すべてのおすすめ
強い決意が悪い事態を引き寄せる
そんな歪な予感を含んだ朝
煩いほどの太陽が空にあったが
ウェザーニューズは後雨だと告げていた
構ってる場合じゃない
濡れるか濡れないか分からないよ ....
手が五股に分かれているのって、本当はとても気持ちが悪いことじゃないかってことに気付いたのは小学4年生くらいのときで、
「人はもともとみんなサカナだったんだよ」
って先生が言ったりしたからどうして指 ....
しあわせの定義は
そのひと それぞれだ
財産
地位
家族
愛・・・
あたしはなんだろう
ずいぶん
変化してきたと思う
3人の子供たちは
いくつのなっても
あたしの ....
幸せなら屁をならそう
幸せなら屁をならそう
できるかぎり
大きな音の
強烈な臭いの
幸せ感たっぷりの屁をならそう
そして
みんなに屁を嗅がそう
不幸せなら屁はやめよう
不幸せなら屁は ....
ぼくは
その
映画を観なければ
ならない
きっと
その義務が
ぼくには
ある
ぼくの虐めていた
女の子が
死んだ
小学校の頃
虐めていた女の子が
死んだ
引越しして
....
どうしようもない
猫を一匹
買ってきた
どうしようもない店で
どうしようもない値段で売られていた
見るからにどうしようもない猫を
一匹
買って帰ってきた
俺は
ペットを飼うとか、そう ....
スペイン料理を作ろう!
赤ワインを用意して
テーブルクロスなんかも
掛けて
ぼくは真ん中
真ん真ん中
大きなスペインオムレツに
にんにくたっぷり
たまねぎ
ベーコン
だけど君は知ら ....
湯上りの
弛緩したからだを
鏡で見て
ふと気づく
以前より
陰嚢の位置が低い
このぶんだと
アメリカンクラッカーが
できる日も近い
痛いだろうけれど
驟雨
壁の絵を外すと窓がある
まだ名前のない誰かの清潔な床に
点々と零れた眠りを辿る
廊下に並んだ額縁の端
署名が目に入る
布をかける
遡行する
中庭の石畳はまばらに濡れ
痩せた ....
〜1番〜
立ちっぱなし
満員電車に負けた
いえ、3階にあるオフィスの
上り下りに負けた
右ひざがイカれた
きっと左ひざももうすぐね
必死になって
ダイエットに励んで
....
しょっぱい雨が滴り落ちる
時折
視界が白くぼやける
火をつけたばかりの煙草の軸に
見事に雨粒がヒットする
もう一粒ヒットして
見事に折られる
温かいはずであった
....
正直しんどいんです
降りられるんなら降りたいんです
今すぐにでも
こう言っちゃ悪いけど
あなたひとりですよ
まだ何とかなるんじゃないかと思ってるのは
何かを成し遂げようとか
もう少し ....
イカロスを真似た子
雪の夜の中 羽ばたいた
ガスマスクを着けた執刀医
薄緑の七つのライトで
その子を見つけて
火炎放射器で 射ち落とす
左腕と右肘 右半身から火をあげて ....
性欲がないなんてありえない〜って言えるほど 元気モリモリの年でもないので むしろ俺に性欲がまるっきりなかったら どんな人生を送ってきただろうなんて 考えてみたくなる今日この頃ごろ 皆さん如何お過ごしで ....
馬鹿が
俺に
ローンを奨める
金を借りろ
と
俺に奨める
馬鹿じゃないの?
馬鹿だ
金利で暮らす
奴がいる
この世にうじゃうじゃ
うじゃうじゃ
いる
墓場の
影の
足のな ....
断食あとの
大蒜味噌
茹でたキャベツに
御飯を巻いて
そうさ
おいらは
何も信じちゃいなかった
誰を敬ったりもしていなかった
田舎のやくざのそれと同じに
脳味噌忘れて
突撃
....
おいしいワカメが食べたい
ほんとうにおいしいワカメを食べられたら
もう
死んでもいいくらい
ワカメのほんとうの味を
誰も知らない
それは海の力を吸い込んだ
太陽と
潮風と
しあ ....
「鯨の気持ちがわかるのに
どうして私にはつれないの
A5ランクと呼ばれても
それで心は晴れないわ」
神戸ビーフ
泣いてどうなるのか
牛は
美味しいといわれて
ナンボじゃな ....
僕の大切なアダルトビデオコレクション 大船駅前ビルの地下で買った秘密のコレクション とっても大事にしてたのに ある日嫁さんに見つかった どうしよう どうしよう 押し入れの奥深く温めておい ....
「母さん
あの日の馬刺しは今も
あの味のままでしょうか?
そうなのでしょうか?
もしそうだとするのなら
ぼくはどうして
どうしてこのまま
こんなつまらないぼくのまま
生きてゆけましょう ....
自分の読んでるものが
自分の書いてるものが
たまらなく
たまらなく 卑小に見える
あたしって
なんて アタマ悪いんだろう
19から成長してないよ!
と思ったら
だれかが ....
今の俺は俺ではない
この俺は仮の姿だ
そう言いながらもう何年も過ぎた
「そろそろ目を覚ましたらどうだ。」
視線を真直ぐ俺に向け
あなたは諭すように言う
あなたの言うことに
間違い ....
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉
未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
....
水を飲むように
音楽を採る
人は 僕はもっと音を聞くようにならなければいけない
ピアノの
ギターの
あらゆる楽器の
そのものの音と感触
とてもおおきく広く多角的に偏在するよう ....
書き出すと止まらないのはいつも最初だけだ
最後はいつもくだびれはてて
逃げ出す
癖がついてしまった
他に逃げ出す場所なんてないのに
泣くのを我慢できるのはいつも最初だけだ
最後はい ....
{引用=
時間は不可逆なのに
舞い戻ってくる
生物の
柔らかさをまとって
僕は
悲しい
寂しい
どうしたらいい?
すべての過ちが
生えそろう
青々と葉を茂らせて
背の短い野 ....
どうして
いい人は
急ぐように逝ってしまうの?
あたしの中には
まだ 父が住んでいて
いつも 問題が起こると
はなしかけている
ときどき 緊急事態のときは
夢に出てきてくれる
....
抉り取られた砂浜に
未だそびえる
防波堤に
今日も砂は積もり行く
すっかり
潮の流れは変わってしまった
すっかり
海は
遠くに行ってしまった
澄みすぎた
....
一つ一つ、
確実に
記憶はフェードアウトしてゆく
初めから
霧の中にいたのではなくて
どこかで
座礁したのだ
ここは海
ここは船
頭の上に
高い帆が見える
彼らも反省している
....
朝自分で焼いたパンに
いっぱいの具をはさんで
大ぐちを開けて頬張るとき
君は一番輝いている
ボーナスが入って
我慢していた
お気に入りの化粧品を
次から次に買い込むとき
君は一番輝 ....
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