スムージー飲んで眩しい朝陽みてトラブル恐れず扉をあける
ここにある魂(たま)の宮分(みやわ)けとどろかし
寝ても覚めても大海原(おおうなばら)は
放埒な桃の缶詰携えて
行け行けここは聖人の墓
一人より二人でいれば楽しいか
ドヤ街に降る雨に ....
偽りが痛いくちもと透明がすこし濁った声がこぼれる
僕用の戦場でした 右手にはテレビゲームの銃(充電中)
さようなら ガムテでベタベタ補強したビニール傘のわずかな割れ目
雨の夜のビルの光の数百の孤独のためのそれぞれの歌
あの日以来、透 ....
レッスンのニュアンスだとかグルーブ感なんて知らずに恋愛していた
焼けついたあなたの跡を拭う昼
眩しすぎてて蝶も飛ばない
まどろみのなかでみたのは開いた手 誰もいない部屋 飛ばない蝶々
優しさの
数だけ平和になれるなら
ひとみな優しくなりたい泣き声
闇よりも
悲しい孤独があるのなら
夕闇咳するたれも来ぬ道
罪さえも
笑って許してあげるとか
大嘘 ....
ゴミを捨て仰ぐ空は青く青く
この世の端で修羅を育てる
風吹かば 風が好きだと 君が言う
大きな楠の下で夏
おい
鉛筆を
ずいぶん使ってない指を
みながら昔を知る 残酷さ
このへや
パソコンに
西陽がさしている机
君の香りがしない ときおり
じゆう ....
ほのか
目のまえに
そろそろ終わりがみえる夜
桜降る道 手を繋ぎゆく
いちめんの
向日葵が
満面笑って軽やかに
君の匂いがする 風が吹く
き ....
帰省
十三年
ぶりに自宅の庭でする
花火のあとの西瓜は半月
家路
ひとびとが
夕暮れ色に染まりゆく
家路の端のパチ屋の金魚
もしかして
いま蘇つてくれたとて
も壱度ホンキて恋せるだらうか
ピー鳴いて 神になりまた すでにアホ
ですから根 せいこういして さようなら
10年後 誰もいなくて 草生える
2階から 小鳥眺めて へへへのへ
君の背後に立ってるそいつ大分前からいるけどなんやの知らんがなストーカーでしょだってお前の頭はここまでだから俺はそんな奴はいくらでも見てきたああ明日はバーベキュー
遠くから手を振る君の大きさよ
形にならぬ愛の象
歌なんていちばん好きなだけのものそれがあるからそれを愛する
ぬるま湯の夢を見ている午後の庭わたしに触って愛とか言ってよ
嘘だからどこまでも行ける私達、アイスクリームより溶けたね
瓶詰のため息を飾る輝いて直視できない君の窓辺に
黒髪の乱るるままに
くちづけを
深く交わした 遠き海鳴り
風交じり 雪降る朝の
ゐ寝られず 寝ずして待つる
帰り来ぬ明日
「アイしさ」に 寝 ....
悲しみをキャットウォークと喩えた日
奈落へ堕ちたい煌めき舞う風
生き生きと生々しくも生意気な生き物だった生ものを食う
花火って自然環境に良くなさそう だから綺麗と思えなかった
エリーゼのために書かれたエリーゼのほかには誰も知らない音楽
心身に
積もり積もった
土ぼこり
水を使いて
流すべきなり
さとりうる
ことのすべてを
さとりては
空の上にぞ
居る心地なり
悲しみがプラスチックでできている黄色いアヒルを沈める浴槽
延々とつづく鳥居を孤りいきたどり着いたら晴れ渡る空
月光の
遠く輝く
夜の中
輝くきみに
愛をもぞする
台風の
風雨に備え
闇の中
手探りで知る
盲目のこと
おもいでを忘れるために生きている
淋しい でももう 成す術も無い
体じゅう咲いて咲いて忘れていく
淋しい でももう すぐ忘れていく
梅雨入りて
髪濡れそぼり
塞いでも
いつか光は
雲間より差す
余命知り
向き合う強さ
胸に咲く
ひとひらの花
散らぬ願いを
ひまわりの
木漏れ日揺れて
午後の庭
耳を切るほど
夏の静けさ
川沿いで
あの人にまた
見つめられ
狼狽 ....
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