ねむり
暗闇れもん

私の獏はもう居なくなったみたい
悪夢を見て泣きながら目が覚めるのよ

愛されていたことが錯覚だった昔みたいに
もう抵抗さえ出来ない

獏は私の目を見ないわ
ただ決められた順序で決められた感情で
夢ではなく希望を貪り喰ってしまう

探る甘い言葉とは裏腹にばらばらに裂かれていく希望の二文字

痛いと泣いたら私のためと離れていく
苦しいと泣いたら傷つけてしまう

狂おしいくらい

いつもの様に笑顔を見せるわ
変わらない私で居られるのよ
傷つかない人よ、私

悪夢を見ます

独りで抜け殻になった私がそこにいます
抜け落ちたものを暗闇の中で探し続けています

抜け落ちたもの

誰か満たして下さい

音楽も本も全てのことがただ通り過ぎていくだけ

愛してもいいですか

生きているか分からないのです

生きていていいですか

価値も無いから誰も愛してくれないのですか

なら私はどうしてここに居るの

どうして ねぇ 

どうしてまだ生きなければならないのよ

信じたい信じようとしていたのに
どうしてその言葉を私に

助けて

また私を捨てるの

夜が怖い 怖いよ

独りにしないで独りが怖いの怖くて堪らないのよ

傍に居て下さい

私がなくなるまで希望を食べていいから


未詩・独白 ねむり Copyright 暗闇れもん 2004-03-11 15:02:11
notebook Home 戻る  過去 未来