誰もいないねずみ色の道
星の瞬きを頼りに遠い宇宙の民がやってきたよ
何億光年もの時を紡ぎ
宇宙の塵を詰め込んだ真空ポケット
銀色の四肢
レモン型の目
頭部は大きくワレワレとか言う
ウチュ ....
窓際のくちばしを軽くつまむ
ルージュに染まった指先

日の当る窓辺で広がる白いスカート
白く 光る

軽くあしらうしぐさ
抱きかかえる手をすり抜け
残す
ワイシャツの赤
言葉は凶器になった
胸を突き刺し、見えない血生臭さを感じる
漏れることの無い様に歯を食いしばって笑顔を見せる
少しでも弱音を逃がしたら崩れてしまう
頑張っていた
幸せを手に入れるため
幸せ ....
やわらかく

いいにおい


野郎どもが妄想の世界に描く
後ろに投げた肋骨から生まれたという女

そんなものはこの世にはいない

生まれてきた男の中からランダムに選び
未来シュミ ....
搾り出すように懺悔した声がわたしの手と足とわたしを愛した全てに
やさしい楔を

理解できない涙を残しあまくひとりだけ 

ひとりぶんのきみの十字架を背負い
時の動かぬ世界をあざわらって生き ....
イチゴをすり潰し
白く若い四肢に塗り
舌を這わせる
そろり
    そろりと

泣き叫ぶ自分の声をパンドラの箱に隠して
赤く熟れたイチゴを潰す
食いしばる口から流れた赤い糸が
知らず ....
目玉焼きから芽が出て
それはベーコンを連れたまま空へ伸びていった
木が目玉焼きごと机を押しつぶし
屋根が世界へ口を開く

果てしない日常を捨て自由を得るか
広い世界が手の届きそうなところに ....
ねむりなさい
夜空の星の輝きを忘れて
冷たく甘いゆるやかな夜の時を忘れて
コーヒーは大人の語らいとけだるさに必要なの
あたたかな布団
心地よい闇に抱かれ目を閉じて
耳に届ける夜たちの声
 ....
透明になったように力も無く揺れる
少しの言葉遊びが途方も無く面白い
面白いこと
幸せなこと
何一つ無かったようなそんな顔をして

夜の街で人を潰す
ごみを漁るノラには優しく
犬のように ....
苺のボタン
黄色い小鳥柄のリボン
かたつむりが殻に隠した乙女の涙

花びらに乗りながら、春風ティーを飲む

隠れ湖に潜む銀色の魚のうろこ
雲の切れ目から現れた虹

オレンジ
ジャ ....
泣きながら目が覚める

当の本人達は自分の起こした過ちに気づかずに
いつもと変わらない明日を
いつもと変わらない作られた家族を

すすり泣く妹の声
頭の中でお互いがお互いを罵 ....
赤いリボンに包まれたままケーキを大切に守ります
飲み込むことは許されず
これが僕の仕事とは思いながらも
ちょっぴり我慢ができず
クリームをほんの少しごちそうさまです
子ども達の笑顔
残念、 ....
壁に体を少しずつ
感情を引き換えに飲み込まれてみる
疲れ果てた魔法使いにハルシオンと交換で得た安らぎの場
飲み込まれるのも怖くない
恐怖を一番に喰ったのか
わたしはおれはきっと楽になる
安 ....
うそつきオバケが一匹いて
昔からうそばかりついていた
本当と嘘とを半分ずつ混ぜ込んだ
絶妙なうそ
うそつきオバケのおかげで
絶対にばれないうそつきになった

けどなんでだろう
心がこん ....
花びらを口に
それだけでなんとなく



特に赤い薔薇の
シルクのようなさわり心地の

それとも華やかではなく清純かしら
春めいたチューリップの

モグラに勝てるくらいのすずら ....
金平糖を白い世界に放った
愛しき子のため

星が欲しいといつまでも夜空に手を伸ばし
汚れていない瞳で
いつまでも綺麗な心で

信じる
いつから出来なくなったのか

金平糖を買いなが ....
やだと利口な魚
船を作る妖精たちは時には我が侭を言いたくなってもいいのですよと優しく微笑んだ
暗い海の底でのお話
キラキラ光る沈没船に眠る金塊なんて何の価値も無く
キラキラと光る鱗が妖精たちの ....
小さな銀色のスプーンですくったゼリー
宿る兎の魂に歌声を捧げて
長い耳をわたしから
盲目的に消して
善悪も知らないと
無垢を装ったわたしに

リボンを結んであげる
心も一緒に

飲 ....
疑いの芽を摘み取って
抱いた疑いの鳥を打ち落とす狩人を
狩人を
落とした涙の分からぬままでいいから
体が朽ちるまで可能な限りの羽を使い
あたためたい
私に出来ることはあたためることだけ
 ....
出来立てのチョコレートを前に

今ゆうわくされてます

誰がだ!
隊長!わたくしがです!
きゃつはどんな技をきさまに繰り出したのだ!
口に入れると甘くすぐに溶けちゃうよ、攻撃です!
H ....
夜の海に浮かび
白く光る水母達よ

どうか
時を渡る橋となって

死者の待つ
白い花咲く星屑の島で

失くした涙を探して欲しい
桜が舞う春の雪
手から離れ舞うあなたに夢うつつ

虫ピンで留め
もう飛べない剥製にして
恐怖に見開かれた目も僕だけを見つめればいい

桜舞う夜
生きて舞うあなたに
僕の目は留められた ....
街頭の明かりを
ひとつ
ひとつと
吹き消していく
真っ暗な夜道を一人
影に気づかれないように、そっと
内緒
そっと
秘密
蝋燭を消すときの
泣きたくなるような
久しぶりに母の胸に ....
痛みさえ心地よい
ここは月の扉
ある時
ある女の気まぐれで
開く
ビーナス
光を赤い羽に変え
声を夜風に隠し
札束を手に
ネオンの消えた
ひとときを飛ぶ
てくてくと
歩く足にすりすりしながら
猫になる
おひさまの匂いがする
ぽっこりしたお腹にのって
重いって言われるまで
だだっこしたい
大きな羽の中で
何も考えず
ただ眠りたい

愛しい匂いに包まれて
時を過ごしたい

そばに

ただそばに

それだけでうれし涙を流すほどに
花が咲く

電子に埋もれたこの世界に

自分色の花が咲く
日常に魔法使いのぴかぴかしたものが落ちてきた

何年も待っている
漆黒の夜空を見ながら

新品の箒を持って飛ぶ

異世界への切符
布団の中で爪をたて
いたずらしても
頭をなでなでされると嬉しくて
恥ずかしながら、私
ごろごろ喉を鳴らしてしまうのです
語る言葉が多すぎる

別れの言葉となる悲しいもの達を白い鳩に変えて
屋根裏部屋の少年は空に別れを放った

鼻をくすぐるのは焼けたパンケーキで
同世代の子ども達の幸せな笑い声を 
なり響く ....
暗闇れもん(406)
タイトル カテゴリ Point 日付
ワレワレハ自由詩1*05/4/24 15:07
窓辺自由詩1*05/4/24 14:57
マリア自由詩2*05/4/1 19:03
告発(2005.4.1)自由詩1*05/4/1 17:45
世界の果て自由詩005/3/31 23:55
自由詩2*05/3/30 23:47
ニュース自由詩0*05/3/29 21:55
こもりうた自由詩1*05/3/29 14:27
犬の目自由詩0*05/3/28 22:12
おもちゃ自由詩1*05/3/24 23:08
家族[group]未詩・独白1*05/3/21 16:03
ケーキの箱自由詩005/3/20 12:36
夢中自由詩0*05/3/12 17:08
うそつきおばけ自由詩1*05/3/10 21:51
花びらを口に[group]自由詩3*05/3/6 16:34
金平糖自由詩005/3/4 22:07
オイルサーディン自由詩1*05/3/2 20:38
ピーターパンシンドローム[group]自由詩2*05/2/22 2:03
自由詩1*05/2/22 1:57
誘惑未詩・独白1*05/2/15 15:37
水母自由詩2*05/2/14 18:17
春の雪自由詩2*05/2/14 17:17
魔法使い[group]自由詩3*05/2/8 22:51
ビーナス自由詩005/2/8 22:10
ねこにんげん(2)自由詩5*05/1/8 0:19
ゆめ自由詩4*05/1/7 3:01
自由詩3*05/1/4 22:34
流れ星自由詩2*05/1/3 16:39
ねこにんげん自由詩3*04/12/30 17:52
遥か遠くの国[group]自由詩104/12/30 2:33

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