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足の爪はミドリにぬれた 密林で

おとなの おんなの 睫毛が下がる
そうだ
地獄なんだ
ぼくらはこうして
わざわざ
地獄に
やってきたんだ
地獄で
地獄でしか味わえない
地獄的ないろいろを
味わおうとして
この地獄に
わざわざ
やってきたんだっ ....
そうさ
ぼくらはキスをした
みんながもう寝た頃に
電車の終わった線路を歩いて
手をつないで
歩いた道を振り返って
ふたりを遮る
理由のすべてを振り切って
思えばそれが
ぼくらのささや ....
机の引き出しのなか
右の白い封筒には
レポート用紙が五枚
三つ折りでたたみ込まれていて
真ん中の一枚が
初夏の居間、
線香の香りのように
鼻の奥に
ひびき
ねじれて
横たわっている ....
小さな音で聞く
古い音楽のように

今日の何処かに住むような
哀しみであればいい


何より大切な光だと
思えた瞬間を

ふいっとこの手のひらに
思い出せればいい


東の ....
コスモスがコスモス色に咲いてて
ススキがススキのように揺れてる
土曜の朝
私鉄沿線の住宅地を
ぼくとたあくんは歩く

めずらしく陽が射している
建物の影が舗道をおおって肌寒い
ぼく ....
ずっと覚えている
長いこと凭れてきたあの約束
なんども繰り返し巻き戻して
いやだね、よのなかはつらいね
死にたい、死のうかいっしょにもうだめだと
おもうかたちが重なったらそうしようし ....
ドは
「どうしても行かなければならないんだ。」
「まって、矢吹くん、まって〜!」
のド

レは
レンホウの写真集、きっと高値がついてんだろうなあ
のレ

ミは皆殺し

ファは
 ....
でもそれは、
あ、という言葉ともつぶやきとも知れない
といきするしろいすいじょうきの
連結に
わたしは路上をしゅぽしゅぽと
滑走する

屋根つもる
雪たちに挨拶する
敬礼をびしっとか ....
ドは
「もうどうでもいいんだけどねえ、実際。」のド

レは
レンホウ昔オッパイに泡つけてたのレ

ミは
ミョウガのミョ

ファは
ファッキンプレジデント!のファ

そ〜こはダメ ....
この土地にくらして/わたしは深く息をする

なびかない風の日も/灰色の冬もあった

草の使命とはなんだろう/道の記憶はどこだろう



この土地にくらして/わたしの炎がはし ....
ドは
「これだからド素人は困るわ〜。」のド

レは
レーニンはつるっ禿げのレ

ミは
淫ら妻マル秘テクニックのミ

ファは
ファウルカップなしでローブロー合戦のファ

そ〜 ....
          伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
          白いペンションがある

          庭に大きく茂る木
          それが やまももの木だ
        ....
僕は少しだけ強くなりたくて
地面を蹴って歩き出した
つもりだったが

昨夜の雨のように
地上に散らばって光っている
星のように

蹴った地面はぬかるんでいて
思わず見ることになってし ....
瞬きをしたとき
虹色鳥がマラッカ海峡へ飛び立っていた

瞬きをしたとき
知り合いを乗せた救急車が通り過ぎていた

瞬きをしたとき
子供の頃のシャボン玉がパチンとはじけていた

瞬 ....
細いラインの

その奥が

何故だか

無性に気にかかる

穿いてないより

気にかかる

凡そ分かっているはずなのに

そんなに違いはないはずなのに

そっと隠してい ....
その昔、私は東急田園都市線沿線に住んでいて
学校が水道橋にありましたから
神保町は庭みたいなものでした
毎日のように行きました、古本を買いに
詩集?いいえ、詩集なんか
一冊も買ったことありま ....
もしこれが詩でも文字でもなく
もしこれがただの記号だったとしても
そんな事は構わないんだ

僕のいた学校にバカは沢山いたけど不良と基地外は一人もいなかった。

剥き出しの暴力と反抗
その ....
忘れてしまっていたはずの言葉を
反射させられるようになっていた

どうやら
自分は戻ってきたらしい

自然に発せられていたはずの言葉に
けっつまづいて
唇を思いっきり噛んでしまった
 ....
砂肝一本
獅子唐
銀杏

俺は今日まで
何処に居た?
何処から何処まで
何処を通って
この焼酎の
お湯割の
湯気の向こうに咲く
花の

花のような貴女の笑顔の
記憶を辿 ....
I love you
掃除機に
いや正直に言うよ

I love you
嫌われるかもしれない

I love you
消え去って
しまうかもしれない

I love you
 ....
※本作は、一部に過激な表現が含まれていますが、
 あくまでフィクションであり、
 特定の人物、団体を誹謗、中傷する意図はございません。
 あしからず。


「先生、急患です」
看護[婦] ....
シャッターが下りたままの店が並ぶ

小さなショッピングモール

冬の曇り空

ベンチに腰掛け

妻の買い物が終わるのを待つ

傍らには無言の少年

僕は少年の手を掌で包み込み
 ....
人生は夕暮れを迎えようとしている
午後のお茶の時間は
終わったのだ

陽が沈みゆくのを
ただ見送る
うわのそらに陽が沈む

わたしはわたしを
解らぬまま
ふわふわ
夕暮れを歩く
うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ

衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める

足元に着やすく ....
むかしは色恋沙汰をかきしるした歌や文学が嫌いだった
万葉の昔からバブル崩壊後の現代まで
なぜ世界は色恋沙汰で溢れているのだろうと思った
もっとすばらしいことが世界には存在するのだと信じた

 ....
ガツだ
ハツだ
コブクロだ
どうしても
ホルモン好きで
止まらないんだよ
コリコリと
シャキシャキと
なんとも歯ごたえ
ぼくを殺す
やった
やられた
そんな関係だ
ホルモンだ ....
東南アジア沖で竜巻が発生した理由を科学者が調べたら
アルゼンチンの蝶々が羽ばたきしたときにできた
空気の流れのせいだったのだという

こんなにも世界は複雑だと科学者はいう

ひとりの老婆が ....
孤独を感じるのは
何も知らされていないと
知らされるとき

知らされるのは
いつもどうでもいいことばかりで
肝心なことは
時間がうんと経った後
知らされていないという事実と一緒に
や ....
羽根が降っている
黒く震える、黒鉛で編まれた空から
伝える為の光を帯びて
束になることなく散らばる幾億の羽根が
神様を信じようとしていた人達の記憶を抱えて
電線と油と機械に覆われ ....
m.qyiさんの自由詩おすすめリスト(1225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生け花- 佐藤真夏自由詩2+*10-1-29
地獄- ふくだわ ...自由詩210-1-28
ぼくらはキスをした- ふくだわ ...自由詩310-1-28
よわいほね- 佐藤真夏自由詩5*10-1-28
チビ- 松本 涼自由詩510-1-27
花の名前をおぼえられない- 角田寿星自由詩15*10-1-23
腐食- 鎖骨自由詩410-1-23
シラミのうた- 花形新次自由詩1+*10-1-22
吐雪- mizu K自由詩1010-1-22
ドミソのうた- 花形新次自由詩1*10-1-20
この土地にくらして- あすくれ ...自由詩9*10-1-20
ドレミのうた- 花形新次自由詩2*10-1-19
ペンション_アントルメ- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-18
僕は少しだけ強くなりたくて- 佐藤伊織自由詩210-1-17
コンマ何秒- 花形新次自由詩410-1-17
Tバック・ドリーマー- 花形新次自由詩4*10-1-16
涙の神保町- 花形新次自由詩2*10-1-14
僕の学校にバカは沢山いたけど不良と基地外は一人もいなかった- 虹村 凌自由詩4*10-1-13
釣り座で考える- 北村 守 ...自由詩310-1-11
やきとり流儀- ふくだわ ...自由詩410-1-3
I_love_you- 花形新次自由詩2*09-12-13
QQ病院のキケンな一夜- ネット詩 ...自由詩309-12-6
決意- 花形新次自由詩3*09-12-5
浮遊する- 近衛天涯自由詩109-12-4
仕度- 笠原 ち ...自由詩18*09-12-4
失われた色恋沙汰をめざして- パスカル自由詩309-12-3
コブクロ- ふくだわ ...自由詩209-12-3
お葬式- パスカル自由詩409-12-1
孤独を感じるのは- 花形新次自由詩109-11-30
冬空- 鎖骨自由詩109-11-30

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