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弦におちゆく
悲しみは
ソリストからの
揺れ甦り
浜通りを
吹きぬけるのです


フォルテの
余響に
羽ばたく
哀しみ
オルガンに
重なるように
二胡がなく

哀しみよ ....
僕らは何度も長いトンネルを通るたび
耳がキーンとして 生欠伸をしたり 鼻をつまんだり
想い出すよ トンネルのたび 耳がキーンとするたび

元気でいますか
僕は元気とはいえないけれど
な ....
要らないものが多過ぎる!

下駄箱の中の履かなくなった靴
クローゼットしまい込んだ流行遅れの服
屋根裏部屋に放置された古い布団

断捨離にも体力が必要で
一日延ばしにする内に
どんどん ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
絵の具がぶちまけられていた
字義ではなく文脈が読まれるべきだ
そう思いながら
僕は
誰にも見せない絵を描く
誰にも見せない絵を放つ
何処へ?
本棚の奥へ
埋め込んでしまい部屋を出た
 ....
うすっぺらいから日に翳せば透けてみえる

どっちが表か裏かも解らない

コインほどの厚みも
重さも
確率もないなら
潔くガラスになってみたら?

プリズムくらいなら
笑ってあ ....
ロケットみたいに
まっすぐとびます

余計なものをきりはなして
もっとうえへ

あしもとが
ぼうぼうもえて
それでもたかく

地面が恋しくなっても
たかくたかく

だって
 ....
あなたの声が聴こえてきます
空は美しいと知ったのは
それから間もなくのことでした

あなたの声が見えるようです
雲に隠れていても
太陽の輝きはわたしを慰めます

あなたとどうして出 ....
塾なんて無かった頃
塾なんて行く人もいなかった頃
赤い鐘が鳴っても誰も帰らない
          誰も誰も
年上のあたしとY君はいつも考えてる
どうやればみんなが連れてくる
三才や幼稚園 ....
君が抱かれているあいだ
僕は麦焼酎をこぼして
歳時記がびしょ濡れだ
ティッシュが酒を吸収していく

桜の時期に夏の句を詠み
紅葉の時期に冬を詠んでいる
歳時記が乾くまで
ギターでも ....
あきれ顔を隠しきれない電話の声優しい そろそろ
おいとまをしようか
たくさんご馳走になったし
ずいぶんと愉快に笑った
これ以上長居をすると
ますます帰りづらくなる
それに遠慮がなくなって
無礼なこともしてしまいそう
今なら ....
崩れる 床はある
 バール 自らの肢体

気は 私の気は
 踊っている 縮退する
 
伸びた腕 足 首 目玉
 這っていく 稲妻 名状せよ
名状せよ 名状せよ 名状せよ

そこに淀 ....
朝の電車は何かを探している
遠くにある理想的なものを探すのではなく
近くにあるけど
いつもの通路にあるけど
まだ発掘されていないもの
新しく降り注いで来るものを探している

 ....
終日への覚悟
月輪はかわらずに美しくも
みだれ滲む余韻は
あなたへのyellなのです

聖めの静寂は
それでも意気揚々とする
魂への讃美歌

生ききるのは
姿かたちではなく
問題のある人間でも
扱えるようにクルマが進歩したので
クルマ社会が退化してしまった

問題のある人間でも
扱えるようにネット社会が進歩したので
コミュニケーションが退化してしまった

 ....
ザザ ンブ ララ ア
ルル ルウ ザンブ


寄せては返す
奪ったら返してくれない
怨んでもシオマネキ
黙ったら塩辛い


ザザ ンブ ララ ア
ルル ルウ ザンブ


 ....
  

おとうさん
あとどのくらい
私は生きるのでしょうか
あなたの
居ない世界に

あなたのことなど
ほとんど忘れて
生きてきた年月

これ以上なにが
見えてくるのか
知 ....
敵を射ぬく弓と矢、そして強靭な 弦
それは凛々しく張られた頑なな 強い意思
どんなに強く張られた弦でも 名手にかかれば 引き伸ばされ
心身一体となって 矢を放ち的を射ぬく

人を酔わ ....
あかぎれの手にココロの傷んでる部分撫でられている みずからの
水だけで
果実がジャムになる
という方角を
みつめている
わたしという誰か
くつくつと
やがて
ぐつぐつと
そうして
やがて
なにも言わなくなる
鍋だけが焦げてゆく ....
セーターに編み込んだイニシャルがちがった 車の運転が苦手な私でも
紙の上なら滑らかに生きられる
比喩を追い、比喩に追われ
比喩が笑い、比喩が泣き
比喩のためなら死ねる
一体誰が幸せになる?
無意味という意味へ
言葉狩りをかわし
 ....
春になると
淋しい木々の先に
白木蓮の{ルビ灯=あかり}が点る

ほんのりと明るい白い花は
どんよりした心を照らしてくれるようで
ほっと心が温かくなる

こんなふうに心が晴れない日は特 ....
歯ブラシが増えて洗面所が明るくなった 眠れなかった

死んでしまうような気がして

眠るどころではなかった

ぼくは安直に薬を探し飲み込んだ

ホメオタシスを待てなかったのだ


バランスなんてあってなきが如くのもの ....
闇色のコートの肩に刺さる
いくつもの銀糸の雨を
拭ってあげることもできないままで
私は冷たい夜を行く

棘のある視線を伏せて
唇だけを動かして見せたけど
今さら何を伝えたかっ ....
「みんなが俺を蹴りやがる
逃げても逃げても追って来る
囲まれては蹴りまくられて
仕舞には頭突きでふっとばされて
時には拳で殴られて
そんな毎日 地獄の日々―― 」


「みんなが私に夢 ....
空き箱を捨てようとすると
捨てないでと
声がする

ほうら
よく見て
案外魅力的な箱でしょう
中身がなくなったからって
存在価値がなくなったって
ことじゃないのよ
むしろ
そこか ....
人の企みなど知らぬ大海に
旅の憂いを語る惨月がゆく

人の営みなどしらぬ夕陽に
今日の無言をあずけて

誰かの眠りの時々
遠山にある真っ直ぐな
針葉樹のならびに
あらゆる讃歌を探 ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3336)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ニ胡の調べに- 黒木アン自由詩9*15-4-8
元気でいますか- 北大路京 ...自由詩1015-4-8
【_断捨離できるか_】- 泡沫恋歌自由詩22*15-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
エルフの泉- ゴースト ...自由詩6*15-4-7
ムリ- マリー自由詩315-4-7
とぶということ- 朧月自由詩515-4-7
出会い- 乱太郎自由詩12*15-4-7
放送所の子供達は今- 岸かの子 ...自由詩10*15-4-7
麦焼酎をこぼして- 北大路京 ...自由詩515-4-7
あきれ顔を隠しきれない電話の声優しい- 北大路京 ...自由詩215-4-7
おいとま- やまうち ...自由詩5*15-4-7
悪しき場所- 佐藤伊織自由詩315-4-7
朝の電車- 葉leaf自由詩415-4-6
月輪- 黒木アン自由詩615-4-6
ハートブレーキ- イオン自由詩3*15-4-5
波打際- nonya自由詩17*15-4-5
満月- Lucy自由詩12*15-4-5
目覚めゆく魂- 為平 澪自由詩11*15-4-4
あかぎれの手にココロの傷んでる部分撫でられている- 北大路京 ...自由詩415-4-4
ジオラマ- そらの珊 ...自由詩15*15-4-3
セーターに編み込んだイニシャルがちがった- 北大路京 ...自由詩515-4-3
ペーパードライバー- やまうち ...自由詩7*15-4-2
白木蓮の灯(あかり)- 未有花自由詩12*15-4-2
歯ブラシが増えて洗面所が明るくなった- 北大路京 ...自由詩1015-4-2
ホメオタシスを待ちながら- 吉岡ペペ ...自由詩115-4-1
夜行- 為平 澪自由詩6*15-4-1
雪のとけた校庭で- ただのみ ...自由詩19*15-4-1
こうして今日もわたしは片付けられない- そらの珊 ...自由詩15*15-4-1
四月一日- 黒木アン自由詩8*15-4-1

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