信じてる
あなたのこと

あたしたちだけの
記念日
だれも知らない
秘密の時間

いつか
あたしを
連れ出してくれると

この
緩やかな牢獄から

信じてる
あなたのこと


おなじ
闇をもった
共犯 ....
あたしは 猫

ココのママに7年前
野良でいたところを
拾われたの

それから
ずっと お腹の空くこと
ないわね

たっぷりのミルクで
ママが育てて
くれたの

にんげんの ....
老人ホームのお婆ちゃん達の前に 
エプロン姿の僕は立ち 
「花嫁修業です!」と言いながら 
台の上にボールを乗せて 
今日のおやつのお好み焼きの生地を 
でっかい泡立て器を握り 
ぐるぐる ....
真冬の寒い日
葉がすべて落ちて
魚の骨が起立する
銀杏並木の坂を
ゆったりと降りて行く

僕は何の理由か気づかずに
気づかないまま
躓いてしまった
小石一つ無い道だったはずなのに
 ....
                     100905




いつかの
間違いのない期間を
充実させた大型の骨組み
シロナガスクジラからコクジラにイルカ
8月の醤油樽は乾ききって ....
一定、一定の過去を創りだす

わたしの
しんぞうのうらがわの、
思想力と安楽死を求めてる、
わかく
やわらかく
なまぬるいそんざいかん



宇宙葬に関わっては、
いまだ周囲 ....
私を叱った検察官と町で会う向こうは私の顔を忘れて

勉強の合間に聴いた音楽と外を吹く風重ねて聴いた

駅前を歩く猫がさっと走るそういう感情がふと湧いてきた

思想からさらに思想へとはしごし ....
きょうは 間に合った
帰り道
この街のタワーは
光って 迎えてくれた

紫色だ
明日も晴れだ

緑は曇り
青は雨
天気予報タワーだ

タワーのある街に住んだのは
初めて

 ....
 
 
連休になると
白いクルマに乗って
父がやってくる

私は連休に関わらず
仕事だから
玄関に届けられた新米で
そのことを知る

ああ、男の宿命とは

親の死に目にも会え ....
扉などあってもなくてもよくて、
それはわたしの肺が
さくばん死んだ蛾の燐粉で
みたされるのとおなじこと。(こうこつ、
通り抜ける、みどりの、さけび
それは あした
砂丘につづく列車に
骨 ....
ときどき
風のように想い出す


のようなもの

唇をとんがらせて
僕でない何かを
見つめてばかりいた

あの頃
あまりにも痩せ過ぎていた


のようなもの

 ....
{引用=
中途半端な気持ちで
ハウ・ドゥー・ユー・フィール?
と問えば
こぶしがかえってきた

涙が流れ出る夏
涙があふれる夏

みんなからだがおかしい
脳のどこかもおかしい
 ....
 
 
今日もまた
おなじ道を通って帰る

いつかあなたと
偶然会った
あの道だ

白いクルマに乗ると
あなたはいた
これから松島で
ゴルフなのだと言う

そんな日も
あ ....
{引用=

( 乾いた木のままでは つらいのです )
( 秋がやってくるなら なおさら )


通り雨の大粒な なみだのような冷たい滴に
もうこれで 夏が終わるのを知りました
すぐにや ....
{引用=
夜の鉄塔に
不意に生える街
怯える目を
置き去りにして
黒々と
増える

天辺から
樹が生えたかと思うと
それも鉄の塊
夜が音を立てて吼えた
音にならなかった
だが ....
その子は

”太陽のようこちゃん”と
呼ばれて 育った

あぁ 自分は太陽みたい
なんだな
と ぼやんとおもいながら

思春期を過ぎ

闇の部分をココロに
かかえはじめた

 ....
口笛についての十箇条
という本を手に取る
森は今日も図書館だ
また迷い込んでしまう
薬研堀の夜景は夜飛ぶ鳥たち、の巣
漏れ出したようなかすかな星空よりも
営みの湿気をまとった森の夜光虫 ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
まぶしすぎて螺旋を描いていた
体中の塩分が海に向かって
こぼれだしそうで
じっとフェンスを睨んだ

死んでしまうまでの時間を
生きていると呼ぶのだ
死んでしまう前に
生きているだけのこ ....
チリンリン、と揺らめく風鈴
遊び場の向こう側は忙しなく
夢から覚めてしまったような淡い切なさが

心ここに在らずと渦巻いた

雲は黒く立ち往生
夕立は期待はずれ、流れ落ちた蜃気楼は
次 ....
AKB48の小野恵令奈ことえれぴょんが
今夏限りでAKBを卒業する
そんな夏なんだ

買ったときは三十センチほどだったマングローブの木が
もう一メートル近くに育った
葉を触ると
つるつる ....
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
発泡酒2缶を勢いに

エアコンかけて
アタマふわふわ

目はすわって
アイロンをかけている

主婦業60%以下の
ダメなあたしには
めずらしい行動だ

あたしは
昔 暗唱する ....
 
 
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う

ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに

遠いところから
会 ....
{引用=
雲烟の中
銀河座標に沿ってゆく
冷たい蠍火
真夏の巡礼
迷うこころが重なってできた
道の途中で
重力だけ頼りに立っている
同じ足で
アクセルを踏む
ラジオから流れる
地 ....
                 100831





クリスタルの庭園に
カットグラスの彫像を納める
納入予定日は1ヶ月後
手慣れた職人さんは熱中症で入院中
そのお弟子は ....
花はどこへ行った

なんて問い続けるよりも大切なものが私たちにはあった
それが今の生活であることは否定できないし
ひとの望むものなんて目に見えるものに他ならないのだから

ありふれた結婚生 ....


その大いなる人々は
歌声と一緒にやってくる。
峰峰に雪を戴いた白い山並を越え
覆い隠すような人数で
その歌声と一緒にやってくる。
誰かのために歌う訳でも無く
止むことのないその韻 ....
あした と あたし は

よく似ている

あしたのあたし
あたしのあした

疲れきって
予定をぼうにふった
あたし

さて あしたはどうしよう

とろけそうな太陽に身をかくし ....
町には、
都会の路傍の実を摘み
ジャムを作る女もいるのです。

黒く指をそめながら、
けして与えられるものでも
買うものでもなく
何かを知るために。

立ち枯れる花たちが、
夏色を ....
石川敬大さんのおすすめリスト(1132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
信じてる- 森の猫携帯写真+ ...3+*10-9-6
- 森の猫自由詩3*10-9-6
おやつの時間_- 服部 剛自由詩410-9-5
友ー躓きー- ……とあ ...自由詩9*10-9-5
うろおろのむし- あおば自由詩6*10-9-5
平方に曲げて- usoni自由詩9*10-9-5
tanka- 葉leaf短歌310-9-5
タワーのある街- 森の猫自由詩4*10-9-5
宿命- 小川 葉自由詩110-9-5
夏葬- 萩野なつ ...自由詩1310-9-4
ガリガリ君のようなもの- nonya自由詩8*10-9-4
みんな、おしまい。- 真島正人自由詩7*10-9-4
- 小川 葉自由詩310-9-4
ピノキオ- 月乃助自由詩12*10-9-3
酸化した街- 真島正人自由詩5*10-9-3
太陽と月- 森の猫自由詩8*10-9-3
口笛についての- たりぽん ...自由詩510-9-2
夏が挽く歌- 橘あまね自由詩2610-9-2
展望台と世界の花- 瀬崎 虎 ...自由詩310-9-2
夏の終わり- 中原 那 ...自由詩810-9-1
えれぴょん- 真山義一 ...自由詩1510-9-1
川のコトバ- 殿岡秀秋自由詩6+10-9-1
アイロンをかける- 森の猫自由詩4*10-9-1
最後の家族- 小川 葉自由詩810-9-1
遠吠え- 高梁サト ...自由詩9*10-8-31
三軒目の鴉- あおば自由詩7*10-8-31
決別のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29+*10-8-30
歌声- ……とあ ...自由詩16*10-8-30
あした- 森の猫自由詩4*10-8-30
Blackberry- 月乃助自由詩14*10-8-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38