おいおい、もう寝ちゃうの
ねこのてパンチ
ふにっと肉球
起きないなら知らないよ
こっそりお布団に潜り込んで
鳴くのも我慢して
怒られるまで
肉球でほっぺた包んじゃう
知らなくていいよ
知らなくていいの
お前はずっと清いままで
心がずっと幼い日のままで
ずっとその澄んだ眼で
お姉ちゃんを断罪してよ
夢の中でバァさんから貰った手紙
みんなばらばら
その次の日、父は行方不明になった
妹は独りあの家族という牢獄で肩を抱き、悲鳴を押し殺す
母はまだ独り夢の世界から戻らない
あなたたちを愛してい ....
くたくたのスーツをひるがえし
自転車に乗って坂道を下りながら
空に広がる星屑の街に挨拶
返事の代わりに
街の一番の美女が空から駆けてくる
まっちをすって
何が見えるのかと聞かれたときも
ただもういないおばあちゃんが見えるのと
悪い男達をだましたの
まっちを売って
ご飯なんか手に入らないから
わたしの無垢だった心を売って
世 ....
なんでもない景色に涙が出そうになる
ごめんなさいの意味で必要以上になかない
アイスのふたを舐めない
日々何かを変えようとして
かわらないつまらないわたし

少しでも毎日が希望に変わるように ....
不幸せな頃
わたしは死に憧れていた
神にさえも暴言を吐くくらいにわたしは死に好かれていた
わたしが
そう
ずっと幸せであったことに気づくまで
電車の中からふと見た夕焼け
夕焼けは実は虹の ....
布団に転がり帰りを待つの
家猫みたいに残り香を嗅いで
誰もいないから
この部屋はわたしのものよ
この世界はわたしのものよと
思いっきりお布団でじたばたしてやる
帰ってきたあの人が
叱って ....
電車の窓から空をみていた
明るい日の光を浴びて雲達は気持ち良さそうに泳ぐ
真っ青な空に少しずつわたしを近づけて
雲に触れるか触れないかの間で
雲が受けた風を受けて進む
電車のドアは更なる空へ ....
罪だろすべてが

遊ぼう遊ぼうみかちゃん
いれて
いれてよ
ここはこわいの
たすけてー
ばんばんばんばん
みかちゃん

耳を押さえて溢れ出しそうな声も抑えて玄関を見る
ガラスの向 ....
?
はれんちと言われると
なんだかそわそわしてしまう
私の存在がはれんちなのか
私の行動がはれんちなのか
はたまたいつの間にか私の名ははれんちなのか
何はともあれ
頬を赤く染めなんともな ....
ふんわりもここ
もここの毛
手ざわり最高
いいにおい
ふんふんと嗅いですりすりする
なでなでされるとぐうとなる
そんな可愛いひと
寂しい夜に何百もの架空の羊がなしえなかった
速さで
 ....
おちておちてくずれていく安らかな気持ち
しずんでふかくえぐりとって涙を流す無機質になる
雨音を聞き夜に帰る
あの日の夜に
去っていく後姿を見ても
愛してくれと泣き叫べないどこか冷めた頭で ....
久しぶりに彼にあう
嬉しくてたまらなく愛しいきもち
表面上では、ノーリアクションのポーカーフェイス
抱きしめあう嬉しさにこぼれかけた涙も彼の肩でこっそり拭くのよ

ふふ

そんな、わ ....
叫び狂う
夜空に向かって両手を広げ
蛾にでもなったかのように
キラキラとした粉を振りまき
星もない空にでも
誰にも言えない悲しみを打ち明けるように

生きている私
生きてきた私

 ....
悲しい時に楽しい詩など書けません

悲しいを沢山使いすぎて悲しみの表現も不十分です

凍りつく手足
何も映らない目
痛みすら伴う言葉

人を疑い生きすぎて
大切な人さえ信用できません ....
空間にいくつも描かれる縦線の世界
刻まれる空間と共に水滴が運ぶ音の洪水
雨雲の下一帯にいたら注意して
知らない間に楽器にエントリー
空から雲が生まれるのを見た
何処までも青く
海の青を吸い込んだ空は雲を産み
海の魚の夢を乗せて
一羽の鳥が
海と空の境界線をどこまでも
指先から甘いしびれが
足先からの甘いふるえが
すべてを包み息もつけないほど
気付かれる前にふるえを隠して
慣れたしぐさを演じて
誘うサロメ
ふくらみはじける前に冷たい言葉をかけて
首につ ....
はちみつがすき
癖のある濃い蜜も人差し指ですくい取って
甘い蜂の子のための愛情を横取りした気分
だけどそんな日も悪くない
花が少しずつ溜めたごちそうを
蜂が奪いわたしが奪う
はちみつがすき ....
脳を食い散らかし進んでくる
羽音が眠りを起こさせまいと
頭の中で鳴り響く
ぐじぐじ
ぐじぐじ
ぐぐぐと足がこむら返りを起こしても
蜂の目を顔に張り付かせながら
肩を震わせ
闇を見つめる
銀色の星屑を集めたスプーンを空から切り離し
宇宙を知ったかぶりする
星をとろうと手を伸ばす
あと少し
子供心があれば取れたかもしれない
大人になりきれず
空想も減り
夢にも限りがあり
 ....
蜂蜜色の雲
甘い夜に向かって雲達が空を旅する
ためいきが花の香りをまとい風になった
誰かの涙を感じた雲が隠す雨を流した
雲間から現れる光の渦
光のベールをまとう空の住人になって
宝を見つけ ....
木に耳をあて
聞こえるのは水の声
空からあふれ出す水達を受け止めた手は潤いを伝え
次々と降りかかるしずくを全身に受け止める
水は自由に体を渡り
必要なときに
必要なだけ
潤いをくれる
 ....
黒い爪が私をえぐり
深い海の底に眠る
柔らかく身にまとう肉体は羽を生やし
記憶に縛られた人々の頭の中を飛び回る
破壊された肉体は魚を生かし
つながる光の渦
近くにある寝息
触れるほどに近い人肌
すべてをくるみ
痛い現実から私を救う

その世界だけは闇でも怖くなく
寂しさに泣く夜も逃げ出す

暖かさに触れ
聞こえないくらいの小さな声で名前 ....
布団の中の暗闇世界
ひとりべやです
いいでしょう
懐中電灯とあまいお菓子を持って
子供なら雷からおへそを守る
大人ならむふふ
シェルターだ
夜になったら明日戦う
戦士達をやわらかく包み ....
壁にぴったり耳をつけ
隣の声を耳にする
一人暮らしって寂しいんです
ぬりかべであればいいのに
きっと耳をあてたら
うひゃひゃって
ぬりかべを欲する前に欲すべきことは
化粧落としと一緒にく ....
麻痺性の毒が徐々に姫君のお体を
赤い林檎に刻まれた可愛らしい歯型をサンプリング
恐怖におびえた目
いつもより白い肌に生臭い舌を這わせて
鼻歌交じりにスプーンを
サディスティックに
クライク ....
チェリージャム
とろとろと口の中で踊る果実
鼻をつく酸味
髪を撫でる手に口寄せて
あまいチェリー
グロスで曲線をなぞる
暗闇れもん(406)
タイトル カテゴリ Point 日付
ねこにんげん(5)自由詩0*05/10/10 16:43
清い妹自由詩005/10/10 16:35
世界には神様がいて[group]自由詩1*05/10/10 16:24
ひととき自由詩005/10/1 22:57
まっちをすって[group]自由詩3*05/10/1 22:45
ねこにんげん(4)自由詩1*05/10/1 22:38
夕焼け涙未詩・独白2*05/9/15 16:14
ねこにんげん(3)自由詩4*05/9/15 15:29
空列車自由詩0*05/9/8 22:55
こわい[group]自由詩1*05/9/6 15:44
はれんち自由詩5*05/8/30 4:03
ひと自由詩1*05/8/30 3:33
雨音自由詩2*05/8/30 3:24
シャイガール自由詩1*05/8/28 0:01
自由詩1*05/8/25 0:48
髪に触れ、寝顔を見つめ自由詩2*05/8/24 2:05
自由詩2*05/8/22 13:05
見上げる自由詩2*05/8/5 14:21
サロメ[group]自由詩005/8/5 14:08
メス蜂自由詩1*05/8/2 18:33
孤独自由詩005/8/2 18:26
天体望遠鏡自由詩4*05/6/4 21:23
虹あそび自由詩005/6/4 21:02
自由詩5*05/5/29 18:59
めぐる自由詩005/5/22 21:20
夜話自由詩1*05/5/22 21:13
シェルター自由詩3*05/5/3 1:48
都会砂漠[group]自由詩1*05/5/3 1:40
小人達[group]自由詩005/5/3 1:27
チェリー自由詩0*05/4/24 15:12

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