{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日


ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日


眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日


静かなく ....


航行すべく人は完熟し、窃取された内側と内側に、逆らう砂の世紀から離れて、泳ぐ翼を縫い合わせている。だが石は諦めていた、露悪するだけの岩すらないことに。飛魚は絶望していた、感光するだけの直線す ....
独立記念日の夜
祝いの祭
星明りの夜空に光の花が舞い散る
願いを集め 放ち
大輪の夢を咲かせる
けたたましい空の鼓動となって
瞬時に消え去る はかなさに

―― 祖国という明日をもとめ ....
約束の場所を忘れてしまったのだと
忘却をたぐりよせる日々が続いている
わたしも、あなたも、
同じとはいえない、似通った部分を共有しているだけで
帰省本能さえも持ち合わせていなくて
ひとつの寄 ....
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
「恋」

七年目の恋に
激しく身悶えするような
情熱を注いで

イケメン男子は
初夏に早々と
もてないブサイク男は
落ち葉を揺らしながらも

たった一人の女しか  ....
誰かを好きになるってことは

いつか
その誰かを
嫌いになるっていうこと

誰かに好かれるってことは

その誰かに
いつか嫌われるっていうこと


わかっていたはずなのに
  81.

  太陽の真実を
  月が省察している

  82.

  会議室のホワイトボードに掲げた
  サハラ砂漠のレントゲン写真
  言葉は保冷剤ほどの値打ちもない
 ....
狩野川台風で橋が落ちたために
駅からタクシーで大まわりして
修善寺温泉街にはいった
九歳のぼくは父と母に連れられて
和風の大きな旅館にはいる

玄関をあがるとすぐに大きな池がある
池の周 ....
カワイー

長音符をつまんで
口に運ぶ

ツルルン

艶っぽい弾力に
歯を立てる

ジュワン

甘酸っぱい歓声が
舌を震わす

オイシイ。

ふくよかな句点を
唇をすぼめて

吹き飛ばす

 ....
                    100702




地震が来るとブロック塀は崩れやすく
危険です
3段以上積むのは非常識で
人の安全を考えない自分勝手な人です
新しい標語 ....
こずえとこずえをむすんだ線で空を区切ってください
右側にあるのが悪い雲
左側にあるのが良い雲です
どちらにも雲がなかったら
そこが天国です
明るい空から
さわさわと緑の雨が降るから
おまえの誕生日は
いつも濡れている

水色の
ローラーブレード
畳の上で
肘あてや膝あての
具合を確かめている
それは
おまえを守るため ....
しもた屋の二階の窓から眺める世間は
霧雨にすべてが濡れている。
少し前囁かれた

 ちょっと起きておくれよ

という女の声に 後ろ髪引かれ
そのまま昼まで 居付いたが
この雨で世間に戻 ....
どこまでも果てしないブルー憧れは波の彼方に今も揺られて

水平線沈む夕日を背に受けて終わった恋を海に葬る

悲しみは寄せては返す波のよう真珠の涙{ルビ零=こぼ}れたままで

今もなお忘れら ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと誘ってくれた
ぼくらは二人で
校庭の隅に立つ鉄棒に向う
鉄棒は低いのから
順番に高くなってい ....
もういない 親がもとめる 理想の姿
いつまでも 欲ばりばかりじゃ 現実は
適わぬ夢で 満ち溢れ
右往左往の 紫陽花の雨
知ってか知らずか 色あいが 
性別越えての まだら模様 

もういない 幼き日々 ....
 
 
かえり道
コンビニに寄る
誰もいない
レジの奥で
店長が眠ってる
そのことは知っている
私は万引きせずに
発泡酒ではない
ビールを二本買う
おーい
店長を呼ぶ
どうせ ....
夜のわたしは
太陽のうしろで一人
藍色の鏡を抱いて泣いている

眠るように
唄うように

仄かに輝くことしか
ゆるされないわたしは
信ずる者は望まない

猫のように
従順ではな ....
だだっ広い雨上がりの空に
僕にはない言葉がさ迷う

地上の、揺れの、草の、言葉
湿気、温度、雲の距離

僕の言葉は枯渇して
君の言葉を吸い上げる

地球、亀、象、

天文学的な、 ....
握りこぶしに八割の水分
寝具に横たわり
タンクトップも脱いでしまって
タオルケットに巻かれてしまえ
コットンが素はだかを優しく撫でる
身体感覚が昇るからうつぶせを楽しんで
ひと ....
それは忽然と現れた。
スパニッシュブルーの空を突き刺してそびえ建つ、
研ぎ澄まされた円錐形のオブジェ。
傾斜角75度の強い意志が天を貫いている。
指し示す先はどこまでも高く
その先端から曖昧 ....
赤い熱と
青い熱の交錯に立つ

在りもしない雨音
流れてくるものさえも信じない左手

夢を、
夢物語と終わらせない揺るぎない夜に
何が云えようか

約束はいらない
嘘に終わるくら ....
 裏切りというものは強すぎて熱すぎる光のようなものだと彼女は感じた。裏切りの光によって切り裂かれた後、その傷にはどうしようもなく重くて硬くて冷たい或る物質がまとわりついて、複雑に気まぐれに傷を啜り続け .... {引用=


「嘘は命のバロメーターさ」
と、
歌の文句に教えられ
死なないための一心で
嘘をたくさんついてきた
おかげで気がつけば
嘘は
嘘それ自体で
はばたく羽を持ち
夏の ....
         
          懐かしさがほしい
          喉から手がでるほどに
          だが賛同は得られず
          君はしなやかに回る
      ....
「疼き」

わたしは女吸血鬼
逞しくばしっと叩くような男が好き
やるかやられるか
そのスリルがわたしを余計興奮させるのよ
でもね最近
草食系とか言って
わたしを見ただけ ....
 
 
まもなく
トンネルを通過します
と車掌が告げると
列車はわたしの耳を
通過していくのだった

長い車両は
途切れることなく
睡眠の世界を通過していく
暗闇の中
回転する ....
孤独でない人間なんていない。
その事実だけが、私を安堵させる。

職場の上司が、手品を始めた。カード手品ってやつだ。時々、その成果を披露してもらう。だいたいは金曜日の飲み会である。飲み会自体が手 ....
あの
つらかった
あの頃
唯一つ二つの
悦びとして
隠れるように
買いあさった雑誌よ
今やそれらが
違う形の
脚光を浴び
私は寂しく
阻害された
遠く隔てられた
あの純粋な悦 ....
石川敬大さんのおすすめリスト(1132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七曜日_(即興七行詩)- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...30*10-7-5
探索- 葉leaf自由詩110-7-4
Independence_night- 月乃助自由詩11*10-7-4
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サクランボ- nonya携帯写真+ ...11*10-7-2
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海の夢- 未有花短歌8*10-7-1
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夏の来る前に- プル式自由詩1410-6-30
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renovation- 渡 ひろ ...自由詩20*10-6-29
中錯- あおい満 ...自由詩2*10-6-29
機械の定義- 葉leaf自由詩410-6-29
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アメリカンウェイオブライフ- 真島正人自由詩7*10-6-28
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Magic- umineko自由詩19*10-6-27
For_My_Youth_- 真島正人自由詩3*10-6-27

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