薄皮に甘露の珠をしたたらせ揺れては誘う双子の果実

帽子つけ鏡の国へ向かうのはアリスじゃないよ
私のキノコ

魔女の矢に刺され震えて鏡よりあふれこぼれる白雪の糸
北風を歩く麦の穂影こぼし月なき夜の炭水化物
ふくろうは鳴かぬか檻に閉ざされし脳という名の北辺の森

キリストは冬の季語なりあお黒く風にはためき電線ゆらす
きらきらと何処から降る雲母の粉乱視の眼 ....
冬はいってしまうの?
私のそばから
生まれたがってる花に
きいて今朝のふくらみは
いっそう深まる
見える景色はほんとうの世界?
私がつくりあげたものでなく
想いなど実現の花 ....
見えなくてすんだまなこをひと晩で開けたあなたの 眼をえぐりたい


                      綾辻行人・児嶋都「眼球綺譚」に寄す
暗やみの道の途中にぽつぽつと火が{ルビ焚=た}かれている道しるべだろう {引用=

いつまで ここで
こうしていられる
ましろいはこにわ
おたがいのわいしょうなじがを
こねくり こねくり
こねくりまわして
いつまで ふたり
つづけていくんだろう

い ....
本当のわたしを浸せばバスタブに泡が咲いてる、泡が散ってる 遠い海のむこうに

大陸があるということの方が

なにか現実的ではない

たとえ話なのではないだろうか

大陸というとらえかた自体

イメージそのものなのではないだろうか


 ....
 日(休日出勤)

日曜日「宴のあと」の風沁みて いて座の子らがゼロを吸う街

 
 月(週休)

月曜日一人ぼっちのアイドルで『ありあまる富』口ずさむ丘

 
 火

今朝も ....
花を買う悲しみ

ガーデンハウスにたち寄ると

いつも悲しみにおそわれるのだ

花、

ひとつの記号だ

花を渡す、花を育てる、

花を貰う、花を頼まれる、

花を買う、

ぼくらが花を行為とするとき ....
もったいつけてみたのに
りんごは赤かった
むいてみたら白い肌があらわれた
赤と白のはざまには昨日があった

とまどってみせたのに
だれにも発見されなかった
土色の顔には夕日は映えなかった ....
しあわせを わけてあげましょう

あなたにも

あなたにも


ほら たべて

ね おいしいでしょう



わたしのこびんのなかに

もうこんぺいとうは


な く ....
一度話した言葉を自分に禁じていく
だからどんどん話せなくなっていく
言葉がなければ
話したいことも失われる
何故禁じたのかはもう判らない
静かな日々が。

楽器が弾ければよかった
言葉 ....
「ヒヤシンス」うさぎの耳にささやいて花の白さを月に浸した              紙風船に ふうって 
             たましい吹き込んで
             ぽんっ とあげる

             あなたの心に届くころ
  ....
 
 
右手の人差し指がちくわの穴に刺さって
抜けなくなってしまった
ちくわはとても嫌いなので
食べるわけにもいかない
そのままデートに出かけたけれど
あいにく恋人もちくわが大嫌いなので ....
傾いた春の海、季節の春分点から誕生したばかりの
太陽を浴びる雨

真珠色に輝く鱗の人魚より、二足の人間に目覚めるための進化の探求

我が子の足跡を追いかけて
夢の境界から、氷の白地に這い出 ....
「再発は再出発のことだよ。」と笑った母のわたしは娘。  ちゃぷちゃぷ
   ちゃぷん
 ちゃぷちゃぷ
   ちゃぷん

水の調べは心地いい

水面の{ルビ泡=あぶく}をよく見てご覧

生まれて直ぐの{ルビ泡=あぶく}たちは
列になった ....
ふるさとの母の帰った日の夜の 机にぽつんとはっさく光る 出勤まえにアイラインを引く
鏡の向こう側で
いつも私の代わりに私を演じてくれているもう一人の私と目が合う
季節外れのプールみたいな彼女の眼球の中央に
黒い硝子の宇宙、
私の魂の出先機 ....
しましまの囚人みたいな服を着て四角い窓から空を見ていた 君の直感を信じている


世界でいちばん鋭い君の直感が
僕のアンテナをひっぱり続けている


だから赤色のタワーは日ごと夜ごと
どんどん成長し空に向かって伸び続けている


 ....
ただ、呼吸だけをしていれば
それが唯一の救いになっていたのだろうか

砂漠に捨てられた緋色を
ドライフラワーと呼ぶことはつまらないおふざけ
ひび割れた部分を優しく撫でてみて
前頭葉で水の滴 ....
{引用=
    ここにつづられている出来事、名前、心情の一切は嘘であり、時間関係も、もち    ろんのごとく、事実に該当しないので、よろしく。

言葉で表現をしようとすると、たいていの物事は絵 ....
僕の銀色の船は、雨の海を北上し、
目的地の虹の入り江にたどり着いたところだ


虹の入り江は、とても綺麗に湾曲している入り江だ。


ここは本当に美しい月の名所で
地球にいた頃から ....
冬の畑の渦巻き模様

雪原に融雪剤の渦巻き模様
美瑛三月の雪原の丘
たった十日の早い雪融けへ
スノーモビルによる散布

美瑛の美しい起伏は
パッチワークの丘
四月柔らかな陽光の中
 ....
{引用=
君は遅れてやってきたんだね
背中に大きな月を背負って
いい匂いがするな
樫の匂いだ
子供のころから
これを嗅ぎたかったな
鋭い爪で
僕の肌を刺したら
波みたいに後悔しよ ....
ヨンマタかけていた頃も

当然バレンタインなんかがやってくる

玉石入り混じるそいつを

かくし持っているのも怪しまれるから

安全なチョコは

リビングに無造作においておく

 ....
うまいヘタでいうと
生きるのが
ヘタなほうが 正解だ
大失敗なら 大成功だ

うまい生き方すると
最後にリセットされて
振り出しに戻るようになっている

うまいヘタでいうと
生きる ....
ハイドパークさんのおすすめリスト(600)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プライベート・ワンダーランド- 紅林短歌3*10-2-21
からっぽ- salco短歌510-2-21
春告げの音- 朧月自由詩410-2-21
- 紅林短歌210-2-21
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_- 鎖骨自由詩310-2-21
bathroom- ことり ...短歌310-2-20
遠い海のむこうに- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-20
7-days- 都志雄短歌4*10-2-20
花を買う悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-2-20
とまどいの林檎- 朧月自由詩710-2-20
こんぺいとう- くろきた自由詩310-2-20
一度話した言葉- キムラタ ...自由詩310-2-20
hyacinth- ことり ...短歌310-2-19
言霊使い- 鵜飼千代 ...自由詩16+*10-2-19
指がちくわに刺さってしまった- たもつ自由詩810-2-19
海豹に抱かれて- 楽恵自由詩6*10-2-19
- ことり ...短歌510-2-18
水の調べ- みずまく ...自由詩610-2-18
はっさく- ことり ...短歌4*10-2-17
過去は長い夢であり、- 楽恵自由詩7*10-2-17
いつか- sh短歌3*10-2-17
羽のある蝶- 楽恵自由詩7*10-2-16
マイセルフを探して- 中原 那 ...自由詩9*10-2-16
子供たちの世界- 真島正人自由詩2*10-2-16
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