土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
其昔、あの惑星のゑうろぷと発音せる、ぢぢいのくさめのやうな陸地の
ほらんどなる、白い吐息みたよな地域のずんでるとと云ふ、脱腸帯ぢみ
た名の地点に青年は生まれたのだ。
内気の癖に激情家の醜男は何を ....
きらきらとチョークの粒子の降るサハラ(先生、胸が灼けるくるしい。) 濡れた鋏の翼で ブリキの鳥が
夜を 透明に 幾重にも 裂いてゆく


路上の暗がりの奥と 知覚の裏側に
魂が 横たわって 繋がる 
そこに
黒い向日葵が咲き
黒い獅子が眠る
白鳥 ....
女の腹が真珠(たま)孕み 男の腹に指が這ふ
愛ほしいひと、今宵貴方を離さない
貴方をわたしに誘ひたい
迸る極楽浄土を黄金で編んだ煉獄に
火と蛇で撚つた鎖で繋ぎたい

男の胸に日が昇り 女の ....
最果てのふたりの頭上に北極星「"this is the end"」「そしてはじまり。」 本当に死者がおばけになるのなら君はアダムになるしかないね


アッパーな曲でノってるあの娘から流れる涙の味が知りたい


みんないなくなればいいって二億年ほんとにいなくなって豪遊
 ....
風温しさがし来てみた野っ原に土筆採るなり妻と友らは

早春の枯葉まじりに青草と前景にある杉の林が

喫茶「風」心は浮きて妻と共トーストとコーヒー

山際の店にいて人五・六人薪ストーブ窓辺の ....
弱々しい光が まどろみに咲く
鈍く 浅い眠り
左右に滲む 時計の針音
指輪の中に 溶ける指
白い時間に
記憶が 目覚めの中に ほどける時
物憂い 発光は ぬるい痛みを帯びて


 ....
待ちぼうけ 曇天 スリープ クロロフィル アンテナ 未来 受信しました カタログを開けば色の洪水であたしは靴の箱舟に乗る ごめんね、とホントはちゃんと言いたいよ だけどなんだか負けた気がする


きみの言う一つ一つがあまりにも ただしい意見で 黙ってしまう


子ども過ぎ。きみだってたまに、子どもだよ。 そう ....
ひだまりに さらされてゆく くちびると 動けずにいる ぼくの両足 猫のよにおんな横抱きかわいがる毛深き君はコングのキングか
仕合せは猫のうたたね神楽坂きみの寝息が背のお日様
今はただ生きる意志だけあれば良い。サナギのままで腐るのは嫌だ 8センチヒールで足をくじいた日 あなたの背中バファリンのよう 今日もまた、義務感みたいな「愛してる」 好きな言葉の色が虚ろに コーヒーを 甘めに淹れる君の優しさ  何も言わずに そっと寄り添う  コンビニで おでんひとつだけ 頼んだら
大根のかけら 入っててほしい
ジャンプするタイミングくらい分かってる いち、がいつか わからないだけ 寒い季節に浮かぶ 旋盤された月 白く散った光の環
環光が
凍りついた街灯を弾き 音叉として響かせ
夜を宇宙の一角へ切れ込ませる頃


分母だ
物差し程度の尺度では敵わない
星の数ほ ....
暇という時間に僕は襲われて時計の針が九時を知らせる

居場所ない人々の顔薄暗いシャボン玉のように彷徨う

真夜中に公園デビューする僕等昼間と違う異国の景色

午後になり雨降り出した日曜日安 ....
雲間から光のはしごおりる声 ひばりは空に春の種まく 南極に太古の桜を埋めよう今までの春をそこに残そう くらやみのひかれた丘の上で
私は黙想している
近くに大きな河がある
冷たい風の向こうがわ
乳のように深くて豊かな河が
夜に寄り添うように
よこたわっている

河は今、水かさを増している ....
花道に落ちて知りえる一輪の桜に彼女を知らないままに 



暗い夜東京路地裏俺一人((誰かのことを思えたなら))


天王洲アイルの夢の色((ヘッドライト))無数の行き交う桟橋に 

 ....
落ちてゆく花びらの速度はかりたい 春の速度と似ているようで  仲 仲治さんに「鵜飼千代子さんのコメントを読んで」でご指名いただき、恐縮至極ではございますが、こちらに書かせていただく運びとなりました。文書リストのタイトルに自分のフルネームが出ているのを見た時は吹 .... 150多面体の黒い水晶体の内部で鋭角的に飛び跳ねている
鼓動の輝きの虹色を錯乱とは呼びたくない
電気仕掛けの精巧な弓と電子制御の精密な槍を携えて
現代の現在 
再発掘された土着的神経伝達組織の ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
ハイドパークさんのおすすめリスト(600)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悪名_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-3-26
月の引力- salco散文(批評 ...5*10-3-26
砂漠- ことり ...短歌810-3-25
夜の涯て_/_****'02- 小野 一 ...自由詩7*10-3-24
夜ごと零時零弐分の女声獨唱歌_新宿※こすり- salco自由詩7*10-3-23
終点- ことり ...短歌5*10-3-23
ごめん雪舟、君の涙の味だね- ピッピ短歌1610-3-23
花折れ峠辺り- 生田 稔短歌310-3-23
夥しい静寂の_/_****'02- 小野 一 ...自由詩3*10-3-23
アンテナ- sh短歌2*10-3-22
consumption- ことり ...短歌1110-3-21
ぼくの悪いところ- 朱印短歌410-3-21
はつ恋- はるな短歌710-3-21
猫と神楽坂- salco短歌3*10-3-20
意志- sh短歌4*10-3-20
背中- ことり ...短歌310-3-20
もう言いたくない- 朱印短歌210-3-19
- 凪ぎ短歌2*10-3-19
おでん- ぽこぽこ ...短歌4*10-3-19
いち、に、で、じゃんぷ- 朱印短歌410-3-18
諷狂_/_****'01- 小野 一 ...自由詩6*10-3-18
時計の針- 夏川ゆう短歌410-3-18
雲雀- ことり ...短歌510-3-18
サウスチェリー- きらく短歌410-3-17
メソポタミアの遺丘- 楽恵自由詩15*10-3-17
ひとり、天王洲アイル- 番田 短歌410-3-17
三月の花- 朱印短歌310-3-17
「かなしさはかなしみのなかにあるのではなくよろこびのなかにあ ...- 鵜飼千代 ...散文(批評 ...4+*10-3-17
ゲットー_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...6*10-3-17
非実在青少年なんたら- 真島正人散文(批評 ...20+*10-3-17

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