)自由詩1018/11/14 7:58
だまされたくない自由詩1118/11/11 21:19
悲しみの、ゆくえを教えてくれないか、そして自由詩618/11/10 20:29
夜、その自由で自在な自由詩1018/11/9 21:55
オヤジと土瓶蒸し自由詩518/11/6 15:24
さくらいろ短歌418/11/4 11:33
ただ、歩く自由詩1318/11/3 4:00
ありか自由詩518/11/1 7:41
愛の傷短歌318/10/31 22:08
円盤、思い出す 短歌4+18/10/30 22:35
心、泳いでいる自由詩918/10/27 20:39
あいがなんちゃらかんちゃら短歌718/10/27 9:52
月の味自由詩518/10/27 0:07
ハロウィンの夜自由詩718/10/23 7:40
どうすればよいのかが、わからない自由詩1018/10/21 0:05
月の舟自由詩1218/10/19 22:23

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