すべてのおすすめ
慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。


母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
 ....
13日 金曜日
だからって…
いくらなんでも…

うす汚れた高層雲に
ギザギザにされた満月の
にじんだ輪郭は 丸

CT MRI PET
写し出された 丸
恐ろし気に存在する 丸
 ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく

ありふれた願を懸けた



決して走ってはならない

ありふれたルールを課した



早歩きがどんどん早くなる

早歩 ....
パソコンとかスマホの
画面に表示される
あの子の空とその子の空がくっついていくのを見てる
わたしの夕焼け
あちこちで
同じそれが
ひろがりつづけてひとつになるまで見ている
ここにも太陽が ....
古本屋で買ってきた
詩集の頁に
銀行の明細書が挟まっていた

お取引金額二千円
手数料百五円
お取引後残高十六円

そう記された明細書が
栞のように
詩集に挟まっていた ....
父の手をさする

硬く曲がったままの指を
一本ずつひろげ
滞ったものが
少しずつ流れていくように
強張ったものが
僅かにほぐれていくように

節くれだった
頑丈な父の手

鍬を ....
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 時が過ぎたよ



荒れ果てた町の 荒れ朽ちた部屋は
一人分だけの  ....
花火見る顔で嫉妬心を隠している 一片の未練もなく
人を切ることができるなら
こんな憂鬱な雨の中だって
やすやすと泳いで渡っていけそうだ

あなたは繊細だから、と
人にいわれた
それは褒め言葉ではなく
弱い人間だと露呈 ....
私は知っていました
あの林檎に毒が入っていたことを。
隣国の王子様が
私を見つめていたことを。

私は知りながら食べました。
毒の入った赤い林檎を。
倒れた私に王子様が
キスをくれ ....
あの時代に街を彷徨う男は
夜の気配のする街角で
剣玉を所在なげに操る
夕暮れの街灯の下
足を組んで剣玉する男一人

街灯から降り注ぐ
まやかしの光の粒は
ぼーっとした色を男に与え
髪 ....
 
ダンボールに愛が1ヶ

ワレモノ注意

落とさないでください、くだけます



 
異臭のする道に耳の長いネズミ
齧歯類は常に齧る。はを減らさなければ、死ぬまで、歯が伸びて行く。
猫は爪を研ぐ。爪の鞘を引き離す。死ぬまで、爪が伸びて行く。



人間は自惚れる。いろいろ挫 ....
{画像=140615125414.jpg}
(ジョウビタキの♀)



これまでは耳を開ける事はなく
いつも音楽を流し込んでいた
今はイヤホンを外して
外界の音を追っている
鳥の鳴き ....
根を断ち切ろうとしたから
枯死しかけたのだ
根は父からの愛

古い蔓を伐ったから
新芽は萎れたのだ
古い蔓は母からの愛

依存することを嫌い
愛されることを拒んで

君は自分にな ....
蹴破る足はないが
閉された扉の前で待つ気もない
おれ自身が監獄
   だから言葉は旅人だ
去り行く背中に
   翼など無く
     タダノモジノラレツ蟲は

   預言の首飾りの哀歌 ....
海の匂いがする風が

過ぎていく時に
光と
圧と
匂いと
音で
描く



   飛ぶ

 
鳥は
海風に向かい
まるで静止しているように飛ぶ

鳥は
生きる ....
>吹いて
<吸って
<吸って
>吹いて

あたたかい息が
リードをふるわせると
やわらかい音符があらわれる

>吹いて
>吹いて
<吸って
>吹いて

さみしい唇を
 ....
ポエム化って言葉が嫌い
ほんとに嫌い
吐きそうになる
本質から目をそらしているから嫌い
私は
詩人ってほんとすごいって思ってる
私が知ってる詩人とは
たとえばピカソ
たとえばゴッホ
 ....
空は薄暗いのに
色とりどりの看板や
揺れる木々の葉を
濡れた舗道は律儀に映し出す

冷たく滲んだ風景画を
靴やタイヤが
踏んでいく

ブラインドの隙間から
見ている私の
雨の記憶 ....
憂鬱なテンポで世界をノックする雨
ズル休みの言い訳はさっき起きた事故

君に似た人を追いかけてみる
僕も老けた
永遠はまだ続いている
静かな傘は雨の中

あの頃の嘘や涙や純情
もっと ....
傘さした影もひとりぼっち ひとりじゃ辛い夜に波の音雨の音 「さようなら」

もの言わぬ 愛たち 真砂を踏みしめて

近きに渡る この小舟の 向かい合う綺麗な笑顔は飛び立ち
然か または自らか そんな事も忘れてしまった
とても大切なもの あなた ....
病室の窓を開けると

干し草の香り


夏休みの匂いがする

と女房は言った。
土砂降りの雨のなかを
蚊柱が
狂ったように うごめいていた

誰かが
地上の火を
消そうと
とてつもなく
大きなバケツをかたっぱしなから
ひっくり返している

抗えないものをか ....
昔見た写真を思い出す
独立前のモザンビークで
人の首のボールでサッカーをするポルトガル人
子供だった私はサッカーが大嫌いになって
友達に誘われてもサッカーはやらなかった

サッカーの起源も ....
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇 薄い胸の中で柔らかな雨音
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透ける_風嘯_(すけるとん_ほいっする)_- るるりら自由詩16*14-6-18
丸が恐ろしい- 小川麻由 ...自由詩4*14-6-18
早歩き- ichirou自由詩17*14-6-18
ぼろぼろの木陰を歩いている- モリマサ ...自由詩5*14-6-18
- 小川 葉自由詩714-6-18
父の手- Lucy自由詩21*14-6-17
十九歳迷路- クナリ自由詩8*14-6-17
花火見る顔で嫉妬心を隠している- 北大路京 ...自由詩614-6-17
【_愁雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-17
童話- chiharu自由詩10*14-6-16
みせもの- ……とあ ...自由詩9*14-6-16
ワレモノ注意- 殿上 童自由詩23*14-6-15
齧歯類- ……とあ ...自由詩9*14-6-15
静かに耳を澄ませて_/_私は緑の目を開く- beebee自由詩22*14-6-15
クレマチス- Lucy自由詩1814-6-14
今はこんな気分で- ただのみ ...自由詩17*14-6-14
海風- ichirou自由詩15*14-6-14
ハーモニカ- nonya自由詩22*14-6-14
脱ポエム化宣言- umineko自由詩6+*14-6-14
長雨- Lucy自由詩17*14-6-13
静かな傘は雨の中- 北大路京 ...自由詩214-6-12
傘さした影もひとりぼっち- 北大路京 ...自由詩6*14-6-11
ひとりじゃ辛い夜に波の音雨の音- 北大路京 ...自由詩214-6-11
棘の囲む_空の道- 黒ヱ自由詩214-6-10
朝の病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-10
蚊柱- そらの珊 ...自由詩18*14-6-10
奇妙なサッカー- ichirou自由詩11*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇- 北大路京 ...自由詩714-6-10
薄い胸の中で柔らかな雨音- 北大路京 ...自由詩514-6-10

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