あなたの夜風をもらいたい

ぼくの夜風をもらってほしい

それを交換するように

ぼくらはあの部屋に帰ります


ぼくらはふたりでひとつではなかった

ふたりでやっとひとりになれ ....
ぼくは力をかき集めた

あんなことを我慢した

あんな日々を暮らした

あんなつらい思いをして

もう少し様子を見る勇気

そんな勇気をかき集めた

そんな勇気を思い出した
 ....
ひとつだけほんとうのことを入れて

あとは架空のことを書いてみる

ほんとうのことは

架空を補強するパーツになっていたり

まったく違う意味合いになっていたりする

そんなとき詩 ....
後ろから
脳を一撃された

と同時に
ウィルスも
身に入る

悪寒がはしり
発熱する
リンパはパンパンに腫れ

首から上ばかりが
熱い

ぐらぐらとしためまい
脳の中は
 ....
静かなときに
身をまかせ

ひたすら
目をつぶる

見ないものは
清浄で
ないのとおなじ

森に囲まれた
この部屋で

エネルギーを
チャージするんだ

なつかしい匂い ....
はねるような昂揚と

けつまずくような直進性で

新幹線、がむしゃらにすべっていた

車窓にはひとがげのない

等身大のミニチュアの町が

きょうの幸福にひらいていた


町 ....
チーズは永遠ではない

チーズは私たちの所有物ではない

私たちは絶えず

このことに備えてゆくのだ

私たちは絶えず

新しいチーズを探し続けてゆくのだ


怖れるな

 ....
  死を詩にすくわれ詩に恋して死にたくなり詩にまもられまた詩を書く死ぬまで 絶望的な奴って

絶望的な奴と何かを食べることは出来ない。
栄養を取る必要がないからです。

絶望的な奴と勝負事は出来ない。
失うものが何も無いからです。

絶望的な奴と酒を飲めない。 ....
鈍い痛みは
その日もつづいていた

昼を過ぎてから
にわかに痛みは強くなってきた

主治医に電話する
すぐ 来るように

あたしは
幼いふたりの子供と
タクシーに乗り

二駅 ....
お昼前に貰ったメール

題名は

カレーを買い出しに出掛けています

いちめんの葉や花の写メが添付されていた

それは光のなかで薄れて見えた

夏ならば蝉の声が聞こえてきそうだった ....
それはだれかに

しってもらいたいから

そんなだれかに

ほめてもらいたいから


宇宙のかたすみに

おれがあらわれたのは

きっとその理由からさ

宇宙のかたすみで ....
一瞬でさらってくれたひとあふれ出すには少し遠い輪郭


背伸びしたささやか過ぎる罪のせい おとなになるを経験している


すきすきの思い出ぜんぶ消えてゆけきらいきらいが本当 ....
月のない夜に盲いた鈴虫がすすきの原に星を降らせる ウクレレに悲しい唄をうたわせて鍵を掛けたね 冬のはじまり やみはひかりで青くなる

そんな発見は

とおいあまい日々のなか


さびしくてくるしいのは嫌なの


愛しているのに

そんな言葉を吐かせていた

不倫がふしぜんなことならば

しぜんってやつはどこ ....
風を抜け

夜を駆け抜けろ

かならず

一緒になるらしいから


あしたの天気は

誰も分からないから

根拠のない約束する

女ごころだから


風を抜け

 ....
たくさんの虫が

星の音色で鳴いている

ぼくは目を閉じている

このリズムで眠りにつこうか

ダイブ

夢で会えたらよろしくな


(待ってるね)

(また愛してな)
 ....
夜 お手洗いに起きて
階段をトントンと
降りた

リビングでひそひそと
話す
父と母の声が聞こえた

 あの子は冷たい子だね

母は言った

一瞬 なんのことか
わからなかっ ....
どこにでもある希望が

悲しくもないのに

瑠璃いろのこの街で

つまらねえなと声をもらしている

だれにでも開いているのではない

希望しかないのに

どれだけの時が過ぎたのだろう


世界はひかり ....
ふたりで見つけた

ビルのあいだに

駐車場のうえに

ベッドの窓辺に

きみのからだに

月の青い影を手で

ふたり探している

ビルのあいだに

駐車場のうえに
 ....
愛しさが

つのるばかりに

気がふれて

萎えたる心

悔いる気もなし
都会の
まんなかで ひとり
お酒を飲んで
つぶれて…

泣いて
目を 腫らして
また 泣いて

もう
カラスの声が
聞こえる

ひとり…
おれはおまえに似ているのか

だれかに言われたそのことを

おまえから聞いたのは十年前

秋も終わりかけのころだった


ふたりのあいだのせつじつを

わたり鳥のようなせつじつを ....
とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている


頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草


内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う


 ....
あかい血だ
血は
いう

生きている

おまえは
生きているのだと

生きてる・・・

まだ
いきている

あたしは
血を流している

カラダじゅうから

あたた ....
普通の日々がすぎてゆくはずだった

なのにこの河の氾濫はなんなのだろう

明日に架ける橋なんてなかった

あるとすれば

荒れ果てた灰色の

置き去りにされたような橋ぐらいのものだ ....
これだけ地に足つかずにさびしいのなら

どれだけ傷つけあったって

会っているほうが

ましなんじゃないのかとさえ思えてしまう


神々の意思ではないのか


オリオン座だ
 ....
大好きな

下弦の月が

浮かんでる

貴方と私

闇のこころに
封印しよう
あの日のキモチ

封印しよう
あの日のトキメキ

封印しよう
キミのメルアド

封印しよう
キミの声

封印しよう
キミの写メ

封印しよう
苦しみの日々
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの部屋に帰ります- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-21
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うその技術- 吉岡ペペ ...自由詩410-10-18
業火- 森の猫自由詩6*10-10-9
目をつぶる- 森の猫自由詩6*10-10-8
きょうの新幹線- 吉岡ペペ ...自由詩210-10-8
チーズ- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-8
詩に- 森の猫自由詩4*10-10-8
絶望的な奴- ……とあ ...自由詩13*10-10-7
そうは- 森の猫自由詩4*10-10-7
彼女がカレーを選んだ理由- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-10-6
理由- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-4
幾度もの終わり- 苅田由枝短歌6*10-10-2
鈴虫- ことり ...短歌410-9-29
ukulele- ことり ...短歌410-9-28
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ダイブ〜夢で会えたら- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-26
冷たい子だね- 森の猫自由詩7*10-9-26
瑠璃いろのこの街で- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-9-25
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萎えたる心- 森の猫短歌2*10-9-21
ひとり- 森の猫自由詩1*10-9-21
わたり鳥たち- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-21
新しい日- 苅田由枝短歌12*10-9-19
あかい血- 森の猫自由詩5*10-9-17
氾濫しかけの河に架かるあの橋のように- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-17
神々の意思- 吉岡ペペ ...自由詩310-9-17
下弦の月- 森の猫短歌4*10-9-16
封印- 森の猫自由詩3+*10-9-14

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