新横浜で降りたほうが別宅に近い

そう言えばまだ一度しか泊まっていない

辺りはたしか家ばかりだった

今夜すこし散歩でもしてみようか

行きつけの銭湯が見つかるかも知れない

行 ....
そばに聞きたくなるだけで

勝手に仕打ちを勘ぐったり

心にもあることで憎みだす

それが嫌でケイタイを開く


きみの写真を見つめる

ぜんぶ思い出している

自分で切なご ....
猫を撫でたあとで
優しさは書かない

返信を待ち焦がれても
淋しさは書かない

軍鶏鍋を食ったからといって
美味しさは書かない

マニュアルをなぞったつもりで
愚かしさは書かな ....
・・・
徐々に拍手
やがて喝采
そんなふうにして雨が
ふりやまない
かなしくない
矢印が斜めに
さしこむ窓に涙
いえ、ここはみずのくに
・・・


そらに昇ってゆく人は ....
木枯らしが吹き

去って行った男たちを
つらつらと思う

あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い

熱くなる
ほめ言葉

リフレインする 声
声  ....
夕焼けのうえ

あれは宇宙だ

夕焼けと宇宙のあいだ

あれは透明のグラデーション


宇宙と夕焼け

透明と夕焼け


夕焼けのうえ

あれは宇宙だ

夕焼けと宇宙のあいだ

あれは透明のグラデーシ ....
きたないこころなんかない

こころに闇なんてないから

こころには光しかないから

みんな何かになりたいんだ

ただそれだけのことなんだ
朝焼けのむこうに

夕焼けは終わり

夕焼けのむこうに

朝焼けは始まる

海のむこうに地は始まり

地のむこうに海は始まる


愛別のむこうには離苦がある

春の夢だった

離苦のむこうには愛別があ ....
真っ白い紙が好きだった
四つ折りにして切り離し
たくさん集めて綴じつけて
カバーに布を貼りつけた

憧れを描いて書いた
何十年過ぎても

たとえば生垣のプラン
今は構成中
東の庭は ....
冬の気配を感じる日

信号待ちの足元に

からから枯れ葉が舞っている



まるで君の言葉のよう

冷たい風に吹き負けて

枯れてしまった君の言の葉



 ....
己の
無能さに
気付くとき

同時に
気付くのです

あの
丸まってしまった
背中は

何年も
何十年も

挫折せず
日々働き
私達を
支えてくれていたのだと

 ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
並列運転でのろのろと自転車をこぐ
パーマのとれかかったあなたの髪を
ふやけた空が切り取ってる
あなたは時々私の二の腕をつまみ
ニヤリと笑ってみせた

季節は無情にも過ぎていくというが
そ ....
3時間過ごしてしまった

音楽を聴いたりぼっーとしたり

おうちに帰ると屋根のうえに

オリオン、おまえならなんて言うだろう


悪ぶってみたけれど

おまえを放っておくオスなん ....
彼女がたとえ男だったとしても

ゾウだったとしても

ぼくは彼女の存在を愛しています

今朝そう告白して

そういうことだったんだと

はじめて楽になれたような気がしました

 ....
壊れてしまったものはもう直せないよ。

困ったように笑って にいさんは
私が持ってきた玩具を私に返した

でも、

そう言いかけて私は思い出す

前に友達が大切にしていたカップを落と ....
あなたの書くものに
目を通すのは
もう日常になっている

そして 感じたままを綴ることは
出さない手紙のようだ

返事もなければ
読まれることもない

いつまで続けるのだろう
あ ....
毎日小さなバスに乗る
手を上げないと通り過ぎる
キーッと止まりむーっと出る
少量の客は揺すぶられて

たった100円で駅に着き
たった一本の桜のもみぢ
見つけたから今日は佳し

優し ....
今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える

しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った

立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
迷路をつたう
右手を失って
西とも東ともつかない大地に叫んでいた
{ルビ空=から}の籾殻のような稚拙を
拾いあげた掌がみえる
その指先は
十の母だ
やわらかいわたしをつついて
わたしは ....
今朝

息子を起こすと

たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う

息子はつめたい目をして宙をにらんでいる

どんな詩だったのかは思い出せないのか

それとも説明するのがめ ....
たどり着くわけでもなく

元通りになるわけでもなく

何かを羨むわけでも

悲しむわけでもなく




どこを探してみたところで

これ以上があるはずもない

 ....
笑顔で毎日を過ごせば
良い事がある。
それを信じて
努力する。

くじけたって
いいじゃないか
負けたって
いいじゃないか

生きていればいい
息をするだけでいい。
食べるだけ ....
最愛を通訳する者よ

ぼくは今からここを出る

999が旅立つように

ぼくは傍観者であり冒険家だ

目と手と足で告白する者だ


海底に連なる群れよ

そこに加わり

ゆっくりはぐれよう


最愛を ....
今日2011年10月22日、
夕べ5時20分なのに暗い

冬至までふた月もあるのに
隣りの雨戸が静かに引かれた
5時過ぎれば明かりを点けて
籠って私的な時間となるのだろう

うちに何と ....
あなたが不幸になるのは絶対いやなのに

幸せになるのも絶対いやなのは

まだ好きなだけじゃないからなのだろう


幸せなあなたを見かけたら

飲めないお酒に酔ってしまったような

 ....
あなたは、それじゃ駄目

少しばかり良いことが起こっても
それを怖れる

また悪いことが起こるのではないかと
怖れて

良いことの芽を摘んで
しまおうとする


もう十分に
 ....
十月のがらんどうな空に

ただ風が吹き付ける

風は力尽きた木の葉をさらって

ああ、今度こそ

夏が遠ざかってゆく

私の足元に転がる屍はきっと

現存する最後の夏の証

短すぎる生涯をすべて賭け ....
話しかけないでください

静かに
ハサミの音を聞いていたいのです

質問しないでください

今は
答えたくないのです

話しかけないでください

ただ

髪を切りに来ただけ ....
ただ  言葉がないだけで
心の中にはいくつもの思いを抱えながら
砂浜には行けないから
一人 街を歩く
人波の中で
見失ってしまいそうな
人の波の中で

いつか僕にも出会えるだろうか
 ....
徘徊メガネさんのおすすめリスト(597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今夜の散歩- 吉岡ペペ ...自由詩3+11-11-25
心にもあること- 吉岡ペペ ...自由詩311-11-24
嘘っぱち- nonya自由詩25*11-11-23
YUME- 唐草フウ自由詩8*11-11-18
去って行った男たち- 森の猫自由詩10*11-11-16
夕焼け- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-11-14
- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-13
愛別離苦- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-12
小さな計画- 木原東子自由詩9*11-11-12
枯れ葉- COCO自由詩1311-11-11
- りり自由詩3*11-11-11
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
秋空に慕情- モリー自由詩11*11-11-7
オリオン- 吉岡ペペ ...自由詩811-11-5
ギフト- 吉岡ペペ ...自由詩1511-11-3
過失- きりはら ...自由詩411-11-2
出さない手紙- 森の猫自由詩8*11-11-2
今日のもみぢ- 木原東子自由詩8*11-11-1
一瞬のやる気- 木原東子自由詩7*11-10-30
言射し- 伊月りさ自由詩4+11-10-29
たんぽぽの詩- 吉岡ペペ ...自由詩1111-10-28
夢の跡- faik自由詩2*11-10-26
笑って!- ペポパン ...自由詩6*11-10-24
さよなら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1211-10-22
まだ十月なのに五時半なのに- 木原東子自由詩7*11-10-22
動悸- 吉岡ペペ ...自由詩411-10-21
愚痴を言う男へ- 木原東子自由詩13*11-10-15
夏葬- きりはら ...携帯写真+ ...411-10-12
髪を切りに- 森の猫自由詩10*11-10-11
- 佐藤伊織自由詩311-10-10

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