すべてのおすすめ
いつも財布がない人と買い物に行く 視野の隅
磔刑の丘が緩やかに
空に溶けて行く先には何もない

君の指先は工場で品質を素早く読み取る
精密な器械でもあるが
ときにわたしを虜にしてしまう
哀しく白い造形でもある

時間 ....
夢中になってしまうのは過去の自分との対話。昔の日記帳に綴られたもはや綴ることのない甘い苦しみが、私にその混乱を届けるので、今の私は軽やかに処方箋を手渡す。私の成長は降りかかる災厄に応対する ....  
雪が降る、雪が降る、

赤いハートに降り積もる

春はまだか、春はまだかと、まるくなる



 
言われたことがありますか
空気の読めないヤツ と

大抵の人は
そんなことを空気の読めないヤツに
言ってもムダだと思っているから

君も誰かに直接
言われたことは
ないんじゃない
 ....
それは
僕にとっては
気の遠くなるほど
かなたにある存在だった

こっそり
見ると
虹色に笑っていた
いつも

その場所から
僕は
一歩も動きたくなくて
いまも
君のプリズ ....
夜――母が机にそっと置いた麦酒を呑み
頬を赤らめた兄はじっ…と目を閉じ

向かいの席の母もまた、{ルビ面=おも}を上げ
兄を見つつも…掌で涙を隠し

傍らに坐る、幼い私は泣くまじと
兄を ....
古いのや新しいの
ひびだらけや穴ぼこだらけ
人の生活
車が走る
すき間から雑草が伸び花を咲かす
犬がくんくん歩いている

今日もどこかで工事している
せっせと耕して平らにするけれど
 ....
艶かしい指先で情愛を確かめる人がいる
悪戯な指先で逢瀬に流れる人がいる
刃物にした指先で誰かの痛みを喜ぶ人がいる
血流滲む指先で過ちを諭す人がいる
その指先でリストカットをする人がいる
 ....
雨やまずドカンの中 手をつないでいたことを
忘れていた

君のほうからほどいてく
そんな
当たり前なことに気付かぬまま
いつのまに

手をつないでいたことを忘れてしまった

手を
つなぐこと ....
独り 楽しむ と記し
独楽(コマ) と読む

独り楽しむためには
独りで己を支えなければならない
独りで支えるためには
日々 回り続けなければならない

そして回り続けるためには
己 ....
正義と正義のせ
めぎ合い 置き
去りにされる血
と涙 見え透い
た手口のイカサ
マ 手札は不条
理のフルハウス
パンドラの箱の
隅を 爪楊枝で
つついているの
は いったい誰
 ....
涙はがまんをしませんでした
「子ども達を徴兵させる…」
―――子ども達が軍事訓練をする姿など
考えたくもございません
この子達は何もしらない
ご飯をたくさん食べて
明るく優しい子になってほ ....
大きなひとかたまりの石の下
あたしたちはゆっくりと
水を
手放している

昨日より
今日
ことさらに
ひたむきに
あたしたちはゆっくりと
命というものを
凝縮させている
冬の寒い空
空が澄んでいて
星が輝いている

清らかな気持ちが
コポコポ湧いて
シュワシュワ
浮いて弾けて
飛んで星になる

夜空に浮かんでいる
星々は親しげで
すぐそこまで行 ....
もう二度と子を抱かぬ手で撫でる 金の無い人間を殴りつけ

ときどき金を恵んでやり、
金のある人間には金をせびり

躊躇しないジャンキーで
金のある時は大盤振る舞い
金の無い時はけち臭く

外の乞食に金をせびる
育 ....
つい涙が出てしまうのは、思い出が夕立のように降って来たとき。思い出が大地を少しずつ削り、大地の裂け目からやがて泉を探り当ててしまうとき。孤独の泉、傷心の泉、夕立は私ですら忘れていたような泉をつ .... やまいだれの多い日記に鍵をかける 青い扉の向こうに
雪原が広がっている
かすかなノイズ
そのなかに紛れるように
一頭の白い馬
あれはあなたが放した淋しい夢だ


指で触れて
夢だと知りながら
その長い首を抱きしめる ....
詩学園は人工惑星にあった
右手に夜で
左手に光があった

脳と繋がれず魂のみで生きていた
詩学園に属していた僕たちは仲良しの友だった

詩薀蓄の授業は必須科目だったから仕方のない潰し時間 ....
卵と牛乳
砂糖を入れて
シュコシュコかきまぜ
食パン浸す
フライパンにマーガリンを溶かし
焼いたらシンプル出来上がり

小さな頃に初めた食べた
異国の香りは
本物ではないけれど
う ....
ウォーミングアップで力尽きた リンゴを木の枝にうまく乗せることができない

その人は寒空に部屋着のまま 油断したのだ

やっと乗せ終えたところを見計らって挨拶すれば

かじかんだ「コンニチワ」と鼻水少々 そそくさと家の ....
バースディケーキの上は綺麗に飾られた素敵な世界。いつもはジミィな醤油色に彩られたばあちゃんの食卓が、がぜん夢見がちな乙女色になるから不思議。白いくりいむからは甘い香りがしてきて、苺はまるでお姫様みたい .... 握られ
ねじられた硝子の器から
水があふれつづけていた
指のかたちの溝を
無音が浸していた


樹の傍らに立つ鏡
どちらにも在るもの
片方にしかないもの
片方から片 ....
たとえば

今君が僕を好きと言ったとして
僕はどう思うだろう?



最近、怖いんだ
何か生み出したいのに
何も生み出せない事が
自分には何もない空虚
それを飲み込む事が
 ....
むしゃくしゃくしゅん
気持ちのスイッチパチンと
切り替えられたらいいのにな
どうでもいいことが
どうにもよくないからよくないね

むしゃくしゃくしゅん
花粉の前触れか
誰かが噂している ....
対向車を運転する老婦人が
お辞儀をして直進していった

交差点で
右折待ちのわたしに
丁寧にお辞儀をしてくださった

法律上
直進が優先されるのだから
お辞儀など必要ない
 ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3336)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつも財布がない人と買い物に行く- 北大路京 ...自由詩315-2-23
磔刑の丘に- 梅昆布茶自由詩1215-2-23
夢中- 葉leaf自由詩3+15-2-23
まるくなる- 殿上 童自由詩17*15-2-23
空気の読めないヤツ_ですか- 森川美咲自由詩2*15-2-22
プリズム- 草野大悟 ...自由詩4*15-2-22
無言歌- 服部 剛自由詩515-2-22
アスファルト舗装- 灰泥軽茶自由詩615-2-22
揺れるゆびさき- 黒木アン自由詩3*15-2-22
雨やまずドカンの中- 北大路京 ...自由詩315-2-22
はじまりとおわり(2)- AB(な ...自由詩4*15-2-21
独楽- ただのみ ...自由詩17*15-2-21
見学者- nonya自由詩17+*15-2-21
徴兵- 黒木アン自由詩3*15-2-21
樽の中- そらの珊 ...自由詩12*15-2-21
冬の星- 灰泥軽茶自由詩615-2-20
もう二度と子を抱かぬ手で撫でる- 北大路京 ...自由詩515-2-20
チャーリー- ……とあ ...自由詩5*15-2-20
- 葉leaf自由詩315-2-20
やまいだれの多い日記に鍵をかける- 北大路京 ...自由詩315-2-19
白い馬(あるいは青い扉)- 石瀬琳々自由詩16*15-2-19
詩学園の頃- 朝焼彩茜 ...自由詩11*15-2-19
フレンチトースト- 灰泥軽茶自由詩1015-2-18
ウォーミングアップで力尽きた- 北大路京 ...自由詩515-2-18
渡り鳥- ただのみ ...自由詩14*15-2-18
アンゼリカの正体- そらの珊 ...自由詩14*15-2-18
ひかり_ひかり- 木立 悟自由詩415-2-17
一陣の想像- 凍月自由詩4*15-2-17
気持ちのスイッチ- 灰泥軽茶自由詩615-2-17
優先- 千波 一 ...自由詩615-2-17

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