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藍をぬぐしろはあさを見 みぶるいし夜は反転しぬるいねむりがふる
薄蒼い窓いちまい向こう側にはじまる新しいきょうに馴染めず
つつじから蜜を吸いとる口元が こぼれるようにあまく光った
胸もとはこぼれる花弁の花水木 火照る頬には蝶々が咲く
風が光れば花たちは咲き笑い きみが笑えば空が高まる
日ごと濃くなる ....
肌やきもちが敏感になって あしたにはきえてしまいそうな夜
つけたゆびのあとはうすあお桃いろはなほの不在をつらぬき通し
おだやかな寝息はうみをつれもどしくち元にふるいはなをかざる
つぼみさへかたく締まつてゆめを見る足音とほくはるは逃 ....
ひだまりに さらされてゆく くちびると 動けずにいる ぼくの両足