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{引用=
そこにいないということで
目隠しをして
だけれども
部屋の片隅に
座っているおとこ
夜が
真空管のラジオから
トラッドフォークを
紡ぎだし
おとこの耳を
慰める

 ....
{引用=
僕が中学生だった頃
ボブ・ディランを聴いていると
笑われたことがある
ビートルズでさえも
ダサかった
でも
今は
時が流れて
ボブ・ディランはとっても
かっこいいといわれ ....
{引用=
古びたクローゼットを
覗き込むことは
できません
その代わりに
レコードで
ラブミーテンダーを聴きながら
君の過去を想っています

思い出は増やすものなのか
減らすものな ....
 もう共感しなくなった年月が
 物干し台にほされてる
 夜になれなかったやみが
 陽だまりで喘いでる
 でも生きる方法なんて
 なくならないのだと
 笑ってる

 昔言ったことのある言 ....
{引用=
夜は閉じちゃった

漆黒を
塗り上げて
本当の夜はもっと
隙間だらけだったのに

閉じた夜の向こう側に
隠れちゃったお姫様
キミにはきっともう会えないからね
キミの好き ....
{引用=


けだものばかりではないのだ

けだものにもけだものの
規則というものがあるので
卑下することはできないが
それでも少年には疑問だった

戦争は
どこにあるのだろうか ....
自由になろうとして
人を傷つけたから
償いとして
もっと自由に
なりたいと思う
男の心は
今の僕には
理解できない

理解とは時には
状況なんだ

自由になりたくて
歌うこと ....
{引用=
少年は、真夜中に目が覚めて
自分がベッドでは
眠っていないことに気がついた
ベッドではなく、
床に寝そべって
眠っていたのだ

ゆっくりと
体を起こし
まなこをこすって
 ....
あなたはあなただ
小さな町の
夜の路地を
うろつきまわる
寂しくって仕方がない
土の匂いを携えて
遠くの駅では
手持ち無沙汰で
違う国の言葉を
しゃべってた

あなたはあなただ
 ....
{引用=


私はもう目覚めていた



そこにはないもので

構成されているので

言葉を通り過ぎることが

できた

得体の知れない勲章を

与えられて

 ....
{引用=
人間ではないアイロンは
居心地が悪かった
風景の中に
うまくなじむことができず
いつも悩んでいた
口がないので
硬く言葉を閉ざして
じぶんのくるしみを
表現することが
で ....
{引用=
あなたの写真を見ていると
なぜか横顔しか
残っていない
小さなカフェに
行ったとき
突然歌手が
ジャズを歌った
ジョー・ウィリアムスに
ちょっと似た声で
いかにも偽者らし ....
{引用=
塩なんかで何を清められるというのか
遠くの国ではそれは
死の恐怖を意味するのではないのか
恐ろしいもの、
震えのくるもの
餌付き
餓え
苦しみが
全部まとめて業火の
炎に ....
僕はいつも君の方向に
向かっていっては
蒸発してしまう
やだなぁ
なんて薄っぺらいんだろう
薄っぺらいからだよ
蒸発してもすぐにまた
ここにいるんだ

僕はいつも気管支に
空気みた ....
{引用=
あなたはそこに座り込んでいる
水のような
やわらかくどろっとしたものの真下に
あなたの頭の上では
戦闘機が飛行し
小さな爆弾を
投下していく
あなたの歌う歌が
万人の心 ....
{引用=
先が尖っているので
さらに研ぎ澄ませて
接続しろ
差込口は
広げておけ
僕たちは
友達だ
だから
君の肌が冷たくないように
心まで閉じてしまわぬように
先は
氷に浸し ....
ふあんていな
子供が
丘の上から
きみをみている

ぼくをみているのかな?
ほんとかな?

きみが首をかしげるたびに

丘の上の子供も
首をかしげる

まるで鏡みたいだから ....
夜は美しい絵画だと言って
お金持ちが買い取ってしまった
そんなのはもう
100年以上前のことさ

柴山の駅で降りて
ホームから空を眺めると
雲が動いていた
夕陽に赤い帆は
見えないけ ....
天使を探して
ずいぶん経ったが
いまだ一人で
憂鬱に眠るよ
足は裸足で、
薄い毛布をかぶり
水の底の
魚みたいに
眠るよ
眠っているとね
体内の泥が
少しずつ
はみ出してきて、 ....
{引用=
 ラジオが鳴っていた。

 古いオールディーズだ。
 オールディーズはいい。
 素敵な気分だ。
 素敵な気分だ。

 古代の機械
 古代の虫
 古代のクソやろう

  ....
{引用=
フィルムのフォルムの無慈悲さ
それを物語る動物の言語
私たちの喉が鳴る
水がほしいからではない
失語症と抗い
答えるために鳴るの

だが夢の中ではサーカス小屋だったものが
 ....
{引用=


吸収されるべき衝撃、持たずに
そのままの姿で
やってくる、

点滅するかのような
血の国境線

形を持たない原型で
やってくる、

茜色よりも
深く淡い
夕 ....
{引用=
一晩中、街を歩き回り、疲れ果ててしまった。
ずっと昔、もっと子供だったころ、高校生のころに、深い憤りを抱えて、幾駅分も歩いたときのように。
あのころは、答えを必要としなかったが、今は答 ....
{引用=

よくできた箱の中に
一つの因子が
入ってきた

それは流動し
箱の中のよくできた
因子たちを
かき回した

たった一度の邂逅
たった一度の瞬間

夏休みが終わる ....
朝早く
女が僕の布団に潜り込んできて
いろんなことを言ったけど
消えちゃった
僕は彼女がなにを言っているのか
全くわからなかったけど
大切なことは要約ができないと
言っていたような気がす ....
{引用=


……結局

そんなものはなかったのだと

あなたはため息をついた

底冷えのする10月

炎で焼かれたような歳月が朽ち果て

それが桟橋のように見えるとき

 ....
{引用=
おぉ
黒い服に身を包み
大げさな声でぺちゃくちゃとしゃべり
鳥の血よりも鳥の
モモ肉を好み
トウガラシの種を庭に植えては
庭の土を更新
し続ける者よ
お前たちのあざ笑った
 ....
{引用=


記憶は生きていない
記憶は動かない

ので

それは生命を超越し
古い古い地層に
固定されている

こことは違う時間では
時間は
固定されている

ここと ....
{引用=
壊れてしまった
停留所で
細々と
息を潜めていた

寒さで
空気が張り詰めていた
吐く息が
白くなって
白くなった

僕らが想像していたよりも早く
バスは出てしまっ ....
{引用=
唐突な出張でもないのに久しぶりに
夕暮れの新神戸駅に一人
立っていた
こじ開けられたまぶたのような
雲の向こうに
夕陽がぎらり
虹は見えない
天使も見えない

救命器具を ....
石川敬大さんの真島正人さんおすすめリスト(49)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そこにいないということで、存在をしてる- 真島正人自由詩1011-3-10
みんなとってもかっこいい- 真島正人自由詩10*11-2-16
古びたクローゼット- 真島正人自由詩511-2-13
- 真島正人自由詩511-2-13
夜から髭が出るのを待っている- 真島正人自由詩311-2-7
戦争だって、にんげんだ- 真島正人自由詩7*11-2-1
cage- 真島正人自由詩2*11-1-28
少年は、そのベッドに他人が寝ているような気がした- 真島正人自由詩5*11-1-26
あなたはあなただ- 真島正人自由詩2*11-1-24
国境で- 真島正人自由詩4*11-1-23
人間ではないアイロン- 真島正人自由詩7*11-1-16
横顔- 真島正人自由詩3*11-1-16
ドップラー効果の向こう側に_消え去っていく- 真島正人自由詩1*11-1-13
僕はいつも君の方向に向かっていっては蒸発してしまう- 真島正人自由詩7*11-1-13
どんなところへもいける人- 真島正人自由詩4*11-1-5
WE_あるいは_接続の魔術- 真島正人自由詩10*11-1-2
ふあんていな子供- 真島正人自由詩3*10-12-11
夜は絵画- 真島正人自由詩3*10-12-10
夜について- 真島正人自由詩5*10-11-18
君とオールディーズをいつまでも- 真島正人自由詩4*10-11-13
だが夢の中では- 真島正人自由詩7*10-11-13
ひどくプリミティヴな、一連の干渉- 真島正人自由詩4*10-11-11
魔法少女についての断章_1- 真島正人自由詩2*10-11-6
壊れてしまったイメージ- 真島正人自由詩3*10-11-5
でもそんなの朝の間だけのことさ- 真島正人自由詩5*10-10-30
あなたが求めたモノクロームの断絶- 真島正人自由詩4*10-10-29
おぉ私の瞳を赦し給え- 真島正人自由詩5*10-10-27
記憶は生命ではないので- 真島正人自由詩5*10-10-23
死者はもう行ってしまったよ- 真島正人自由詩7*10-10-12
夕暮れに似合う歌- 真島正人自由詩4*10-10-7

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