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カスタネットの鳴るほうへ
落ち葉が泳いでいった
開かれた世界
忘れてた呼吸のリズムを思い出すような
お前が転がりこんできて2ヵ月がたつ。俺達は毎日やってるんだ。
表を行く人達は寒そうに白い息。俺達はこの部屋ではだかで過ごすのさ。
それこそ息も出来ないくらい、やってやりまくる毎日さ。
お前は ....
白い風に頬を撫でられつつ 坂を駆け上がる
ホームにアルタイト電車 人々乗り込む
止まるたび揺れつつ こぼれ急く
唯 洗浄された豚の薄皮に肉を詰める
唯 洗浄された豚の薄皮に破れない ....
壱
よるはむらさきまひるはみどりあなたはましろにきえにゆきそぞろなゆびさきはまどいふるえる
煌々とぼんやりと嗚呼輝く月は秩序ある虚無を愛でる此の魂の止まり木
霊的な不変真 ....
昨日、嵐だったんだ。
そうなの。
たくさん死んでる。
そうね。
もしもきみが
きみのぜんぶを
すきじゃなくても
それはあたりまえのこと
だってぜんぶは
だれにも
みえないんだから
こんなにがらがらの夜の電車の座席で、車中にたったふたりのうちのひとりのあなたの傍に座ってしまった私ですが、でも別にあなたの事なぞ全く気にかけてなんていなかったのです。
ただ、それなりに規則正しい振動 ....
聖夜には
森の大きなもみの木たちが
お空を支えているんだ
その枝という枝に
世界中の子どもたちが
靴下をぶら下げるものだから
プレゼントでいっぱいに ....
彼女の尻にささった巻き貝が
彼女を内側から照らす
ああ なんて明るい尻
なんて暖かそうな腹だ
そうして彼女は一個の
ジャンヌ・ダルク風キャンドルとなって
僕をも照らし
慰める
{ルビ白粉=おしろい} 眉墨 頬紅 香水
順をおう あたしの手は酷く女の様だ
万年筆 携帯電話 光る画面
順をおう あたしの手は酷く男の様だ
皆様 どちらをお望みですか?
ご購入の際 ....
「きょうはパパとおふろにはいるの」
ユキちゃんはすでにすっぱだかで
あたりをとことこ歩きまわってるので
父さんもあわててすっぱだかです。
シャンプー シャワー
ちょっとした格闘のすえ ....
穴を跨げ
そこに
あるべくしてある
穴を跨げ
見るだけで
深さを推測して
見なかったふりをして
穴を跨げ
落ちるパントマイムは
見苦しい
涼しい顔で
穴を跨げ
紫さんから見た
僕の瞳は
紫色
黄土くんに聴こえた
僕の声は
黄土色
臙脂ちゃんが読んだ
僕の言葉は
臙脂色
乳白さんが触れた
僕の涙は
乳白色
....
さっきまで
ともだちと遊んでいたのに
気がつくと
周りには誰もいなくなっていた
薄墨に暮れていると
むこうから
母が サンダルばきで
必死に走ってきてくれた
家へ帰る 道す ....
本当のことをいえば
ほんとの私はこんなもんじゃない
すごいのだ
あたりの様子を伺いながら
どこかの家に入り込み何かを得ようとする野良猫のように
意味もなく尻尾を振り
くるく ....
お〜い、
お〜い、
あなたたちは旅人ですかぁ?
お〜い、
お〜い、
私はただの幻の船長「フレデリック」です
お〜い、
お〜い、
こっちへ来ませんかあ
....
流れてきたから
そっとすくった
その手は
まだすこしあたたかい
必死でマッサージやら
なんやらをして
息を吹き返したと思ったら
どうやら気に入られたらしい
こまったなと首を ....
長縄跳びの長い紐で 電車の窓から誘う
あれは狐つき
ビルの屋上に上り 糸電話をどこまでも伸ばそうとする
あれも狐つき
順番に口を開き 遠くの山を意識するよう指示した
聞こえる? 聞こ ....
空港までのベイサイドロード
朝から最近一番の天気
雲は僅か端っこにだけ
海の向こうまで見渡せそう
君は無口
いつもの憎まれ口もない
窓の外
観覧車みながら
いつもの歌を聴いた
例 ....
わたしはあなたに幻想しか見ていない
だから幻想を見せてよ
もっとたくさん
呼吸が浅くなるくらいの
幻想を見せて
わたしはあなたの背後から近づいて
棍棒を振りかざす
力いっぱい振り ....
砂粒が吹きこまないよう
電話ボックスを 黒いカーテンで仕切れば
その四角さを 上から見たくなって
少し笑った
優しい手ざわりを吸いこみすぎたこと
数え直しながら
いくつもの秘密の隙間を ....
夕暮れ
街音が
ゴォー
と
下から吹き上がる
丘の上の
寺の境内
結界
そこにひとり
一瞬の事だった
耳鳴りのように
夕日が割れて
輝かしい光があふれ
われるよう ....
鳥獣店の前を通った
すきとおる鳥の声が
鋭い刃のように空をゆく
黒いアスファルトに金の粉が撒かれた
夕暮れ
私は子供に戻っていた
道の小石を蹴飛ばした
顔を上げると
夕日の逆光の中 ....
オリエンタルリリーに
オリエンタルユリって札をつけるのはやめて
ポインセチアをポインって略すのも論外
プリムラ・オブコニカは
オブコじゃないし
プリムラ・メラコイデスも
メラコじゃ ....
きこりは斧を打ちつけて太い幹を切り倒す
さぁ 石つぶてを投げつけようじゃないか
さぁ みんなで悪い噂話をしようじゃないか
チップをください
チップをください ....
秋は冬のことを知っているのだろうか
こどもが大人になるように、秋が冬に、冬が春になる
気付かないまま、秋は別人になるのだろうか
空が高くなり
金木犀が香り
気温が低くなり
葉っぱが色づ ....
おんなじくらい跳ねるなら
砂漠の町を飛ぶときだって
氷を振りかけたい
出してくれって叫びながら
ドンドンって窓を叩く人の
汗ばんで 黒い 顔に
乗り移れば流れ出す
私の水
くだ ....
手鏡を持つと みんな照らしてしまう
その柵の際から
聞き取りやすい匂いで 呼びかけた
蘇生術の手ほどき
邪魔くさい枠をどけて
もっと 回そうとした目が少しだけ
後は みんな吹き飛んだ流 ....
尖塔×2の教会へ続くSoLatesな二列縦隊
say!同音異義語と聖堂での大合唱!3bee
花から運ぶ蜜で球薬聖書に白紙の聖歌を貼
り付けテイルと神託はお話しの尻尾の文字
尖塔間に見当違いなビ ....
1
散天したナンテンを摘む球体関節の
長足が天圃を揺らすモールス-テンポ
もう留守になった巣箱のサテンの毛布に
告発者の独白がchillを喪して震えている
朝靄の満ちる未知の一縷は揮発性
....
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