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小さなスミ子さんは
短く刈り込んだ髪で
不安気に
わたしの隣に立っていた。
「今日から働いてもらうスミ子さん。いろいろ教えてあげてね」
ナースから少し離れて
私たちは長い廊下を歩い ....
死に行く体を抱えたまま
どこまで歩き続けるのだろう
青い乳房を抱えたころの私は
遠い昔
何を考えていたのか
励ましの言葉を発したいと思うのだけれど
....
誰のものともわからない唇が
私の背中を通る
このように
戦ってきたけれど
何と戦ってきたのだろう?
垂れ下がる乳房
力をなくしていく腕
もう
遠くには飛べない
....