汚れた言葉
 かき集めて
 この夜空に
 放てば

 汚れた言葉
 よく噛んで
 お腹の中で
 消化すれば

 僕の赤い舌を
 ちょこんとだして
 横にいる悪魔ちゃんに
 ....
 彼女のところからの帰り道
 見送ってくれた彼女が目を輝かせた
 「見て、あの星!」

 見上げるとキラキラまたたく星が見えた
 「たぶん、金星やろなぁ」
 「きらいでしょ?」
 「 ....
 頭が数字でいっぱいになると
 詩が書けなくなる
 
 不満が解消されて
 悩みがなくなると
 詩が書けなくなる

 人に伝えたいことなんてないときには
 詩なんか書かなくていいの ....
 美しく輝きに満ち満ちた世界
 見上げればユニコーンが駆けている
 その先に何があろうとなんて考えず
 ひたすら先だけを見て駆ける

 突然の警笛に目を覚ます
 この寄せ鍋の世界で
 一 ....
 止まることなく
 車輪は回り続けて
 
 今夜銭湯帰りの空の三日月は
 泣いてるように見えたのは何故?

 心の穢れを落とそうと
 湯船に浸かって体を洗い
 それでも落ちないと嘆いて ....
 見上げた天井にそれは映る
 夜更けに甘い罪を犯す僕には
 その幻が見える

 艶やかな黒い髪の毛が輝き
 そしてまた好奇心に満ちた黒いつぶらな瞳
 僕に向って微笑んでいる

 きっと ....
 東の空から揚々と日の光りが白み始め
 僕らのこの街は柔らかに浮かび上がる
 すこし肌寒いひんやりとした空気
 胸いっぱいに吸い込んで蒼朝と一体になる

 まだ少し眠い目を大空に向ける
  ....
 果てしなく続く道
 果てることなき夢の断片
 遠ざかる夏の声
 訪れるのは冬の足音
 
 泣き叫ぼうが
 大笑いしようが
 詩を書こうが
 書くまいが
 明日は無神経に玄関のド ....
 難しいことは考えない
 人は考えたくないから本を読む
 僕は本を読まない
 思春期に読んだ本は数知れないが
 相手を攻撃するだけ
 自分を守るためだけに本を読んでた

 言葉だけは覚え ....
 空の上からぽっかりと
 僕達を見下ろす月がある
 夜の宴か満月か

 地上に湧き立つ生命の神秘
 それを見下ろすお月様

 言葉で伝えず明かりで語る
 雑音だらけのネオンを眺め
  ....
 人生という一つの時
 さまざまに彩られし人生

 怪物に会うこともある
 仏にあうこともある

 こんな真夜中に寝られないで
 カチカチ音を立てて
 不埒な詩を書く者もいる

 ....
 約束なんてしてないけど
 あなたに会いたいから
 親には禁じられた扉を
 開いてみようと思った

 時のいたずらは
 季節の変わり目には
 必ず現れて
 僕の頭をグレーに染める
 ....
 酒は独りでは呑まない
 煙草とコーヒーがライフライン

 青紫の煙の先にモニターが瞬き
 端には冷えた缶コーヒーを配置する

 ニコチンとカフェインが
 僕の創作意欲を書きたてる

 ....
 
 ぼくにはわからない
 明日の風がどこにむかうのか

 ぼくにはわからない
 自分がどこに行けばいいのか

 ぼくにはわからない
 あなたに何を語ればいいのか…

 でも
  ....
 涼しげな風に吹かれて冬の到来を予感させる
 いつも僕はここにかえってくる
 道端に転がってる滑稽で憎めない話
 拾いあげて化粧をほどこす

 通りがかった公園では
 紙パックの焼酎を ....
 こんなゴミだらけの街にいても
 きみの瞳は穢れない

 穢れきったぼくを
 やさしく叱ってくれる

 きみの見上げる空には
 罪なんてない

 いつも重い荷物を運ぶきみは
  ....
 うちは猫のナッチいうんや
 かわいい女の仔猫やで
 ご主人様にごっつう可愛がられてるで

 うちの趣味はヤモリ捕まえてきて
 動かんようになるまで
 いじくりまわすことや
 他にも ....
 突然の{ルビ雷=いかずち}に目を覚ましたわ
 隣りにいるはずのあなたがいない
 どうなってるのよ

 違う女と枕を並べて眠っているのね?
 そうよ
 あなたはいつだって
 私の涙を ....
 今日につながる道は平坦じゃなかった
 曲がりくねった道もあり
 ぬかるんだ道もあった

 黒い雲に隠れて見えない午後も
 太陽は必ず裏切らず昇ってきてくれた

 夜のジャングルにいた頃 ....
 
 季節風は風向きを変えた
 僕達は異なる道を歩くことになった
 信号機のランプは黄色に灯る
 もう こんなところまで来てしまった

 涙のない別れ
 突然の別れ

 二人で舞った ....
 ささやかな快楽と引き換えに
 悪魔に魂を売った男がいた

 垣間見せる仕草には
 気付く人には気付く冷たいベクトル

 遠くで
 どこか遠くで暮してみたい

 街では全ての人が看守 ....
 正直者はバカを見る世の中
 それでも自分に嘘をつきたくないのだが

 蜘蛛の巣のように張り巡らされた友人関係
 一人をたてれば一人がくさる
 本当のことを話せば諍いがおこる
 修羅場はま ....
 茜空が僕達を照らしてる
 きれいなオレンジ色に映るボールを
 投げては受け
 受けては投げ
 
 弟と家の前の路地で
 夜の帳が降りるまで
 キャッチボールをしていた

 やがて味 ....
 秋に装飾され始めた街角に立つ君は
 凛々しく軽やかでその髪を風にまかせてる

 ルージュもつけない唇は
 すれ違う人々の視線から逃れられない

 風が舞うとき 
 君まで舞いあがりそう ....
 白紙の紙の上には神は宿っている
 どんな色にも
 どんな言葉も
 その白い世界は受けとってくれるんだ

 時には失恋の詩を
 時には季節風情を
 時には魂の知恵を

 書き手を紙と ....
 
 鈴虫鳴くは秋の風情 

 戸惑いのなかで耳澄ます
 
 慣れつつあるも不甲斐ない

 一人の時間に埋没し

 ときめくことなどないけれど

 嵐のような 日々は過ぎ
 ....
 僕達は時間の船に揺られて
 明日へと流されていく
 
 明日につながる今
 この瞬間にも時は止まらない

 長く続く航海も
 いずれは岸に辿りつき
 安堵の一息つける日がくる

 ....
 昔、食堂で働いていた
 明け方5時まで開いてる店で
 ローテーションで昼出たり、深夜出たり
 
 働き始めてからしばらくして
 高校卒業したての女の子が二人
 一人はどこにでもいるような ....
 とにかく眠たかった
 窓の外には雨音が聞こえていた
 眠るでもなく起きるでもなく
 浅い眠りの中で見る夢は
 悪夢ばかりで弟が僕の首をしめていた

 季節の綱渡りを続けるこの頃
 アラ ....
 激しい夏の日々は遠ざかり今は秋
 太陽は街を焦がし山を焦がし海を焦がした
 熱は放射され僕達にも注がれた

 まだ肌が小麦色に残る腕や背
 夏の思い出そのあやふやさ
 祭りのように胸が騒 ....
山崎 風雅(526)
タイトル カテゴリ Point 日付
悪魔ちゃん自由詩206/10/23 0:03
星の余韻自由詩406/10/19 2:36
おさかな自由詩306/10/18 17:36
駆ける自由詩306/10/17 9:06
安全第一[group]自由詩406/10/16 2:25
いつも幻が自由詩506/10/15 4:01
蒼朝自由詩506/10/14 7:35
なるようになる自由詩406/10/12 1:03
駅までの道自由詩706/10/11 1:52
お月様自由詩506/10/7 1:37
牛丼屋自由詩606/10/5 3:02
新しい靴自由詩306/10/5 0:31
煙草とコーヒーと詩と自由詩506/10/4 2:11
大きな大きな樹木自由詩806/10/3 1:25
罪なき人々自由詩406/9/30 21:58
パジャマ自由詩606/9/29 23:33
ナッチ自由詩506/9/28 23:25
恋に狂って自由詩306/9/27 22:11
流れる雲を見ながら自由詩806/9/26 12:33
林檎の実自由詩406/9/25 0:57
幸せレストラン自由詩506/9/21 0:44
嘘でもいい自由詩406/9/18 23:07
キャッチボール自由詩806/9/17 22:07
秋のステキな時間自由詩4*06/9/17 1:46
神と紙自由詩306/9/17 0:31
後悔のない道自由詩306/9/15 18:58
少女自由詩306/9/14 23:24
青春の朝自由詩206/9/14 1:00
まどろみの午後自由詩306/9/13 13:44
火照り自由詩906/9/12 1:05

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