緻密な救出作戦は

人質の寝返りにより

全く意味を失った

人質たちの目はぼくら側の準備よりも

生活レベルの向上に向けられていた

なのにまだ

人質救出作戦は続けられてい ....
幼稚園のとき

ぼくはまだ透明なまま

この世の不平等に

まるごと理不尽を感じていた

小学生のとき

ぼくはまだ型通りのまま

真実はひとつ、だと

冤罪を晴らすかのよ ....
いつまでも

生身。
の、おんなでいたいと願うなら

恋をするべきなのだろうか

けなげにもまだ疼く
下はらの臓器

ここにあるの
と主張する

と、裏腹に 枯れてゆく ....
わたしのやる気が逃げて行った
元気や根気も一緒のようだ
荷物をまとめ
手に手を取って
わたしのやる気が逃げて行った
追いかけることなどできはしない
途方に暮れて
薄闇の
終わりとも ....
会社でも私生活でも

情熱や行動は伝わらないことが多い

それを告白されるとき

相手は遠いこころのようだ


津波の第一波がひいてゆく

お互いの残骸が非情だ

あれはなん ....
春がやさしく微笑むと 
白く積もった嘘が融け
ぬかるんだわたしの心を
悲しい泥水となって流れ下る

ひび割れたアスファルトの肋骨
空に頭を踏まれたままの道あるいは時間か
仰向けに開いた記 ....
考えると苦しくなる

胸も頭も指先も

だから考えるのをやめる

病気でタバコをやめるみたいに


それは体力と

心の頑丈さの問題か

愛とか嫌いとかではない

朝から ....
 
限りなく明日に近づけば

今になる

だから、僕らは夢をみるの




 
仕事?

仕事はよくわからない

何か気が抜けて手につかない

だけど前準備はしたよ

それよりともだちが大変

今からともだちんとこに行ってくる


みんな長生きしてくれよ ....
 
あまいあまいバレンタイン・キッス♪

夢みてるんだろな、少年よ

やっぱ、ビター・チョコに決定!



 
いま美しかろうと

美しさは日々崩れてゆくだろう

でも見た目じゃないから

抱きごこちじゃないから

セックスも散歩も日々の暮らしも

合図しなくても

おなじものを見つけて ....
 
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた

おや、白いのが一本

ちょっとした目眩をおぼえながらも、また鼻毛を抜くことにした



 
 
ノートの片すみに描いた {ルビ♡=ハートマーク}

それは恋だった


でも、愛は未だ描けないでいる



 
深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない

大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ

中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った

当時の映画 ....
出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
カラスみたいに
どこにいても不思議じゃなくて
どこにいてもかまわれなくて
嫌われてても
黒でいることをゆるされている

そんなお前がうらやましいと
こっそりいつも
思っている私がいるこ ....
あたりまえのように朝があった

朝という名前

朝でひとくくりにしてしまうと

それは陳腐だ

愛とひとくくりにしてしまうと

解釈だらけだ

地方都市の朝にさえ貴女を思う


微熱

腹痛

結婚
 ....
海と空の青がちがうように

ふたりの幸福もちがうでしょう

どちらも青です

どちらも幸福です

それってほんとう?

ふたりの幸福もちがうでしょう

海と空の青がちがうように


パンツ脱ぎなよ

 ....
鍵をたくさんもっているのに
何番目かを忘れてしまった
それが生きることで
それを探すことが目的

そうだとしたら
鍵穴は逃げないね

それを早く知っていたなら
でもね
回り道が必要 ....
声で伝えることが誠意なら耳を失えばあなたの誠意は伝わらない。

直接会うことが誠意なら目を失えばあなたの誠意は伝わらない。

触れ合うことが誠意なら灰になってしまえばあなたの誠意は伝わらない。 ....
あなたのかたい頬
思いのほかやわらかくて
その冷やかな瞳にも
熱い涙は宿るのだが

心の奥深くに一つの扉があって
それは故郷へと繋がっている
絶対零度の沈黙
この地上の何よりも冷たい場 ....
ヒマラヤザクラは冬咲く桜

冬青葉繁れる

そうセットされた時限爆弾


こんなに辛い人生ならば

敵も味方も

せめて必死であってくれ


ヒマラヤザクラは冬咲く桜

冬青葉繁れる

そうセットされ ....
たぶんふらふらだ

本気の小学生がかかって来たら

やられてしまうだろう


そんな時間の影のなかだった

自分を抱えた思惑が

ぼくを置き去りにしていった


たぶんふら ....
 
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し

コタツに老婆がひとり

印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた



 
ただ見ているしかなかった

こんなに弱い俺なのに

なんでかそれを見つめていた

そんなつもりもなかったのに

しがみついていたのだと

押し流されるのを見つめていた


理不尽?

無常?

離別
 ....
すべてのITシステムに信頼を

そんなキャッチコピーを見つめている

すすめセラミックス

そんなキャッチコピーも見つめている

疲れることがおーいーなー

そんなこころを持て余している


ウワサに ....
とある日に

みんなうまれてきたというのに

今日はとくべつな日だった

それだけで

ほんとにうれしくてやさしくて

めいわくかけてありがとう


もどかしい

まちが ....
 
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!

たまには向きおうてもええんちゃうん?

こっちゃむいて、ほい!



 
気がつけば周りは全部女なり

料理好きいっそ女に産まれれば

女々しいと優しい違い分からない
西空に低く

爪みたいな月

だけど

ぼくの爪は噛んだあとしかない

外灯が街道を照らしてる

優しいきれながの目

そんな月が

天体の運行が

びくともしないで
 ....
徘徊メガネさんのおすすめリスト(597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
緻密な救出作戦- 吉岡ペペ ...自由詩313-5-3
まるごと- 吉岡ペペ ...自由詩313-5-2
生身- 森の猫自由詩17*13-5-1
- ただのみ ...自由詩18*13-3-24
津波- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-22
この春を何と呼ぼうか- ただのみ ...自由詩28*13-3-21
朝から鼻血がとまらない- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-18
僕らの明日- 殿上 童自由詩22*13-3-17
みんな長生きしてくれよ- 吉岡ペペ ...自由詩613-2-10
少年よ- 殿上 童自由詩20*13-2-10
歓喜世界- 吉岡ペペ ...自由詩413-2-9
鼻毛- 殿上 童自由詩13*13-2-3
愛は未だ- 殿上 童自由詩21*13-1-27
戦場のメリークリスマス- 吉岡ペペ ...自由詩1013-1-22
病院にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...20*13-1-21
空に近いカラス- 朧月自由詩813-1-15
地方都市の朝- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...913-1-14
青い海- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-1-12
たぶんあれが君- 朧月自由詩813-1-11
悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩713-1-5
黒髪彗星- ただのみ ...自由詩20+*13-1-4
ヒマラヤザクラ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-12-30
ふらふらだ- 吉岡ペペ ...自由詩212-12-30
コタツ- 殿上 童自由詩25*12-12-24
離別- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-12-23
疲れることが- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-12-20
とある日に- 吉岡ペペ ...自由詩312-12-12
あっちゃむいて、ほい!- 殿上 童自由詩20*12-12-9
女に産まれたら?- ペポパン ...川柳6*12-11-27
天体の運行- 吉岡ペペ ...自由詩612-11-16

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