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ふと、
暮れたはずの西の空を見ると

黒ずんだ灰色の
大きな柱があった

夜の柱だ。

柱の上にはだいだい色の帯がある

こうして徐々に、
夜におおわれてゆくのだ

通りには ....
いつまでも

生身。
の、おんなでいたいと願うなら

恋をするべきなのだろうか

けなげにもまだ疼く
下はらの臓器

ここにあるの
と主張する

と、裏腹に 枯れてゆく ....
どんな美しいひとを
思って

いや、前にして

あなたは言葉を紡ぎだして
いるのだろう

甘く柔らかい感触は
いつも あたしの心を
くすぐるのだ

大きな体のどこに
少女のよ ....
電話を待っている

便利になったものだ
子機を取りにいかなくても

いつも電話はかたわらにある

包み込むような
文学的文章を書く人は
どんな声をしているのだろう

そう思いなが ....
つくづく
人の身体とは水で出来ているのだ
と感じる

代謝がいいと
良く水を排し
身体はくびれ
欲し
肌は潤う

水によって
清められ
水に癒される

そうだ
命の源も  ....
感情や感性の揺れ とは

どこから来るのだろう

恋はするものではなく
落ちるものだという


それに似た感覚

視覚から入った言葉は
意思を持った生き物のように

あた ....
もう
勘違いで傷つきたくないから

実体のある
あなたの接触を

私はただ
待っているのです

充分過ぎる時間がありました

桜は毎年咲いています
年を重ねてもきれいに

 ....
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの

いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった

かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
 ....
次の瞬間、
目の前にはグレーの斜め縞の歩道があり
潰された蛙のように両手を上げて
突っ伏していた

冷たい衝撃は
転がっている前歯のもの

遠巻きのギャラリーが安否確認をし ....
静かな 待合室に響く

早口で話す声
隣りにいる付き添いの人は
慣れているのか
相づちさえ打たない

脈絡もなく
しゃべり続ける婦人

耳を塞ぐ

イライラを通り越して
不安 ....
ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
リアルなところにいるキミがすき

あったかくて やさしくて
いいやつなんだ

日本酒ばっかのんじゃって
ご飯をちっとも食べないの

肝臓にわるいぞ
ちからが出ないぞ

あた ....
あのひとは
気まぐれで意地悪

あたしの気持ちを
試すかのような言葉で

揺さぶりをかけてくる

かと思うと

子供のような
愛らしさ

彼は
いつも 大気のような優しさで ....
満たされたら
充分 というのは
嘘だ

永遠を誓っても

手をのばすところに
触れる存在があっても

ふとした瞬間に
冷たくなる
魂がある

その証しに

もう
ふたつ ....
好き という気持ちは

天使ではなく
悪魔が運んでくるのかもしれない

この胸の痛みは
鎌状の針で
突かれているからだ

思いもつかない
衝動も

悪魔とは
悪さと書くが
 ....
きっと その
水色の子は
女の子でしょう

あなたに 毎日
愛をささやきに
来たのでしょう

私の真っ白い子は
おしゃべりで甘えん坊で
食いしん坊でした

どこからか
飛んで ....
生物学的にあなたが
好きだ

指でしっかりとなぞって
あたしのスケッチブックに
デッサンしたい

異性として
あなたが好きだ

相性が合うのか
確かめてみたい

手を絡め
 ....
何度決意しても

捨てられないものがある

過去に生きているわけじゃないけど

宝物のような思い出は。

そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい

こんな寒い雨の夜に ....
木枯らしが吹き

去って行った男たちを
つらつらと思う

あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い

熱くなる
ほめ言葉

リフレインする 声
声  ....
あなたの書くものに
目を通すのは
もう日常になっている

そして 感じたままを綴ることは
出さない手紙のようだ

返事もなければ
読まれることもない

いつまで続けるのだろう
あ ....
話しかけないでください

静かに
ハサミの音を聞いていたいのです

質問しないでください

今は
答えたくないのです

話しかけないでください

ただ

髪を切りに来ただけ ....
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が ....
休日明けの朝
8時

初秋の太陽光は
さわやかに
澄んでいる

都心のここでも



ふたり
ゆっくりと起きて

ブュッフェ朝食を
たっぷりとる

彼の
ノーネクタ ....
素直になろう

ココロの底の
声をきいて

素直になろう

諦めきれないのなら
そのままでいい

自分にウソをつくのはやめよう

これだけ焦がれる気持ちには
逆らえない

 ....
姿だけじゃ
見えない

顔だけじゃ
わからない

内在する魂

スーツをパリッと
着こなしている男は
堂々としていて
怖いものなど
ないかに見えるのに

内には淋しさの
 ....
涼し
涼しと
思うたら

わて
こんなに
なっとった

ホンマ
涼しいなぁ
ごめんね
やさしい ひと

軽いキモチで
送った言葉が

キミを

惑わせてると
思うと

罪人みたいな
気分になるよ

騙されてるのか
騙しているのか

言葉遊びじ ....
抱いて

あなたが
海を渡ってしまう前に

強く
優しく

あなたの印を
いっぱいつけて

あたしを
ふるわせて

ねぇ
抱いて

身支度をする前に

とろける ....
叩きつけるような
全てを絞り出しているかの

言葉、
言葉、
言葉、



言葉に魅入られた者は

言葉で自身を
癒やすのか…

痛い
痛すぎるよ

名前も
顔も知 ....
凸凹のこころは
少しずれた
凸凹を探し

おたがいの
凸凹を埋めたいの
かもしれない

そうじゃなければ
この胸の
ざわざわは
何?

恋でもない
愛しさでもない
同情で ....
徘徊メガネさんの森の猫さんおすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の柱- 森の猫自由詩6*16-8-2
生身- 森の猫自由詩17*13-5-1
蚊帳の外- 森の猫自由詩13*12-8-16
着信- 森の猫自由詩17*12-8-2
すいぶん- 森の猫自由詩11*12-6-8
感覚- 森の猫自由詩13*12-5-16
桜に。- 森の猫自由詩11*12-4-14
いぬふぐりに会いたい- 森の猫自由詩19*12-3-18
過信- 森の猫自由詩17+*12-3-6
待合室- 森の猫自由詩10*12-2-28
つぼみ- 森の猫自由詩13*12-2-22
リアルに- 森の猫自由詩10*12-2-15
太陽と風- 森の猫自由詩13*12-2-3
孤独という感情- 森の猫自由詩14*12-1-22
悪魔かもしれない- 森の猫自由詩16*12-1-13
幸せな子- 森の猫自由詩15*12-1-5
生物学的に- 森の猫自由詩12*11-12-22
捨てられないものがある- 森の猫自由詩18*11-12-3
去って行った男たち- 森の猫自由詩10*11-11-16
出さない手紙- 森の猫自由詩8*11-11-2
髪を切りに- 森の猫自由詩10*11-10-11
まどろみの中で- 森の猫自由詩14*11-10-2
いってらっしゃい- 森の猫携帯写真+ ...6*11-9-18
素直になろう- 森の猫自由詩12*11-9-15
内と外- 森の猫自由詩6*11-9-1
涼しいなぁ- 森の猫携帯写真+ ...17*11-8-27
ごめんね- 森の猫自由詩5*11-8-26
抱いて- 森の猫自由詩13+*11-8-15
言葉が痛い- 森の猫自由詩9*11-8-10
凸凹- 森の猫自由詩23*11-8-8

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