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父とふたり
夜おそく
買い物へ行った

せっかく買った一升瓶
ちゃんと受け取れなくて
小さなあたしには
重かったのか
落として割れちゃった

確か
父は
これっぽっちも
怒ら ....
爪の伸びた人差し指で
ぐりぐり
肉の孔を掘る
肉の孔に
滴る体液をこぼす

肉のあなから
何かが生えてくる
草のような、
毛のような何か。
何かは形になって  ....
辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が ....
その虫は
どこからともなく現れて
花に潜り込んで喰っている
払い落そうとしても
逃げもせず
しがみついて
貪り喰っているので
憎らしい
しかもとても醜い虫で
気持ちが悪い
その虫の ....
きれいな心は何処ですか
魚も河童も住みませんか
七色の嘘が必要ですか
薄めた毒で酔いますか

澄んだ瞳は悲しいですか
焼かれる人と笑う人
澄んだ空ほど悲しいですね
永久と泡沫が近すぎて ....
誰にも見られたくないものを
何故、あなたは見ようとするのか
誰にも言われたくないことを
何故、あなたは言おうとするのか
誰にも感じられないことを
何故、あなたは感じようとするのか  ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
斑入りの朝顔の葉
白い斑
子供の頃は病気の葉だと思っていた
今では朝顔の個性であると想っている
今では斑のアクセントに自然の美を感じる様になった

斑入りの朝顔の葉
不効率な自然の葉 ....
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
2014年、30歳の夏に
彼女は
こころの半分を、お空にもっていかれてしまった

未婚のまま
卵巣がんと子宮体がんのため、子宮と
卵巣全摘出手術をうけたのだ

生きることに必死だった
 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
お岩さんを知っているでしょう
そう四谷怪談のひろいん
江戸時代
牡丹燈籠のお露さんと
番町皿屋敷のお菊さんと
三人で結成した
納涼しすたーず
せんたーでうらめしやをしていた
あのお岩さ ....
指が忘れない電話番号現在使われておりません 人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ

君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く

君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
大雨洪水注意報
彼女に涙を流させてはいけない
そのあとですごく経費がかかるから

落雷警報
電気ショックで何かが復旧するとは想わない方がいい
普通のひとは死ぬ

落石注意
気がついた ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
GIRAGIRA

あの頃の僕の瞳は
油の浮んだ水溜り
空も街も人も季節も
虹色に濁って見えた

今にも分解しそうな心を
繋ぎ止めていたのは
少し哀しい臭いのする
ギラギラ
 ....
真夏の葬列めがけ雨雨雨 {引用=海から星が産まれるように
キラキラとしたものたちの共鳴で
光をつないでゆくように
人は空の軌道を輝きながら渡ってゆく

産まれたときは ふくよかで丸かったものが
未来に時 ....
鰻のタレだけ笑顔 芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った

陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々

嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し

野の花は ....
あめとうとう
硝子を濡らし
景色を隠し

ゆめうとうと
意識を揺らし
兆しを示す

ことばばかりがほとばしり
あぶらえのようにおぼれるみどり
ただあって 泣く まじりあって

 ....
夜空が見せる死へ
立ち会えば
人は願いごとをするのだというけれど
想いに比べれば言葉はもどかしいだけで
現実にはそんな暇もないほど
許されている時間は
まるで人生のように短く
まばたきの ....
{画像=140806203834.jpg}




タイムカプセルは誰の心の中ににもあって
開けられる時を待っているんだ
中に入っている想いは人によって違うけれど
一度開けると流れて行 ....
 ある少年がいた

 何処かに
 旅に出たくても

 そう簡単には
 身動きのならない
 身の上で

 金もないし
 健やかでもないし
 勇気もないし
 運もない

 ない ....
彼らは、けして日々の安穏を知らなかった
 いや、
擬人化した爆弾そのものは
あの夏の日を、とうの昔に忘れてしまっていたのだが

 リトルボーイ、
 ファットマン、
 君たちはこの世に生ま ....
いくえにも

うすっぺらだと まるであしらわれているみたいだ
あなたがここにいる意味は? 改まった顔で世界が迫る
劇的なエピソードも 運命的なきっかけも思い付かない
急いで探さなくちゃ どこ ....
脱ぎ捨てた下着も重なる
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
破片- 弓夜自由詩2*14-8-22
肉の孔- あおい満 ...自由詩514-8-21
離島- 梅昆布茶自由詩15*14-8-21
独裁者- Lucy自由詩17*14-8-21
何処- ただのみ ...自由詩20*14-8-20
- あおい満 ...自由詩19*14-8-20
生まれなおす日- 朧月自由詩814-8-20
斑入りの朝顔の葉- ichirou自由詩15*14-8-19
喋るテレビ- 為平 澪自由詩26*14-8-19
彼女について知っている2・3の事柄- 浩一自由詩6*14-8-19
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩47*14-8-19
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
モドキ- nonya自由詩29*14-8-17
右と左- ただのみ ...自由詩21*14-8-15
指が忘れない電話番号現在使われておりません- 北大路京 ...自由詩714-8-11
こころのコップ- 凍月自由詩16*14-8-10
CAUTION_!- 梅昆布茶自由詩25*14-8-10
きっと- ichirou自由詩16*14-8-9
八月の欠片- nonya自由詩25*14-8-9
真夏の葬列めがけ雨雨雨- 北大路京 ...自由詩514-8-8
帰還- 為平 澪自由詩614-8-8
鰻のタレだけ笑顔- 北大路京 ...自由詩514-8-7
野の花・・・- tamami自由詩914-8-7
おとあめ- ただのみ ...自由詩27*14-8-7
一瞬一生- そらの珊 ...自由詩23*14-8-6
タイムカプセル_/_呪文の言葉は- beebee自由詩26*14-8-6
嘘つきの星のもとに- まーつん自由詩16*14-8-5
妄信する肢体_☆- atsuchan69自由詩8*14-8-4
いくえにも- itukamitanij ...自由詩1*14-8-4
脱ぎ捨てた下着も重なる- 北大路京 ...自由詩214-8-3

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