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肯定する

天気予報
ふざけるな

髪の毛
他人の ....
電車
降りる駅の看板が動きだす

見る
睫毛の間に雨粒の影

晴れ
瓦屋根の隙間から雀がでてくる

気配
振りかえると自分の影

授業
突然教師がさしてくる

歩行
つ ....
明日は合気道の審査である
深夜に寝汗をかいて
眠ったのか寝ていないのかわからないまま
眼が冴えた

今年の一月から
この日のくることを告げられ稽古を重ねてきた
その間寝つきの悪い夜は
 ....
酔い
記憶が途切れている

グラウンド
前を走る人を抜くとき風になる

走馬灯
覗かなければただのぼんぼり

車輪
一本に見える

山の手線
書斎兼寝室

乳房
小学校 ....
叔父がつくってくれた
平べったい玉子焼きをたべてから
小学校にでかける前に
ぼくは儀式をはじめる

父と母がまだ寝ている四畳半の寝室をすこしあけて
二人の寝姿を視野におさめる
それから目 ....
締めきった部屋の中にいて
小さな風を感じる
どこからきたのか
あたりをみまわす

ベッドで寝ているぼくの胸を
よぎる小さな影
どこからきたのか
窓に仕切られた空を見る

独りのとき ....
インドのビンバシャラ王は王妃イダイケとの間に子がほしくてうらなってもらった。すると仙人が死んだあと子として生まれ変わるといわれる。仙人にきくと、あと三年で死ぬからそれまで待ってくれといわれる。王は三年 .... 胎児

鰓で呼吸していました
母が引越しのための交渉している
子宮の中が狭苦しくなったので
ぼくはからだを硬くしました

誕生

はじめて空気が
喉をとおったとき
胸が裂ける痛み ....
友達とビールを飲む
突然そこにいるのがいやになる
話していて楽しかったけれど
話題がぼくからそれると
組になって話す人達のなかで
ぼくだけ話し相手がなくなり
夜空に
七分咲きの花の群の
 ....
コトバになる前の液体が
血管のように
からだじゅうをめぐって
指のさきからしみでる

溶けているのは
うれしい
かなしい
すき
きらい
うつくしい
きたない
そして
点滅する ....
隅田川は天井川で
千住の街から川面は見えない
母の知り合いの子が
釣りをしていて溺れ死んだ
川岸に菩提樹の若木を植えてみんなで拝む
小学校入学前のぼくが土手の上からのぞくと
黒くて巨大な蛇 ....
酔いすぎたあとの朝の目覚めは
透明な悲しさ
霧の湖の水面に
さざなみがたち
底がゆれる
どこまでも沈めるようでいて
波間にただようしかない

ぼくの影はぼくの形から
女の長い髪が広が ....
家にはじめてテレビジョンがはいったのは
ぼくが八歳のときだ
十二月の寒い午後
第九交響曲を唄う白いブラウスの女性たちが
画面に映る
カメラは三人くらいずつを順番に写していく

近くにだれ ....
夕暮れの道場に電球が光る
入口の傍らに鉢植えの赤い薔薇の花
母と一緒になって道場を覗く
柔道着を着た大人と子どもたちが
笑顔で挨拶する
その中にキツネの目をした小学校の同級生がいる
見つか ....
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
席替え

小学校三年生になって担任が変わった。しばらくするとその女性教師は席替えをした。授業に集中しない生徒を前の方に集め、静かに授業を聞く生徒を後ろの席にした。だいたい男が前の方にあつめられ、女 ....
小学校から家に帰ると
母の店に勤める悦ちゃんが来ている
兄たちは学校からまだ帰らない
今のうちに二人で遊ぼう
きっと楽しい時間になるだろう
ぼくはランドセルを投げだす
悦ちゃんは少年少女世 ....
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
狩野川台風で橋が落ちたために
駅からタクシーで大まわりして
修善寺温泉街にはいった
九歳のぼくは父と母に連れられて
和風の大きな旅館にはいる

玄関をあがるとすぐに大きな池がある
池の周 ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと誘ってくれた
ぼくらは二人で
校庭の隅に立つ鉄棒に向う
鉄棒は低いのから
順番に高くなってい ....
東京都足立区立千寿第二小学校
一年三組の教室に入る
すでに半分くらいの同級生たちが来ている
ぼくは黙って自分の席に向かう

座るとうつむいて
机の上の
ナイフでえぐられた傷跡や
木の節 ....
石川敬大さんの殿岡秀秋さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
変わる- 殿岡秀秋自由詩511-5-15
ぼんやり- 殿岡秀秋自由詩511-5-1
審査前夜- 殿岡秀秋自由詩211-4-15
廻る- 殿岡秀秋自由詩511-4-8
視界を選ぶ- 殿岡秀秋自由詩511-3-15
どこからか- 殿岡秀秋自由詩611-3-1
アジャセのしるし- 殿岡秀秋自由詩311-2-1
呼吸期- 殿岡秀秋自由詩811-1-18
居場所- 殿岡秀秋自由詩611-1-1
記憶の小道- 殿岡秀秋自由詩710-12-20
蛇の川- 殿岡秀秋自由詩410-12-1
霧の顔- 殿岡秀秋自由詩510-11-1
テレビジョンの中にはいる- 殿岡秀秋自由詩610-10-1
満ち潮のように- 殿岡秀秋自由詩710-9-15
川のコトバ- 殿岡秀秋自由詩6+10-9-1
その教師は間違っている- 殿岡秀秋自由詩210-8-15
焼かれすぎた胸のフライパン- 殿岡秀秋自由詩410-8-1
川のコトバ- 殿岡秀秋自由詩410-7-15
修善寺狂想- 殿岡秀秋自由詩510-7-3
逆上がり- 殿岡秀秋自由詩410-7-1
木の葉のささやき- 殿岡秀秋自由詩210-6-1

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