目に見える世界で生きているなら

おまえの選択は正しいんだよ

煩わしいことは切り捨てて構わないんだ

それはわがままではないんだよ


宇宙ってやつは極端な濃淡でできているんだ
 ....
叩きつけるような
全てを絞り出しているかの

言葉、
言葉、
言葉、



言葉に魅入られた者は

言葉で自身を
癒やすのか…

痛い
痛すぎるよ

名前も
顔も知 ....
鯨は賢いから
殺してはいけないのだと
海の向こうでは騒ぎが続いている

賢くないわたしは
きっと殺されてしまうから
その前に沈んでしまおう
深く、深く
肺が潰れてしまうところまで
 ....
いまはもう濃密ではない

あなたの気配

いまはもうぼくには淡い

あなたの気配

記憶はもうただの濃淡だ


存在とはたんに

気配が濃密なだけなのだ

ぼくらの時間軸で

それは固着して見えるだけ ....
凸凹のこころは
少しずれた
凸凹を探し

おたがいの
凸凹を埋めたいの
かもしれない

そうじゃなければ
この胸の
ざわざわは
何?

恋でもない
愛しさでもない
同情で ....
○電車――走る匣体。棺。中には死人が詰まっていてぼくたちはホームと電車の隙間の21mmを各々の足で越えることで死と生を繰り返す。


○ポニーテールの幼女――黒のギンガムチェックのワンピースに黒 ....
自分のためにがんばれなくても
あの人のためならがんばれる
でもあの人ともいつか別離の時がくる
その時どんな顔で泣けばいいんだ
悲しみが止まらない
悲しみが止まらない
諸行無常の鐘の声
盛 ....
いつものように眠剤を飲んで
眠りに就く前に
もう眠ったまま
目覚めない方がいいと思うことがある
そのくせ死ぬことに
たまらない恐怖を
抱いているんだよな

朝いつものように
抗精神薬 ....
  恋に落ちる
  わたしが落ちる
  瞳が
  胸が
  たましいが落ちる



  小石のように
  みずうみに落ちる
  透きとおっている
  水草もゆれる
   ....
 
 
カーテンの隙間から
漏れる、鉄状のもの
汗や痛みなどの
混濁した

私たちの怒り、は
私たちの表情、は
私たちの時代、は
数回の瞬きのために
無意味なものに
分類され ....
  きみは一篇の詩
  ただひとつ
  この星にうまれた
  かけがえのない一篇の詩



  時間は目眩めくリズム
  若さに弾み
  老いて穏やかな
  飽きることのな ....
私の
脳天

ゴー
という音が
響くのです

全て
貫く

ゴー
という音が
響くのです


明日に恐怖し
昨日に焦がれ


私の
脳天

ゴー
という音 ....
  喋ると
  ひとつ減ってしまう
  幸せなものは謙虚に黙っている
  空の青さも
  木々の深みも



  動かすと
  その分だけこぼれてゆく
  私のなかの蝉は
 ....
たとえ今がつらくても
懐かしく思い出す日が必ず来る
そう信じて今日も生きる
ダイヤモンドは高圧の中
長い期間をもって作られる
人生も
苦難という高圧があるから
輝くことができる
今日も ....
梅雨前線
低気圧

湿って
じとじと
一日中の雨

太陽光はなく

昼でも
薄暗い北の部屋

聞こえるのは
雨だれの
音ばかり

寒いのに
蒸し暑く

頭を置いた ....
問題は外側に無い
常に心の内側にある
悩んでいるのは
その事物について悩んでいるのではなく
その事物に執着があるから
愛に悩み
憎しみに悩み
金に悩み
人間関係に悩み
病気に悩む
 ....
アンテナのとらえる
周波

そのとき
その場所

そのまま。

脳が
肌が
髪が

感じる

こっちだぞ
その道だ

迷路でも
悪路でも

突き進む

やが ....
眺めれば
外は雨で

いつもの場所
いつもの時間
それが合言葉

合言葉だった

眺めれば
外は雨で

気付いたけど
動けなかった
そこで終わり

終わりだった

 ....
蛍光灯のタイムラグ


青白い光の中で


斜めになった椅子の

神経質な輪郭に



目を瞑る
見えない分だけ
気になって
意識して

会えない分だけ
遠ざかって
離れてて

知らない分だけ
想像してて
考えてて

知ってる分だけ
薄れてって
忘れてて

知らない ....
ひかりを見ただけなのに

もう冬でも春でもなくて

春に近い夏に通うようだ


胸が弾かれたようになる

嫉妬や失望の時みたいに

胸が弾かれたようになる


ひかりを見た ....
すきなのかな

それは
淡い淡い
不思議な言葉
未知なる世界が
どこまでも広がる

すきなのかな

それは
甘い甘い
魅力的な言葉
夢の様な世界が
空高く高く伸びる

 ....
愛はある

愛は重力のようなものだ

引力と遠心力と慣性の力

愛はある

愛は力だ

引き合う力と離れてゆく力と包み込まれた力

愛はある

重力とおなじくらいある

 ....
電車の自動扉から
春が吹き込む
そして夏が来る

アナウンスが夏を告げる
夏はにこやかに笑いながら
春を押しのけようとした

春はなみだを流した
アナウンスは夏を告げる
駆け込み乗 ....
気が付くと
見てしまう
自分の眼が
自然と追う

見ないように
見ないように

そう考えれば
考えるほどに

変に思われる
そう考えれば
考えるほどに

意識してしまって ....
きみの握る絵筆の先の
色を想像する



伸びた爪の先を見捨てた
生きやすくなりたくて
だけど来月の自分すら見失ってしまう

小さくなったり大きくなったりする心臓に対して
心が
 ....
瞳が心の窓なら

声は心の 色
だろうか

その大きさで
ささやきで
吐息で

微妙なトーンで
心の位置が
感じとれる

かんちがいだった

わかっていないのは
あたし ....
それは
冬 限定の屋台

あたしの
生まれた
県北の街
深谷市西島の
母の実家の前に
現れる

夕食前の
薄腹の空いた時間

銭湯のまん前の
母の実家は
タバコ屋さん
 ....
鬱とは
気分障害ともいう

天候 季節 人間関係
その他もろもろの
自分に 関わる事象
全て



鋭敏に反応する


単に
脳のキャパシティの問題

キャパが少な ....
男は さみしかった
女は 愛されたかった

男は 母を求め
女は 父に重ねた

いつからか ふたりの
利害は交差しはじめ

出会い
確認した

互いの
欠損を…

好きに ....
徘徊メガネさんのおすすめリスト(597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
極端な濃淡- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-10
言葉が痛い- 森の猫自由詩9*11-8-10
24時に自殺する鯨- 士狼(銀)自由詩12*11-8-9
あなたの気配- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-8-8
凸凹- 森の猫自由詩23*11-8-8
Note.- 士狼(銀)自由詩4*11-8-4
悲しみが止まらない- 渡辺亘自由詩211-7-28
ため息だけはつかないぞ- 渡辺亘自由詩411-7-20
みずうみ- 草野春心自由詩411-6-24
混濁した- たもつ自由詩111-6-21
世界はきみの歌- 草野春心自由詩4*11-6-20
- りり自由詩4*11-6-18
喋る- 草野春心自由詩5*11-6-14
這いつくばって- 渡辺亘自由詩211-6-8
フリーズ- 森の猫自由詩10*11-6-2
内側- 渡辺亘自由詩211-6-1
魅かれるまま- 森の猫自由詩9*11-5-28
- りり自由詩4*11-5-12
欠片- 自由詩10*11-5-11
- りり自由詩2*11-4-30
春に近い夏に通う- 吉岡ペペ ...自由詩511-4-27
- りり自由詩2*11-4-26
愛はある- 吉岡ペペ ...自由詩1011-4-24
五月- 斎藤旧自由詩6*11-4-24
- りり自由詩3*11-4-22
山吹色- ________自由詩1*11-2-21
- 森の猫自由詩8*11-2-7
屋台- 森の猫自由詩18*11-2-5
欝という- 森の猫自由詩4*11-2-2
男と女- 森の猫自由詩5*11-1-29

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