すべてのおすすめ
  蜘蛛の足が
  多すぎるからと言って
  面白半分に引きちぎる子供

  休みの日が
  長すぎるからと言って
  魚を釣り上げたあと
  血まみれの口から
  針を引き抜く釣り人 ....
この声は誰にも届かないと この手は誰にも触れないと 極力理解することで自分を守ろうとした だが声は増幅して多数の人々へと届き 手にはいつの間にか無数の糸が絡まり 僕はそれを十分感じていたが それでもこ ....   耐えきれないくらいに
  煩わしい 日々の騒音

  例えば誰かが
  誰かを蔑む声

  私の方が正しい
  そう主張する声が
  街を包む空気を
  重くするのさ

 ....
自販機に嫌われたコインばかり集める 何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!

満員電車の中
三 ....
 なにかになる

 と願いながら、
 まな板の上に

 かみねんどが
 しろく しろく
 うずくまっていて。

 なに者にも
 なれないままに
 ただ 干乾びていく。
 ....
使い古されたこたつテーブルにCDや本を平積みにして、それらのもたらす光彩に自然な無関心で向き合い、もはや暑苦しいだけで役目を終えたこたつ布団のひそかな熱に足を包んで、私はいつもの部屋にいつもの姿で座っ .... 浅い眠りから覚めて
声を聞いた
ようやく橋を渡りきったんだ
そしてあなたが待っていた

片手には宝石を
もう片手には駐車券を
その瞳にはあふれんばかりの
頑なな愛をたずさえて

溶 ....
バーカウンターで一人呑んでいると

ひとつ空席を挟んで 右隣のサラリーマン風の男が言った。



「どうせ俺は会社の、一つの歯車に過ぎないからさ」と。



おいおい、冗談じゃない ....
朝、
虹がでていたので
一応手をのばしましたが
一色すらつかめませんでした。
なので、
わたしは詩人をやめて
花になりました。

昼、
わたしは
アスファルトには咲いてやらない。
 ....
も   こ  き
 も  ん ぶ 

   た ろ
    う

  ち  ち  ち
   ゃ  ゃ  ゃ
  ん  ん  ん
 は  は  は

ま  も  ひ ....
遠くしじまを想う 夜がもたらすやすらぎ
優しい眠りの精のおとずれを待つ ラフマニノフの楽の音にのせて

しめやかにさすらう こころのままに
繊細なしろい指を想う 懐かしい夜のかおり

 ....
僕をみつめる妻の目に、炎がめらめら燃えている。 

「人の意見に惑わされずに 
 あなたの道を、往きなさい」 

「椅子の足の一本が折れたらどうなる? 
 あなたの姿を、信じなさい」 
 ....
簾越しに夏の太陽

舗装されていない通りの先

木造の橋をトコトコ渡る

爺一人

手ぬぐいを首に巻き

麦わら帽

やぁと挙げた掌に

いくらか赤みを帯びた顔の皺

 ....
人は
はぎとった他者に
記し
記してきた

鳥は記さない
慈しみあう
つがいの声は
白い森に響き
溶けて消えていくだけ

{ルビ草子樺=そうしかんば}は
カバノキ科シラカバ属  ....
徒然なるままに たまってきた思いを 
器に入りきらない 溢れてしまう前に
もうひとつ 形にしなきゃ 残しておかなきゃ

細部まで一片の 取りこぼしもなく
小さな細かい色合いから 消え ....
小さな小さな箱の中で
僕は不快な虫になった
それはとても静かな箱だけど
時折川の流れの様な音が聞こえたから
多分、人が捨てた河原のマクドナルドの箱の中

僕は小さな虫だから
箱を開ける事 ....
泥を沈めた水田が
澄んで
さかさまに写す
熊笹
イタドリ

ヒメジョオン
ミズナラ
ブナ
岳樺
胡桃
落葉松

ヤチダモ

山はまだ若い緑で
ふんわりと盛り上がって ....
ゆで卵じゃなかった 顔も知らない
 データだけの
 “知り合い”

孤独じゃない


 ――フリをしていた
    ずっと
     ずっと


 隣で笑ってくれる
 人など
 いませんでした ....
笛吹きケットルが壊れて
笛吹かずケットルになってしまった
笛を吹かない笛吹きケットルは使い難くて仕様がない
ケットルを買い変えようと思った矢先のこと
突然 笛吹かずケットルが言った

   ....
{引用=
到来は 雨月の{ルビ小夜時雨=さよしぐれ}
遠くに{ルビ鳴神=なるかみ}もあらぶるよう


昔は今 豊葦原の中つ国、その奥山に御霊がたずねる湯屋がございます


姫垣のむこう ....
遺言聴いてないことにしてる 海のない街に錨を下ろす 日曜の朝 僕は生きていた 相変わらず
美術館に行こう そう思った とても縁遠い生活だ
生活もできていないかもしれない

僕のなかには整理されきちんとしたものなんて何も無かった 歴史さえも
ア ....
  #

さびしさが一輪咲いて
ほら風にそよいでいるよ
きのうも、
あしたもあさっても

  ♭

いつかのうたが立ち去りがたく
苦いの我慢してお薬飲んでる

  #

か ....
月日に月日が掛け算されて
人と人とが割り算されて
登りなのか降りなのか分からない階段を
一段ずつ 時には一段飛びで
川底に延々と流し続けた
枯葉は月から降ってきて
腐ることなくきらきらと石 ....
表現というものの一端に
はじめて気がついたとき
唐突に悟った


あぁ
自分の中は空っぽだ


……良かった


自分という容れ物が
ちゃんとあることに気がついたのだ
借り ....
休日のメガロポリスの朝
天空にぐっとくい込むように
コンクリート製の棘として
何本もの電柱が太陽の眩しさに突き刺さろうかと
悲しく立ち尽くしている
アパートの小さなテレビの天気予報は先月にな ....
閉じられた瞼は
眼球にやさしくかけられたさらし布
或いは
フリンジのついた遮光性の高い暗幕

時折
なにかに呼応して
波打つように
揺れる

ベビーカーのハンドルに止まったちょうち ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生きろなんて、言えない- まーつん自由詩22*13-6-17
twitter- 葉leaf自由詩513-6-17
静寂の泉- まーつん自由詩12*13-6-17
自販機に嫌われたコインばかり集める- 北大路京 ...自由詩813-6-17
名詩『夕焼け』の娘の感受性- 夏美かを ...自由詩26*13-6-15
やわらかく- まーつん自由詩21*13-6-14
血縁- 葉leaf自由詩613-6-13
二十歳- アオゾラ ...自由詩7*13-6-13
歯車とコレクター。- 元親 ミ ...自由詩1013-6-12
朝昼(夕方)夜- 左屋百色自由詩18*13-6-12
【慈】みつあみ- るるりら自由詩10*13-6-12
ラフマニノフの夜- 梅昆布茶自由詩1013-6-12
NOMOの生き方_- 服部 剛自由詩613-6-11
木の橋- ……とあ ...自由詩14*13-6-11
【草子樺】_詩人サークル群青_6月の課題『慈』から- そらの珊 ...自由詩20*13-6-11
書き連ねる- もこもこ ...自由詩5*13-6-10
- プル式自由詩713-6-10
夏の稜線- Lucy自由詩18*13-6-10
ゆで卵じゃなかった- 北大路京 ...自由詩11*13-6-10
涙は枯れて- 莉音自由詩213-6-10
笛吹きケットル- ただのみ ...自由詩21*13-6-9
湯屋- 月乃助自由詩713-6-9
遺言聴いてないことにしてる- 北大路京 ...自由詩513-6-9
海のない街に錨を下ろす- 北大路京 ...自由詩713-6-9
サンデーモーニング- 梅昆布茶自由詩713-6-9
うた- もっぷ自由詩713-6-9
老年- 葉leaf自由詩613-6-8
空壺- かわぐち ...自由詩6*13-6-8
初夏- りゅうの ...自由詩10*13-6-8
おさらい- そらの珊 ...自由詩26*13-6-8

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