すべてのおすすめ
お母さんとはなすとき
うめられた地雷をときどきふむ

お母さんを怒らせると
いつまでもかなしい

お母さんはいいな
お母さんは自由で
ずっとずっとそうおもってきたんだよ

それがち ....
いつの間にか齢が乗で増すかのように
蜘蛛の巣に向かって
痛い女を額に付けて前進ならぬ重い漸進に
哲学を日用品に出来ない冷汗で自身をクールダウン

させて
   いる

どの角度から見て ....
(踏切を 一滴ぬらす 金魚売)




一握りの午後の 、


その発声の凹の底で、手の皺のなかの風を冷ましながら
坂をのぼる男


黒ずんだ肌
蝉の腹のような太もも

 ....
生きている
この街のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す 


生きている
この国のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す


生きている
この星のどこかで
それだけで尊 ....
単音が積み重なって、コードになっていくように
不運が積み重なって、卑屈になっていくように
努力が積み重なって、成果になっていくように
怠惰が積み重なって、堕落になっていくように
言葉が積み重な ....
春 そよ風の優しい囁きに
夏 肌を滑る熱い眼差しに
秋 想い出の肩を包む腕に
冬 肌の温もりの静けさに

とろけても ながされない
自分のかたちを失くさない
凛としてつめたく だけど 
 ....
戦争を知らない世代の私にとって
原体験は高校1年の夏休み、先輩から渡された一冊の文庫本だった。
原民喜著「夏の花」
爆心地近くに居て奇跡的に生き延びた彼は
五感のすべてに焼き付いた惨状を克明に ....
右をとるか、
左をとるか、
減点で埋めつくされた
スマートフォンは
昇るように階段を降りる。

 ....
未知はある。
道の先にある。


どこまで進んでも
道の先には未知が広がっている。


歩んでいく道が
新たな未知を教えてくれ
歩きたくなる道となる。


経験だけが左右する ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
 ....
昆虫採集の一団が
帰ってきた
今日は夏休み自然教室

予定の時間をはるかに過ぎ
バッタみたいに跳ねて
バスから次々おりてくる子ども達
汗だくの引率者が言うには
みんなそれぞれお目当ての ....
空々漠々 とした
あおぞらも ちぎれるときは
わすれぐさのように 赤く鮮烈に土壌と宇宙との間で炸裂するのだ
きょうも嘘で すべてを汚染しつづけている人々の足元で 蟻は動く
死してもなお ....
炎は、
はちじゅうはち年の喉ぼとけを
紅蓮に染め、
煙は、
迎えにもこない夫をさがして
透明な森をただよい、
空の底をぬけていく。
 ( うつむく言葉たちよ

股関節のなかで
硬質 ....
冷たい水に潜るとき
気持ちよくて
本当にすべてがどうでもよくなる

海の底から見上げる水面は
なんという美しさ

ちっぽけな息が尽きて
ぽっかり海面に浮かぶ

海に支えられてぷかぷ ....
きこえるものが
みなすいとられていく
みえるものが
みなかすんでいく。
私のなみだを誰も知らない。
ティッシュ箱を並べてみても
素通りされてしまう。
だから私は、
道化 ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
ぼくは雑巾になりたい
雑巾になって絞られたい
愛する妻の手で絞られたい
毎日毎日絞られたい

雑巾のぼくで愛する妻は
ぼくだと知らずに床を拭く
ぼくたちの日日の暮らしのために
毎日毎日 ....
私の目に、
迸る閃光が飛び込んでくる。
その人は、
腕から、
指から、
目から、
髪の毛一本一本にいたるまで
揺るがない何かを放っている。

(触れてはいけない)
 ....
気がつけば
三階席の片隅にいて
タリス・スコラーズのハーモニーに
君の耳は
空中浮遊する

悔い改めるでなく
道を求めるでもなく
真実に目覚めるはずもなく

美しさそのものとしての ....
小鳥たちの鳴き声
ここはドームだろうか
不思議と羽の音がしない
首筋から胸もとにかけて
蝋の塊は溶けて垂れていた
とっくに扇風機は止まっているのだ
目が覚めるのはいつもこんな調子で
 ....
          150729

軍事政権を倒せ!
威勢のいい声を腹の中に納め
今日も訓練に精を出す
一家に一人は義務
2人ならばなお良し
3人ならば尚更良し
どこまで続くカーキ色の ....
わたしのなかの、
異質さをみつめる。
わたし自身が異質だから
何が異質なのかわからない。

硝子窓に石をぶつける。
窓に罅がはいる。
わたしのなかの
罅はなにか。

 ....
音楽とは何か?
えっ

君は歌っているか
君は本当に歌っているのか
君達の中に音楽は鳴っているのか?

君は奏でているか
君は本当に奏でているのか
君達の中に音楽は放たれているのか? ....
たどりつけない浜辺に
たどりついたものが
ひとり花を詠んでいた
たずねてもたずねても
花は
名のることはなかった


花の後ろの絵を
忘れた
はじまる前の
世 ....
西日のツンと熱さが刺さる土の上に
父の遺骨は 埋められた
真新しい俗名の墓石は それぞれの線香の煙に巻かれながら
親族が帰るまで夕暮れの空を 独りで支えなければ 誰一人として
家に帰る ....
「ろくでなし」

我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも

でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ

中身のない石炭袋のようなものさおれ ....
 
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく

塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた

{引用=「それは 思想 ....
かすかな圧力の記憶が
背筋を降りて
冷たい床へ逃げていく
せめてそこに
ある景色を描写する声が
あったと思うことにしよう
もう何年も前から
窓は一つだけだった
表面はざらついていて撫で ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お母さんと地雷- 朧月自由詩615-8-10
齢と弱さ- 朝焼彩茜 ...自由詩14*15-8-10
金魚売り- 末下りょ ...自由詩6*15-8-9
生きている_この心のどこかで- komasen333自由詩4*15-8-9
言葉が積み重なって詩になっていくように- あおたん自由詩315-8-9
アイスクリーム- ただのみ ...自由詩15*15-8-8
夏の花- Lucy自由詩12*15-8-8
稚魚- あおい満 ...自由詩615-8-8
ミチルート_~未知は道の先に~- komasen333自由詩3*15-8-7
恋かし蘭- るるりら自由詩22*15-8-7
_『詩作』__- あおい満 ...自由詩10*15-8-7
夏休み- Lucy自由詩16*15-8-6
わすれぐさの_みそら- るるりら自由詩12*15-8-6
火葬場にて- 草野大悟 ...自由詩715-8-5
- ガト自由詩6*15-8-5
写真- あおい満 ...自由詩8*15-8-4
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
雑巾になりたい- もっぷ自由詩1415-7-31
バスタブ- あおい満 ...自由詩5*15-7-30
虹を映す濁った水晶体- Lucy自由詩13*15-7-30
蝋館- アラガイ ...自由詩13*15-7-30
群がる- あおば自由詩5*15-7-29
手のひら- あおい満 ...自由詩415-7-28
音楽によって- ……とあ ...自由詩5*15-7-28
めぐり_ひつぎ- 木立 悟自由詩515-7-28
神隠し- 為平 澪自由詩1215-7-27
ろくでなし- 梅昆布茶自由詩1115-7-27
しがらみ- 殿上 童自由詩19*15-7-27
夕焼けを映す汚れた水たまり- Lucy自由詩11*15-7-26
星明かり- noman自由詩415-7-26

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