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もうただ怒ることはやめた
自分にも
他人にも
一時の感情で怒るのはただの急ブレーキだから

僕はもっと前に進みたい
いつもゆっくりアクセルを踏んでいたい
楽しくハンドルを回しながら
 ....
ぎゅんぎゅんと花々の茎と茎との間を抜けて、背丈よりも低い峠をいくつも越えて、あのランナーはわたし。ふくらはぎ縮み、ふともも縮み、南風燃え上がり、握りこぶしほどの小さな山をいくつも踏んで、森の奥のか .... 崩落したコンクリート構造物には異型鉄筋が露出し錆びついている
圧縮されたすべてのものがついに限界を迎え
一瞬にして広大な大気圏の天辺に分厚い雲が浮かび
ゆがんだ紫色の空間から雨が降り出した
得 ....
 今日の仕事(ある日の喫茶店)

午前中客が多かった
コ―ヒー20杯
ちょっとてんてこ舞い

午後は客が少なく
女の子の言うには
ある日の喫茶店という詩を作ったらと

帰り路は陽が ....
雨はなぜ私をすり抜けていくのか
そんなことを考えながら歩いている
死者を飛び越える猫のように
あるいは歩きはじめた老人のように
それは古寺へと続く苔生した山道であり
田植えが終わったばかりの ....
o

基本的に大雑把
でもそれもおおらかと許して
基本的に物は出しっぱなし
脱ぎっぱなしの靴下
ベッドの上には漫画が壁をつくる
机の上はいつだって戦争状態
でも案外物の位置は覚えている ....
道をほると
どんどんとほると
一体なにがあるのかとのぞきこんだ
黒々とした土の中に
なにがあるのかと期待した

ユンボでかきだされる黒い土は
内臓のようにみせてやっぱり土だった

そ ....
陽が暮れるまで
はしゃぎ続けた
今も空は茜色
孤独の中で

陽が暮れるまで
煌めき続けた
今も夢はあの彼方
孤独の中で

陽が暮れるまで
書き続けた
今も紙は白いまま
孤独の ....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない

花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
猫が背伸びしてお迎えの時間 摂理という美の魅力によって
自然は不思議という概念を創造した

ある石は固く曲がることはない
ある石は蒟蒻のように柔らかく曲がる

甘い蜜でしたたかに誘う花もあれば
容赦なく殺す毒を持つ ....
猫背の猫、
あたらしいグランドピアノ
その黒鍵よりくろいひかり
猫の、目の、奥がものがたる
誰も見たことのない、できない
猫の詩、
白鍵を選び歩く
猫の、足の、裏がかなでる
雪より白い ....
あのねえ
ゴムが入っちゃったくらいで
いちいち来ないでくれない?

そんなの
指突っ込んで
摘み出しちゃえばいいのよ

どうせ いろいろやってんでしょ?
なーに ぶってんのよ
 ....
管だらけになって
生命維持装置をつけられて
何も言えなくなって
何も聞こえなくなって
なんともおもわなくなる
それが生きるということ
魚上氷
うおこおりをいづる


冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた

滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた

待つのは慣れて ....
かがやく曇と
黙りこむ曇のはざまに置かれたひとつの皿に
荒れた虹の音が降り
非対称の笑みを咲かせる


人工の水 人工の光
すぎるものは皆 幽霊のように視線をそらし
何 ....
えらい人が笑ってない 「詩」は「言葉の寺」と書くので
玄関の戸を開いた
小さい「口」に
一度、私は入ります――

ふたたび{ルビ娑婆=しゃば}に出る時は
世界の総てが
「言葉の寺」の中に在るような
新たな目 ....
アナウンスが流れる

線路内に鹿が入り込んだため
列車は3分遅れて隣の駅を発車しました


その鹿はどうなったのだろう

寒いホームに
誰もが無言で
同じ方向をむいて並んでいる
 ....
野太い声が
きれいな顔の整った唇から出ていた。
好きじゃなかったので
特に気に留めもしなかった。
ただ名前だけはちょっとイケてた。

死か、生か。

踊るのもあたしは好きじゃなくて
 ....
もうすぐが長い 言葉の針に意図を通すのは難しい
何を繕うでもなく
きれいなシシュウを夢見ては
チクリチクリと傷つける日々


   《針子のトラ:2014年2月11日》
空もなく
風もなく
光もなく
雨も降らない
季節がない
そんなところに命があるのだろうか

あるよ。
声がした
家の建つ
ベタ基礎コンクリートで
固められた
土の中から
芽吹 ....
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
真冬の太陽がみえますか
季節外れは何処にでもやってくるもの
移り変わりを気にし過ぎてはいけません
星空は近いですね
朝がくれば部屋は暗く
引きこもりなら誰にも負けない自信
昨日誰かが笑 ....
夕暮れの中で長い坂道を
ゆっくりと下っていく僕は
幽霊のように曖昧な輪郭で
揺りかごの記憶だけが頼りだ

草臥れた靴が愚痴をこぼすのを
僕は無言で見下ろしている
口を開け剥離した季節の断 ....
手をかざすと こぼれる 木漏れ日のように
胸の奥の あったかいところで
あなたのことを ただ想う

元気でいますか
ごはんは 食べられたかな
苦しんではいないかな
笑顔で 過ごせてい ....
触れると痛い花を抱く 冬の下総台地の端に
小さな家一軒
剥き出しの枝と幹だけの
梨畑の中に
小さな家一軒

落葉高木の梨の樹
畑の樹は灌木のようで
海軍レーダーのように
針金が渡されている

白い季節 ....
雪が降った!

私の住む町で
こんなに雪が降り積もるのは
何年振りだろう

熱いコーヒーを淹れて
窓辺に立って外を眺める
まるで紙吹雪みたいに
ひらひらと空から落ちてくる

ひら ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リリカルシンキング- ichirou自由詩7*14-2-20
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- 山人自由詩6*14-2-19
_今日の仕事(4)- 生田 稔自由詩114-2-19
饒舌な散歩- 自由詩1014-2-19
o- itukamitanij ...自由詩2*14-2-19
ちきゅうの内臓- 朧月自由詩1014-2-19
陽が暮れた空- ムウ自由詩314-2-19
障子紙- はるな自由詩1014-2-18
猫が背伸びしてお迎えの時間- 北大路京 ...自由詩914-2-18
まろやかな不思議- ichirou自由詩11*14-2-17
猫の猫による猫のためのグランドピアノ- 左屋百色自由詩10*14-2-17
お譲ちゃん- 藤原絵理 ...自由詩1*14-2-17
生きるということ- うみこ自由詩3+*14-2-17
魚上氷- nonya自由詩22*14-2-17
傾滴路_Ⅱ- 木立 悟自由詩414-2-17
えらい人が笑ってない- 北大路京 ...自由詩614-2-17
「詩」__- 服部 剛自由詩3*14-2-16
鹿- Lucy自由詩26*14-2-16
ParaParaInferno- 佐々宝砂自由詩4+*14-2-16
もうすぐが長い- 北大路京 ...自由詩514-2-16
針子のトラ- ただのみ ...自由詩26*14-2-15
- そらの珊 ...自由詩15*14-2-15
本当のこと- Lucy自由詩20*14-2-15
雪を知らない子供たちに降る夢は- アラガイ ...自由詩7*14-2-15
揺りかご- 自由詩514-2-14
願い- はるこ自由詩2*14-2-14
触れると痛い花を抱く- 北大路京 ...自由詩314-2-14
梨畑- ……とあ ...自由詩14*14-2-14
【_雪が降った!_】- 泡沫恋歌自由詩21+*14-2-14

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