裸眼視力 0.1なし

コンタクトをやめてから
度の厚いメガネは
常に手放せずにいた

けど
この頃

ぼーっとした裸眼が気持ちいい

慣れた自分の家
裸眼でもつまずくくらいだ ....
夕焼けには感動しないとだめですか?
海にも菜の花にも、アニメの最終回にも

あいにく僕の言葉は文字化けばかりで
昨日よりいっそう殺風景な部屋にいます
虹は一度も作ったことがないので
何が神 ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く
アリスからきみに差し出すトランプは52枚のハートのエース ひかり差す春の階段かけあがる 紋白蝶のゆらぎをまねて 自分の読んでるものが
自分の書いてるものが

たまらなく
たまらなく 卑小に見える

あたしって
なんて アタマ悪いんだろう

19から成長してないよ!

と思ったら
だれかが ....
波音に吐息は溶けて泡になり水の香りを身につけた肌 ふるさとの母の手縫いのつるし雛 幾とせもの春のせてゆれてる 春雨に濡れるこうもり傘を閉じ君をついばむしなやかな夜 銀の雨、初めて君を知ってから37℃微熱のくちびる 悲しみをすえ、そうじきよ。ぞうさんの長いおはなも彼に届かぬ 好きなひとに甘えられるとかわいいと思う

ふつうのひとに甘えられると

どうしたらいいのか分からなくなると思う


秋の空ではなかった

つめたい風に春が匂った

頬を耳をそよう ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る

まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない

この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
 ....
希望は与えられている

悲しみは与えられている

ショパンを練習している

テンポの変わるところが

音がほどけてしまってながれない

おなじところで音もわれる

灰色の街で
 ....
恋人いじょう

友達みまんのふたりには

待ち合わせる場所も

繁華街のシャッターのまえ

セブンスターを持ってかざして

立っている


割り切りたいと

そういう欲望 ....
あどけないズルさや

さやかな正義感が

生まれては消え

生まれては消えしていた

ぼくらの気持ちは

さらにどこへと消えてゆくのだろう


友よ

永遠など

な ....
夜を雪がゆっくりとゆく

フケのような

ボールが止まって見えるような

それが地球の速さなら

自転がとっても速いような


女の泣いている気持ちは

少年のとまどう気持ち ....
Y字路にこだまする轍

夜と本気で向き合っていた

暗闇のなかの標

どこかはどこに在るのだろうか


ふたり達が消えてゆく

ひとり達が生まれてゆく

夜に糸が弾いている
 ....
アスファルトのうえに

足が浮いているのは

木枯らしに吹かれるままの

影のないわたしだからだろうか


思考はしゃべると渇いてゆく

目もしばしばと痛かったりする

わた ....
繋がって行く 全て
愛に辿り着く 不思議

空をかく手も同時に


青い爪は貴方への反抗?


相対性理論

取り戻したい 今はそれだけ
何も無いのは ご不満で ....
ふゆの哀しみ

何処につづいている

君の乳房に口づける

石英の香りだ

その暗がりは

ひんやりと音もなく

蛍光灯のあかりだけ

つづいている


すきなだけた ....
命を継ぐいがい
時を旅することはできないぼくらは時の旅人だ

星は知らない
互いに知らない星と一掴みにされて
勝手に名前をつけられていることを
星よ、ぼくらが、なぜそんなことをしたのかって ....
完全な暗闇のなかにいる以外

孤独はそのふりをしているだけだ

天井の模様がうっすらとなにかを象徴している

こうやって天井を見つめていても

そこに孤独はカケラもなかった

思考 ....
こころの成り立ちがわからない

こころは支配できるものではない

こころは何処へかむかっている

消えてしまうこころなんてあるのか


永遠のまねをして太陽は

ぼくらと同じ有限 ....
夜の薬をきょう
手放しました

思えば
あなたに出会ってから
よいことばかりかも
しれない

うぅん
よいことしか
感じないのかも

義務感だけで
やっていた料理も

い ....
白と黒のグレーな魅力の
彼女

彼女に恋したあたしは魔女

真面目すぎたあたし
グレーなんてゾーンが
あること自体 信じられなかった

中年になり
あたしは魔女になった

もと ....
もっと息子と向き合えよ
と 夫は言う

筋ジストロフィーの息子は
23才になった
もう 完全に大人の男だ

あの頃
あの6年弱は
わたしにとって格闘の時代だった

小6の担任から ....
料理は嫌いではない
むしろ好きなほうだ

ゆっくりと作った品々を
家族がおいしそうに
食べている様は小気味いい

だが
作るのが苦しいときもある
そんなときは
台所に座り込む

 ....
25年 
この 家庭という
いっけん しあわせな
牢獄につながれている

しあわせだったのは
10年くらい

つながれていることに
気づいたのは5年前

あたしが
ウツを発症し ....
徘徊メガネさんのおすすめリスト(590)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裸眼- 森の猫自由詩4*10-3-8
インターフェイス- あをがね自由詩210-3-8
人跡- あをがね自由詩710-3-8
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platform- ことり ...短歌7*10-3-5
成長したい- 森の猫自由詩6*10-3-5
人魚- ことり ...短歌610-3-4
つるしかざり- ことり ...短歌410-3-3
春雨- ことり ...短歌810-3-2
微熱- ことり ...短歌7*10-2-28
cleaner- ことり ...短歌9*10-2-27
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やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
自殺- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-2
灰色の街- 吉岡ペペ ...自由詩1409-11-29
処世- 吉岡ペペ ...自由詩209-11-29
ふたたび集りし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-22
それが地球の速さなら- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-21
暗闇のなかの標- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-21
影のないわたし- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-20
青い爪- 蝶澤自由詩209-11-20
ふゆの哀しみ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-17
星は知らない- 吉岡ペペ ...自由詩10+09-11-15
孤独のカケラ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
こころと永遠とひかり- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
思う- 森の猫自由詩5*09-11-7
デビルと魔女- 森の猫自由詩5*09-11-6
時代- 森の猫自由詩12*09-11-2
料理の憂鬱- 森の猫自由詩4*09-10-22
緩やかな牢獄- 森の猫自由詩6*09-10-5

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