赤頭巾、ほんとうはね

狼さんに食べられたかったの



ある満月の夜、

窓から見えた狼さんはとても綺麗だった

毛並みが月光を浴びて金色に輝いていたの



お婆ちゃん ....
頭痛がする

脳内妄想が具現化して

理性を喰い尽くし

下世話な言葉を囁いて

現実に引き戻したかと思えば

くだらないゴシップで

腐敗を進めてくる

霧がかかったよう ....
すくい取った甘い夢を
流れ星に似た銀色のスプーンで
獏の口に運ぶバイト

夜の闇に似た獏は
いつもそれが当たり前のような顔をして
口をあける


口の中には昨日食べた

ユキちゃ ....
めーめー

くろやぎさん

めーめー

しろやぎさん

お手紙書いても

食べられる仲

いいのかそれで!!

めーめー

いいのか…

めーめー

いいな…
 ....
甘い言葉をあげて

よく馴染んできたら 力いっぱい壊す

弱い抵抗は香辛料で
喜ばせるだけのただの肉塊に風味づけ

通り過ぎるだけの存在には なりたくないから

傷つけて

記憶 ....
夜が怖い
夜になると過去が襲ってくる
昼間、隠してあった弱い自分が
今のボクを飲み込もうとしてくる
耳を塞いでも
暗闇の何処からかその声は聞こえ
暗闇を無くそうとしても
目を閉じればそこ ....
痛みさえ今の俺には狂気に変わる

踊りあかそうこの夜を

抜け殻のように揺れる空虚なカラダ

あぁ、滑稽じゃないか

幾千もの肉塊を抱いて

奇麗事の世界で眠ったままの眠り姫

 ....
日の当たる場所で

少しでも笑顔に触れることが出来るなら

わたしは貴方の愛玩人形でもいい
真四角の箱を突付いてみると
箱が困って足を吐きました

それは夜に似た黒いヒールを履いた綺麗な足でした

白くて
スベスベして
ツヤツヤしていました

軽く唇を触れた変態のわたしに
 ....
バラバラと零れ落ちる破片抱いて

流れる雲の行く末を見ていた

二本の柱が支えるこのカラダ

少しの風にでも流されて行きそうな抜け殻と化し

近くで聞こえる羽音に脅え

愛したはず ....
道に置かれた花、崩れていく

カサカサと干からびた音をたて、楽器に変わる

何かが崩れいく音は心地よい

大きい粒子がカサカサと
小さい粒子がサラサラと

風と混じり、空の青に染まる ....
愚か者と呟いてから

泣くの

誰もいない真四角な箱の中で

誰も来ない棺おけの中で

泣くの

心は複雑で常に痛みさえ伴っていたから

この心、抉り出して

すっきりする ....
欲しいと差し伸べられた手を
わたしは振り払うことしか出来なかった

自分が壊れ行く感覚に
何かに追いすがろうと
つかんだのが貴方だった

痛みだけを貴方に残して
飛び立った、わたしを
 ....
痛いと泣いてもこの心は止まらない

いくら薄紅色の血を夢見たって

この体内を巡る液体は腐敗した浅黒い赤

そんなドロドロとした粘着物

血と崇めるより

この花の蜜を崇めたほうが ....
カラカラと音をたて壊れ行くこの身は
元々わたしでは無い抜け殻のようで
幼い頃に捨てた
黒い目の取れた熊の縫ぐるみのようでもあった

無邪気な残虐さが熊の口を針と糸とで縫い上げた時の様に
わ ....
告白します

わたしは偽善者です

孤独を恐れ
人の気に入ることばかりを言い続ける

心はどこかへいったままで都合のいいことばかりを呟く

偽善者です

でもある日

壊れま ....
すみません

初対面で申し訳ありませんが

殺してください

えっ

何を戸惑っているんですか

早く

ここにあるナイフで一思いに

何を遠慮しているんですか

首に ....
ある日

彼女の肩に小さなラベル

本当に見過ごしてしまいそうなほど小さいラベル

聞いても「何のこと?」って笑うし

思わず内緒で使ってた

合法ドラッグの副作用かとビビル

 ....
床に散らばったもの

失ってはいけないものだった

抜け殻の私

狂ったダンスを繰り返す

スローテンポで

繰り返し

時には激しさ増す影に

怯えた目は麻薬だった

 ....
使い方

使う前に、よくお金をあげてください
人前では体から離し、適度に触れる程度にしてください
傷害事件等の恐れがありますので人気の無い所へは行かないでください

ご注意

自宅や会 ....
部屋で穴を見つけた

それは模様替えで移動させた
タンスの後ろにあった

人差し指の第二関節ぐらいまで入る

親指は入らない

小さい穴

中指を突っ込んでみると抜けなくなった
 ....
暗闇

フワフワした毛並みが心地よい
触れた手にまとわりつき
冷えた体に温かさをくれる
強く抱くと爪を立てる
叱るとおずおずとその爪を引っ込める

暗闇

これはきっとネコだろう
 ....
金魚のようにお口パクパク

白い無機質な箱の中
飼われた可愛いわたしの蚕

耳も無いの
目も無いの
足も無いの
手も無いの
あそこも無いの

もちろん
唇も無いのよ

わた ....
蜂が巣を作るように

居場所を作った

野良猫が家の軒下で
いつの間にか
子を産むように

子を作った

それは
存在を確かめる行為

喉にサンマの骨が刺さったような
チク ....
わたし、よく集めます

きっかけは道端で見つけた
おもちゃの指輪でした

赤く光る
その輝きにひかれ
気づいたら、集めていました

集めたものは沢山あります

びーだま
画鋲
 ....
風を切る音

笑顔

驚き

笑顔

悲鳴

笑顔・・・

真っ白にショートする

これは決して

ショートケーキとか

躊躇いがちに呟いて

ショートとショー ....
サクサクサクッと
リンゴチップ
赤い皮が食欲そそる

シャリシャリシャリっと
ウサギちゃんリンゴ
可愛い耳に食欲無くす

パクパクパクッと
アップルパイ
甘くてちょっぴりすっぱいリ ....
赤く染まった空

蝉の抜け殻を踏みしめながら

少し離れて歩いた

くしゃっという音

ウルサイくらいの蝉の声

手の届く範囲にあるのに

勇気が無い俺

片手に持った雑草 ....
蝋燭の火吹き消して

薪割りに使った斧、持って

さぁ行こうよ

森の中

近くで見つけた電動のこぎりでもいいさ

行こうよ

夜の森

生き物達が寝静まる

心地よい ....
蛾を喰った

チョコレートみたいな味がするって
誰かの言葉
試したくなって

ちょっとした
興味本位で

蛾を喰ってみた

ジタバタするあいつ
捕まえると
毒になる粉
いっ ....
暗闇れもん(406)
タイトル カテゴリ Point 日付
狼さん[group]自由詩503/11/3 0:10
頭痛自由詩003/11/2 23:42
獏バイト自由詩203/11/2 2:38
めー[group]自由詩203/11/1 17:25
±D自由詩003/10/28 17:23
[group]自由詩103/10/28 17:22
自由詩103/9/27 11:43
人格1/2自由詩003/9/27 11:24
病室、足フェチ[group]自由詩103/9/20 16:00
残像自由詩103/9/19 23:34
風化自由詩003/9/19 21:22
自由詩003/9/10 0:30
人格1自由詩003/9/8 18:16
自由詩003/9/7 0:10
自由詩203/9/6 23:32
はい自由詩103/9/5 1:28
すみません自由詩003/9/5 1:06
好奇心自由詩003/9/3 15:31
影絵自由詩003/9/2 23:17
ラベル自由詩103/9/1 13:37
自由詩003/8/31 12:54
ネコと自由詩103/8/31 0:18
自由詩003/8/29 21:35
ニャー自由詩003/8/29 0:37
気がかり自由詩003/8/28 17:44
微妙さがうり自由詩003/8/27 23:46
リンゴチップ自由詩103/8/27 18:54
夏、終わり自由詩103/8/25 20:43
楽しいキャンプ自由詩003/8/25 0:09
蛾を喰ってみる自由詩103/8/24 23:19

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