私はよく自分の衝動をとめたり、理解する方法を他者を説得する際に見出す。それは小学4年の頃から幾度となく襲われてきた死にたいという衝動であったり、対照的に自分の中にある冷静な部分に対してである。冷静な部 .... 隙あらば寂しいと言おうとするこの口を
誰か縫いつけて下さい

私が言うことで傷つく人がいるだけで
何も生み出さない

この言葉を

誰か縫い付けて下さい

一人眠る冷たい布団
ど ....
手のひらに見つけたぴんく色の肉球で
疲れた貴方の頬に触れる

目の下のくまも丁寧にふに
冷たくなった頬もふにふに

疲れをすべて捕まえて

明日、また頑張れるように

にゃーとなく ....
ぽっかりと空いた

ある日起きたらお腹に大きな穴があった

拳が入るくらいの大きさ

いつも行われるちょっとした出来事のせいで
ついにかと溜息を付く程度の何ともあっさりしたものだった
 ....
もしも私に貴方好みのしっぽがあれば
私を愛してくれたかしら

ふんわりふわふわのしっぽがあれば
独りの寂しさ無くなるし

あたたかふんわりで
貴方を包んであげれるのに

怒った時はぴ ....
私の獏はもう居なくなったみたい
悪夢を見て泣きながら目が覚めるのよ

愛されていたことが錯覚だった昔みたいに
もう抵抗さえ出来ない

獏は私の目を見ないわ
ただ決められた順序で決められた ....
やわらかい太陽光を集めて

おっきいパンケーキ焼こう

小麦粉ぱんぱん

とりさんにも頑張ってもらいます

原子や火の力じゃなくて

自然で優しいお日様をお呼びしました

普段 ....
あおいことり
籠の中のことり
籠の中で歌います

少し寂しさ運ぶ歌
はらはら落ちる葉にのせて
遠くのことりにお伝えしたい



元気です
以前のような自由は無いけれど

風に ....
雲は糸で動かされているのよ

これは君が私に残した最後の言葉



ここから見えるあの猫のあくびさえ
君の目には糸が見えた


庭に咲く白い花も
風が動かしているのかと問う君に
 ....
あおいみずを

ここちよさをおもいかえしています

きらり

きらりと

うろこがふるえ

みどりのもにあいさつ



つちのにおいを

ひろわれたいたみのあるやからし ....
死にたいと言わせて下さい

自己愛に塗れたものだとしても
言葉を吐くことで救われるものがいるのです

同情を欲し悲劇のヒロインになりたいと
願ってもいいじゃない

一人きりの夜に

 ....
黒色の水に吸い込まれていく
手慰みに遊んだおはじきにも無かった色ね

吐露した言葉に
文字に

白い世界は穢されていく

黒衣のおばが漏らした遺産の話

黒という色がおばを穢してい ....
夜空になみなみと星を注ぐ

暗い夜空が明るい形を描くまで
月に近い屋根の上で熱いココアを飲もう

夜空からこぼれる星屑をコップに受け止める
僕の傍で

黒目が星をうつすキャンバスになる ....
湖面に浮かぶ人影

黒髪を透き通る水に満たし

白い人形か
蝋人形か

感情を消して燃えている

眼球のある場所から蓮の花が咲き

孤独な白い蛙が花に寄り添う

誰も来ない深 ....
辛いこと
何も話してくれないのなら

私は何のためにいるの

言葉を思い返して
繋ぎとめる糸が脆いのが分かる


この糸が遠くまで


本当に繋がっているの

自分の視覚を ....
夕飯にとっておいた秋刀魚の青を吸い込む

洗濯物を干しながら

何もない空に吹きかける

夕焼けが青空に戻り、烏が腹を立てる

洗濯物乾くまでほんの少し

庭の柿を代わりにどうぞ
 ....
浮かぶ雲をかき集めて胸に抱いた

雲は少し湿っていて

強く抱きしめる度に青い雫を落とす


服は青色に染まった

空は青く染まり、泳ぐ雲は心地が良さそうだ

泣いたことも忘れ
 ....
仮面を被り赤子の様に泣く女
いつものように帰って来たよ
その仮面は笑顔であるのに


あぁ、何て醜く哀れだろう


こんなに空が綺麗で青いのに
涙と鼻水は止まらない
仮面の下は、ぐ ....
どうやったら止められるのだろう

本を読んでみたりもした
詩を書いてみたりもした

どうやったら止められるのか

これが今、最大の悩みである

よく考えてみたら悩みがこれだけであるこ ....
凍った兔は缶詰に入れられていた

床は兔だらけで
もちろん、その兔は縫いぐるみで
継ぎ接ぎだらけの兔の目には釘が打ち込まれていた

その真ん中で男は兔を掴み切り刻む

布切れを雪のよう ....
夕暮れに浮かぶ雲を吸い込む

仕事疲れの体に心地良い睡魔を運ぶ

ふわふわと柔らかい

幼いころに母にせがんだ綿飴みたいに

甘い明日をくれる

暗闇が雲を仕舞い込む前に

母 ....
降る雪と共に、このまま消えればよかった
弱い自分に吐き気がする前に、土に埋まり虫に食わせればよかった
好きになる前に、精神が狂いたかった


犬となる
忠実な犬となる


なきもしな ....
認められた気がした
初めて生きている気がした

時々生きているのか分からなくなる
リスカをやる訳も分かる気がする

生きていることを確かめたい

昔から確かめようとしていた

血管 ....
顔さえも見えない人を追っていた

実家に帰る電車の中

目は姿を探していた

その他は付け合せのマッシュポテトみたいに味気ない

次元の違うホームを見る

誰かを探している

 ....
硬く冷たい土を掘る

がりがりと赤いマニキュア、黒く汚れる

こぼれていく長い髪、かきあげることも無く

暗闇の中、見る人もいない

野犬の群れ、遠くで月に吼える

風に揺れる髪を ....
わたしはいつのころからでしょうか

誰もいないほど遠くに行きたいと思うのです


ひとりでなど生きていけないほど寂しがり屋で


食物連鎖なら間違いなく一番弱いくらいなのに


 ....
雪のように消えてしまう

この手のひらからほろほろと

温かさも去ってしまう

思い出が膨らんで流れ落ちるしずくが
夢ではないと思わせる

堪えられない

また一人

一人と ....
叫んでいるよ獣のように

神を呪い、地に唾を吐く女が
両手を広げ、空に向かって悪態をつく

何故、わたくしではないのですか

女の声が空高く僕の元へと届く時には
もう既に人ではない別の ....
暗い夜が怖いよ

そう地球が泣くと

小さな月は優しく照らして言った

そばにいるよ



家に近づく度に足は震え始めた。昨日のことが頭を過ぎった。
直子が私の「うざいよ」という言葉に怒り、何かを話しかけてたけど何も耳に入ってこなかった。
「綾香!聞いてるの!!」
見ると ....
暗闇れもん(406)
タイトル カテゴリ Point 日付
聞き役散文(批評 ...004/3/14 15:25
縫い物自由詩4*04/3/14 0:01
ねこのて自由詩2*04/3/13 18:22
暗黙の了解自由詩004/3/12 23:24
しっぽ自由詩4*04/3/11 17:24
ねむり未詩・独白0*04/3/11 15:02
春パンケーキ自由詩0*04/3/10 20:56
あおいことり自由詩1*04/3/9 22:35
つむぎ糸自由詩5*04/3/7 22:00
うろこ自由詩104/3/7 12:10
ことば遺棄自由詩2*04/3/6 14:56
黒の葬列[group]自由詩4*04/3/6 12:18
星空の下自由詩4*04/3/5 12:08
ひっそりと湖自由詩2*04/3/4 20:55
自由詩004/3/4 14:52
空画廊自由詩104/3/4 0:35
雲のない空自由詩0*04/3/3 15:00
仮面の女自由詩1*04/3/2 12:20
吐露自由詩1*04/3/1 15:16
兔缶詰[group]自由詩2*04/2/29 21:41
綿雲自由詩2*04/2/28 22:13
犬薬自由詩2*04/2/27 19:08
灰色自由詩004/2/27 1:27
自由詩3*04/2/26 21:16
永久に自由詩004/2/20 20:51
独り言(渡り鳥)自由詩004/2/20 7:08
逝ってしまうぽっぽばあちゃんへ自由詩2*04/2/18 21:07
鰯雲自由詩004/2/18 0:40
約束自由詩1*04/2/17 22:15
PIGSTY②[group]散文(批評 ...004/2/17 9:41

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