散らかった川を横目に

私は今日も生きています。



ビニールやタイヤの花が咲き

ゴミにまみれたおっきな川を

眺めるじじぃの顔が淋しかった。



少しだけ父 ....
抗生物質のかたまりがカテーテルの空どうを密(み)たし ゆつくりと圧(お)し はいつてくる 音のようなもの 実感めいたもの 午前3時

ペンチで爪をはがれた老ばの 叫び声をきいたような きいていない ....
左だけ、はいた靴下の
もう片方は
ひざの上に乗せている
今 泣いてはいない


冬が立ち止まったまま
なにか、みつけて、いいかけて、やめて、
悲しげなまなざしを隠すよう ....
あなたがくる気がしたから

ベンチに座って考えてました。



あなたがそんなことをしない人だと

私は、私は従十承知しています。



電話もなく、メールもなく、
 ....
月の話を聞いている

祈るために聞いている

祈るとは

どんな奴らの幸せでも

もっともっと幸せになりやがれと

捨て身で想うことなんだ

だからオレは

月の話を聞いて ....
Eテレの白熱教室で

選択というテーマでインド系アメリカ人の先生が

比較調査の結果を喋っていた

都合良すぎで胡散臭かった

幸福という概念ですら

決めつけた枠組みだけで調査結果を説明していた

 ....
十年も使い込んだ御飯茶碗を
呆気なく割られてしまった翌日
雑貨屋の食器売場の谷底を
額に不機嫌なしわを寄せながら
這いずり回っていた

掌と肘と腕に違和感を伝えない
丸みと厚みと高さ ....
酔いどれが

月の真下を歩いてら

線路沿い

ふらつきながら歩いてら

ぜつぼうの

冬の星座がぽつってら


かじかむ手指になみだが凍る

噴き出す鼻血がすぐに乾いた

これ以上もない孤独のなかで ....
電車でブラリ
名前はラブリ
目線にクラリ
朝食はエブリ
   
信じる事を諦めないで
愛は勝つきっと勝つ
辛い時を耐え忍べ
良い事あるさ

弱くなると
心を閉ざす
強くなると
 ....
俺は飲んだくれの
酔っ払い
ジョッキ片手に
冷たいのを一気に飲干す

文句アッカー!
俺はハッカー!
煩いオッカー!
強いサッカー!

何が何だか分らない。
酔っ払いは何をするか ....
毎日嫌でもたくさんの人の手に

触れていたら、人間嫌いもなくなった。



まめができて、硬い手。

綺麗で真っ白な小っちゃい手。

傷だらけの冷たい手。

しわくちゃであ ....
わたしの我慢が世界を変える

わたしの我慢が

世界をもうちょっとマシな場所にする

それは三分後?

それは一週間後?

それは七年後?

それは五十年後?

大丈夫やで ....
その身を削って

明かりを燈して

寄れば暖かくて

触れれば熱くて

これなあんだ?


ただただ一心に祈りきれる男でありたい

他人事ではなく

自分事と気張るわけでもなく

愛するひとの幸福を
 ....
誰かが言ってた

ハッピーエンドな映画しか見たくないって

私は言ったよ

幸せな恋愛映画はつまらないって


終わりが良いのは己の恐れ

1+1を10億にして

明日を昨日 ....
それは彼らの所有物ではなかった

頭では納得できないが

気持ちでは納得できた

誰のせいだとか言うよりも

この国をどうしてゆくのか

そこが問題なのだろう

謝ると嘘になる ....
宇宙は在る

重力は在る

時間は在る

空間は在る

みんなみんな

在るところから説明されている

それは間違ってはいない

みんなみんな

そこからが大切なんだか ....
覆い被さるからだ 息をする事さえ難しくさせるほど

ふいにあなたが 愛しているのに寂しいと呟いた

きつく抱きしめられたこの身体には

あなたにしか見出してもらえない価値があった

 ....
冬桜が咲いてた

可憐にまばらに咲いてた

星のようだった

寄り添うようだった

僕はあたらしくなった


確かあしながおじさんは

ジュディに求婚したけれど

僕は逃げられちまったよ


冬桜が咲 ....
その娘はいつの間にか貴女になっていた

貴女の全部を愛しているから

こんな気持ちになれるのだろう

貴女の全部を愛してゆくから

こんな気持ちになれたのだろう


出勤中いつも ....
生まれた時から
その声はいつもこう尋ねる

右か左かどっちなんだ

だから、生まれた時からいつも決断して来た
その結果がどうであろうと決断しなければ進まない
そのつどそのつど決断した。
 ....
自問自答が脳に入力されてゆく

それを出力するようなひとはそばにはいない

傷つけたぶん

苦しめたぶん

ぼくは傷つき苦しまなければならなかった


お灸をしに行った帰り久しぶりに自然と触れ合った
 ....
ああいう生き方もあるのだろう

庇護を受けているものたちが

庇護する側を恫喝している

庇護する側の博愛につけ込んだ生き方

ああいう生き方もあるのだろう


庇護する側の人の ....
何度決意しても

捨てられないものがある

過去に生きているわけじゃないけど

宝物のような思い出は。

そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい

こんな寒い雨の夜に ....
パチンコに置き換えて考えると

世の中って

座っても仕方のない台ばかり

なに不自由のない幸せになるために

ひとは宗教に喰らいついて

自己肯定を宗教肯定にすりかえて

挙 ....
夜を翔け抜けろ

システムに

善きことを入力せよ

そして善きことを出力せよ

システムを強化せよ

僕等よ僕等

めげるな行くぞ


ふたりがまた会えるなら

百 ....
ぼくだけが四の段おちた

せんせいが心配した

とぼとぼと家に帰った

まえのひ四の段カードをなくしてしまった

だからお家で練習できなかった

つぎの日は九々のテストがなかった
 ....
音楽が欲しかった

それでも人生を

鼓舞する音楽が欲しかった

生の最先端で

顔がさびしい表面をしている

みんな去ってゆく

ぼくはまたひとりきりだ


くだらない ....
待ってはくれない時間に

涙を流しては駄々をこねて



私より十数年も先をゆく

あなたの命のそばにいたい。



そして、私が死ぬ時はそばで

そっと手を握っていて ....
子供のとき、たとえば自転車に乗れるようになっただとか

じぶんの成長が素直に喜べたあの時代

どんなにいやなことがあろうと、それだけは手放さないでおこう


散歩をしていて

きょうも綺麗だったから
 ....
新幹線の車窓が

群青の夕景に支配されている

そこにはスーツ姿のぼくが

影のようだ

目線よりしたの建物たちが

ミニチュアのように見える

目線よりしたの建物を

勝 ....
徘徊メガネさんのおすすめリスト(597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
泣くな- 自由詩511-12-19
冬とケロイド- いかりは ...自由詩8*11-12-17
かたっぽ- ________自由詩3*11-12-16
冬の日- 自由詩411-12-14
月の話を聞いている- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+11-12-12
白熱教室- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+11-12-11
愛着- nonya自由詩16*11-12-10
金網越しの月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-10
ブラリ- ペポパン ...自由詩2*11-12-9
酔っ払い- ペポパン ...自由詩5*11-12-9
手手手- 自由詩311-12-9
MAKE_THE_WORLD_A_BETTER_PLACE!- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1+11-12-7
答え、ロウソク。- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-7
恋愛映画の結末は- 菜穂自由詩4*11-12-7
謝ると嘘になる- 吉岡ペペ ...自由詩3+11-12-7
そこから- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-12-7
五月二十日、失う夜。- 三田オコ ...自由詩211-12-6
冬桜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2+11-12-5
貴女の幸福- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-5
そのこえ- ……とあ ...自由詩511-12-5
滝を見に行く- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+11-12-4
恫喝- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-4
捨てられないものがある- 森の猫自由詩18*11-12-3
メッセージ- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-12-2
夜を翔け抜けろ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+11-11-30
四の段おちた- 吉岡ペペ ...自由詩4+11-11-30
音楽が欲しかった- 吉岡ペペ ...自由詩3+11-11-30
17歳になる前- 自由詩411-11-30
流れ星の頃- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2+11-11-27
群青の夕景- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-11-27

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