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小さく洩れるアナタの声

頬をつたうアナタの涙

そして、愛がまた溢れる


 
週末の仕事を終えて
駆けつけた、朗読会の夜。  

再会の朋と麦酒の入ったグラスを重ね
泡まじりの一口目に「ふうぅ…」と、一息。  

不惑の四〇歳とやらになって間もない朋は  
司会者 ....
歩きつづけていればいつも風のなかにいられるのに
立ち止まればいつも後悔ばかりあふれ出す
そんな思いを振りはらいながら地下鉄の駅まで
強い日差しに照らされて歩く

明け方に見た夢のなかで傷つけ ....
ミツバツツジが連動している 非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路

 ....
造園の見識もなく粗雑に植え込んだ
僅か二?余の雑多な庭木たちが
悄然とその揺れ方でもって
今日も北風のご機嫌を知らせて呉れます
「寒いが我慢してなら外出できますよ」とか
「冷たくて散歩はちょ ....
『腐りかけが美味い』腐っていた どうしたものか
会話の平行線

結論が見えないので
この辺で
補助線を引こうか

取りあえず
二等辺三角形にしてみると

やっぱり
相似形だったね
私の領域の中の
私の恋人という役割は
苦も無く他の誰かが務めるのでしょう

けれど私の領域の中に
あなたが消えたことで生まれた空白は
なんと埋まり得ないものでしょう

あの人でも
 ....
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
ちょっとおっちゃんの話聞いたってやぁ
つまらん呟きやけどな

資格ってあるやろ
あれはなんのためにあるんやろうな?

会社のため?
自分のため?

実務にそぐわへん知識や
 ....
雲」流れに逆らう水は行き場を失う。積もる荒れた大地に鷺は降りたち。季節は素早く足取りを止めた。
沼。葦群の中、これ以上歩めばもっと地獄をみるだろう。あなたはどちらにしても傾がなければならない。波 ....
感受性のない人間が

この世を支配している

だが、それは多分、当然の事なのだ

世界は義務を遂行し、すでにある価値を認める者に

多大なる権利を与える

従って、パス ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
今さら遅いと思います。

最後の話は

富ヶ谷の空
まぁるく描かれた
ジェットの雲
五色の輪のことでした

その話をした刹那

一〇歳の僕は
テレビから飛び出して
庭に駆け下 ....
「棘」


その物言いに棘を感じたとき

あなたの心は平穏でいられますか



「平穏」


あなたの心の平穏をかき乱すもの

それは

あなたの内(なか)に在 ....
人間臭い(体臭) 人間臭い(ロボット) 折紙の伝説から一枚、不審な主人公を取り出すと、

私は体の内側からエナジーを燃やし一羽のオルガンに変身する

力強く弾かれる黒と白の鍵盤が空高く舞い上がる

海のうねりの様に
あともう少しと思うところで
火を止めるのよ
もう薪はくべなくていい
蓋をあけてはだめ
後は鍋ごとさめるのを
待つの
ゆっくりさめながら
ジャムはだんだんジャムになるから
リスの母さんは ....
工事現場で爆発事故に遭った俺
飛んで来た鉄棒に脳を貫通され
大脳辺縁系と大脳皮質との
連絡網を断ち切られてしまった

奇跡的に一命を取り留めたが
現場仕事には復帰出来そうに無く
見舞いに ....
ぬるま湯を飲む時はお湯に水を混ぜる子でした。
横縞のモノクロを縦縞にして着たがる子でした。
今よりもっと冷夏の目で見つめていた昆虫の祈りは、
今ではもっと寒冷の手で乾いた死骸を潰します。

 ....
あんがいね
すっきりしているんだ

ずっとわだかまりだった
何がいけなかったのか
手繰っても
たたみなおしても
「もう一度」と
組み合ってもらえなかった
正解のないわたし ....
冬の子どもたちが
落ち葉のマントを纏って
手をつなぎ
かごめかごめをしている

誰かが
あっちだ
と言って走り出すと
手をつないだままで
一斉に駆け出していく

遅れた子を 心配 ....
妖しく燃え立つ大地の
白く輝ける夜更けに
 残忍な、
神々の祝祭が終わると、

廃墟に零れた
紅い 涙の滴りを吸って
 一輪の、
ことばの花が咲いた

その名は、わたしたち
生け ....
山道は
うつらうつらと 川のように曲がりくねり
日差しが 折り紙の 折り目のよう
知識の折りたたまれた場所に
潤うしい硯の前に 座ろう



花は、テーブルにひとつあれば いい ....
あなたに言葉を伝えたときのほとんどは
誤解を解きたかったり
僕のことをわかって欲しかったりしたときだった
今でも同じ理由であなたに話しかけたくなるときがある
もう今は
届かないけど

 ....
近所にもらった卵等を  
朱色の{ルビ巾着=きんちゃく}袋に入れて 
割れないように気遣いながら 

時折かさっこそっと音立てる  
卵の歌が聞こえるようで
自分の歌に重なるようで

 ....
不注意でピカルディを
生まれて初めて割ってしまった
その刹那あなたの姿が帰ってきた
絶対に大丈夫と思っていた強化ガラス
この世に絶対なんてないと言いたかったのか

絶対にわたしよりも先には ....
 


にわか雨の気配に慌てて
息を切らして
額に汗を滲ませて

は、と息を吐くベランダで
からりと笑う太陽に
力が抜ける

平凡すぎる何かを守ること

小さな願いと
安堵 ....
風邪をひいて一日寝ている
よくもこんなに眠れるものだ
寝ては目覚めてまた夢を見る
夢で野垂れ死にしても不思議ではない
見知らぬ旅館に隠れている
ドアが開いたかと思うと風呂上りの子どもが転がり ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3336)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛が- 殿上 童自由詩20*13-12-2
麦酒の味__- 服部 剛自由詩713-12-1
新しい感情- カワグチ ...自由詩613-11-30
ミツバツツジが連動している- 北大路京 ...自由詩313-11-30
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩1913-11-30
大正琴の媼(五)- 信天翁自由詩113-11-29
『腐りかけが美味い』腐っていた- 北大路京 ...自由詩913-11-29
補助線- ichirou自由詩10*13-11-28
空白と空白の間の空白を- クナリ自由詩6*13-11-28
星座- たま自由詩35*13-11-28
おやじの呟き_「資格」- 龍九音自由詩3+*13-11-28
荒地_(序白)- アラガイ ...自由詩10*13-11-28
明日の勝利- yamadahifumi自由詩213-11-28
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩32*13-11-27
五輪−姉弟おしまい- ……とあ ...自由詩12*13-11-27
平穏- hiroto22自由詩5*13-11-27
人間臭い(体臭)_人間臭い(ロボット)- 北大路京 ...自由詩513-11-27
無題- 近藤孝次自由詩3*13-11-26
さめるまで- Lucy自由詩23*13-11-26
パルプンテ- 和田カマ ...自由詩3*13-11-26
[逆さ水]- 東雲 李 ...自由詩513-11-26
あんがいね- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-11-25
校庭- Lucy自由詩24*13-11-25
わたしたち_★- atsuchan69自由詩7*13-11-25
消えるには少し速い- るるりら自由詩19*13-11-24
ただ一度の遭遇の一滴- クナリ自由詩5*13-11-24
夢の卵__- 服部 剛自由詩913-11-24
ある一つの情熱の- もっぷ自由詩11*13-11-24
いとなみ- 祥希いつ ...自由詩8*13-11-24
風邪と悪夢- ただのみ ...自由詩21*13-11-24

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